三井住友カード(VISA)は、数あるクレジットカードのなかでも、一番使い勝手がいいカードと言ってもいいでしょう。
ステータスを考えれば、アメリカではAMEXということになりますが、三井住友カードの「VISA」があれば、海外で困るようなことはまずありません。
AMEXでは、プロパーカードの審査の厳しさと高額な年会費が、社会的信用の裏付けになっています。
しかし、「提携カード」では、プロパーカードとはサービス内容も違い、ステータスとしてのメリットもありません。
VISAは、どうでしょう。
厳密に言えば、VISAにはプロパーカードがありません。VISAカードの裏面を見るとわかりますが、発行会社として「三井住友カード株式会社」の文字が記載されています。
つまり、「三井住友カード」が、VISAではプロパーカードとして位置付けられています。
だったら、VISAのマークが付いていれば、どこの提携カードも同じではと思いがちですが、サービス内容には違いがありますので、選ぶときには要注意!
VISAカードにもいろいろな種類がある
ここで「プロパーカード」と呼ぶのは、正式には”VISA”のプロパーではなく、三井住友カード株式会社のスタンダードカードです。
でも、スタンダードの「三井住友カード」をVISAの”プロパー”として扱うのが一般的。
三井住友カードが発行したカードは、「スタンダード」とも呼ばれ、従来のカードにはパルテノン神殿が描かれていましたが、新デザインの三井住友カードにはありません。
また、ネット決済専用の”三井住友VISAバーチャルカード”もありますが、実用面では「三井住友カード」(※旧:クラシック)で十分です。
エアライン、ツーリスト、ホテルなどの「提携カード」は、VISAのクレジット機能は同じですが、提携企業が発行したカードということになります。
提携企業のサービスをよく利用するなら、ポイントが貯まるなど便利ですが、海外では使用を断られることもあるようです。
VISAのロゴ、ちゃんとついているんですけど・・・。
「プロパーカード」「提携カード」合わせて250種類以上!
2020.2.04現在、三井住友カード(VISA)の「プロパーカード」は16種類、「提携カード」はなんと291種類にも。
提携カードのデザインは、それぞれの企業カラーを反映したデザインになっていますから、ぱっと見たところでは、VISAカードというイメージが薄いのが特徴。
例として、三井住友カード公式サイトから引用しましたが、左上から「ANA」「peach」「近畿日本ツーリスト」「いなげや」のVISA提携カードです。
VISAのロゴが、右下に小さく表示されていますね。
提携企業の商品・サービスを、頻繁に利用する方には、提携カードがおすすめですが、海外へ行かれることが多い方なら、プロパーカードを持っていたほうが安心です。
「プロパーカード」は「提携カード」とどう違う?
「プロパーカード」は、カード会社が直接、「提携カード」は提携先が発行します。
提携カードは、”VISAのクレジット機能も使えるカード”と考えたほうがいいでしょう。
複数の会社のサービスが使えるから便利じゃない?と思われるかもしれませんが、サービス内容は提携先によってかなり変わりますから、事前にチェックしておく必要があります。
提携企業のポイントを貯めるのが目的であれば、話は別ですが。
また、「三井住友カード」(VISA)には、AMEXほどではありませんが、「ゴールドカード」や「プラチナカード」など、ステータス性が高いカードもあります。
三井住友VISA「プロパーカード」のメリット
提携カードには、航空会社と提携してマイルがたまったり、「ヒナタカード」のように、毎月の電気・ガス代の支払いでポイントがたまるものなどいろいろあります。
それぞれの提携カードで、サービス内容にかなりの違いがあり、単純に比較はできませんが、三井住友(VISA)「プロパーカード」のメリットは、以下のとおりです。
- 「提携カード」にはないサービス
- プロパーカードとしてのステータス
- 海外での信用度
「提携カード」にはないサービス
三井住友カード(VISA)「プロパカード」には、提携カードにはない「ゴールド」や「プラチナ」などの種別があり、それぞれのサービス内容には大きな違いがあるのもメリットになっています。
