団信は、住宅ローンの返済を保証するもので、一般の生命保険と同じと思っている方も多いようですが、目的や内容はかなり違います。
さらに、住宅ローンを組まれている方のなかには、団信に入っていない方もいらっしゃるようですので、いざというときのために、再確認のために記事にしました。
火災になったとき、”なぜ、付けていなかったの?”なんてことがないように!
≪フラット35≫団信がついているか、今すぐチェック!
団信の正式名称は、「団体信用生命保険」といいます。
団信は、住宅を購入するために住宅ローンを組んだときに、付けることが条件になっています。銀行などからプロパーで住宅ローンを借りた場合、団信は自動付帯ですが、返済金額のなかに含まれていますので意識したことがないかもしれません。
借入した本人が死亡した場合、住宅ローンの残高は団信によって完済されることになります。
しかし、フラット35の場合、2018年9月31日以前にフラット35で住宅ローンを組まれた方のなかには、団信を付けていない方もいるので要チェック!
以前のフラット35の団信は任意!
2018年10月1日以降、団信はフラット35に自動的に付くようになりましたが、それまでは、付けないこともできました。
そのため、ネットなどには、団信と一般の生命保険との保険料比較など、団信を付けないことをすすめるサイトもありました。現在でも、そんなサイトがアップされたままですが、今は自動付帯になっています。
銀行などのプロパーローンと同じように、毎月の住宅ローン返済月額のなかに団信の保険料も含まれていますから、別途支払う必要はありません。
勘違いして、”こんなはずじゃなかった”なんてことがないようにしたいですね。
団信と一般の保険の違い
団信と一般の保険とのおもな違いを表にしました。
項目 | 団信 | 一般の生命保険 |
目的 | 住宅ローンの返済保証 | 生活費などの保障 |
補償金額 | 住宅ローンの残高 | 契約時の設定金額 |
所得控除 | 対象外 | 対象 |
保険料の変動 | 完済まで一定 | 定期など更新時に上がるものが多い |
見直しは? | できない | できる |
生命保険で団信をカバーしないほうがいい!
もし、一般の生命保険で住宅ローンの返済に備えるとしたら、現在の保険金額に住宅ローンの残高分を上乗せして付けなければなりません。
生命保険は、将来の家族の生活費や教育費のために付ける保険です。若い世代の場合、最低でも2,000~3,000万円は必要になります。
一方、団信は、住宅ロ―ンの残債(残っている借金)をカバーするものです。
3,000万円の住宅ローンを組めば、3,000万円の生命保険を付けるのと同じことになります。その後、元本部分の返済とともに補填される金額も減っていくことになります。
手元に保険金は残りませんが、家という大事な資産がそのまま家族の所有物になるのです。
団信無ければ家を手放すことに・・・
もし団信を付けずに家を手放すことになったら、残された家族はそれから先、家賃を払い続けなければなりません。
生命保険を住宅ローンの返済に充ててしまったら、将来の生活費や教育費に不安も・・・。
生命保険に住宅ローンの分を上乗せすれば問題はありませんが、更新のたびに保険料の負担も大きくなる保険が多いので,6,000~7,000万円以上の金額を付けている方は少ないと思います。
まとめ
フラット35を使って家を購入した場合、団信に加入していないと、家族が生活に困ることになるかもしれません。さらに住み慣れたマイホームから出て、賃貸住宅で暮らすことにも・・・。
終活は、常に家族の立場で考えなければなりません。フラット35を使って住宅を購入されたかたは、今一度チェックしておいてください。
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