※一部の提携カードには、「ゴールドカード」で提携しているものもあります。
- 「ゴールド」「プラチナ」などの種別
- 旅行傷害保険
- 各種キャンペーン
- ワールドプレゼント
- コンビニ・マクドナルドで優遇ポイントなど
提携カードには三井住友カード(VISA)のサービスではなく、提携先のサービスが付帯されていると考えていたほうがいいでしょう。
なかには、「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」のように、VISAプラチナがセットになっているものもあります。
また、提携カードのなかには、年会費が高いものも。
プロパーカードとしてのステータス
三井住友カード(VISA)は、「プロパーカード」でも「提携カード」でも、日本では、今のところステータス面での違いは感じられません。これは、AMEXでも同じですね。
「DinersClub」はステータスの高さでも知られていますが、サービス内容と海外のホテル・店舗の対応を考えると、正直AMEXの方が上ではないでしょうか。
アメリカでは、AMEXのプロパーカードだと、ホテルや店舗の対応が変わることが少なくありません。
個人的には、AMEXのプラチナカード(コーポレート)しか使ったことがないので、DinersClubとの比較をすべきではないかもしれませんが・・・。
DinersClubは、JCBと提携したことで、世界2,600万の加盟店で使えるようになり、利便性は高くなりましたが、昔ほどのステータス性は薄れたように感じます。
海外での信用度
VISAは、世界200か国以上の国と地域、加盟店数は、約4,000万店と言われています。
加盟店数はMasterCardとほぼ同じで、ヨーロッパでは、MasterCardの方が強いなどと言われることがありますが、実際にはほぼ同じ。
プロパーカードでも提携カードでも、同じように使えるはずですが・・・。
実は、提携カードの使用を断られる場合があります!
理由は、海外では、絵柄を見て判断されることがあるから。
人気のイラストが付いた提携カードは、日本ではなじみがあっても、外国人にはわかってもらえないことも。
VISAのロゴが付いていさえすれば、世界中のVISA加盟店ならどこでも使える、とは限らないようです。
使い勝手のいい三井住友カードのVISA
個人的に使っているのは、三井住友カード。
そうです。クラシック!
これだけでも不便を感じたことはまったくありませんが、付帯サービスを期待するのであれば、「ゴールド」や「プラチナ」、さらには「ブラック」と呼ばれるカードを目指すのもいいかもしれません。
少なくとも、カード決済する店で、三井住友カードのVISAが使えなかったこと、記憶にありません。
条件付きで年会費が無料に!
三井住友カード「プロパーカード」には、”初年度無料”ですが、次年度以降も割引や無料になる制度があります。
- 利用代金WEB明細書サービスで最大1,100円(税込)割引
- 「マイ・ペイすリボ」申込+利用で年会費無料・半額
- 前年度のカード利用金額に応じて翌年度年会費無料・半額
提携カードの場合、会社ごとに年会費はかなり違いますから、初年度が無料であっても、次年度以降の条件を確認されたほうがいいでしょう。
ポイント制度について
三井住友カードのポイント制度は、1,000円につき1ポイントが基本です。
コンビニ・マックならポイント5倍ですが、百貨店内やGSなど、一部の店舗では5倍にならない店舗もあります。
「プロパーカード」と「提携カード」のサービス比較
提携カードは、基本的には提携先のサービスを目的としています。
三井住友カードの基本サービスとは別、と考えたほうがいいと思いますので、いくつかご紹介します。
項目 | 三井住友カード | クラブツーリズムカード | ANA VISA Suicaカード |
カード | |||
年会費 | 1,375円 | 1,375円 | 2,200円 |
旅行傷害保険 | 2,000万円 | ー | 1,000万円 |
最短発行 | 3日 | 3日 | 2~3週間 |
ワールドプレゼント | ◎ | ◎ | ◎ |
ポイント | コンビニ・マックポイントが、5倍 | ポイントで旅行代金支払い | ボーナスマイル |
特別キャンペーン | ◎ | ◎ | ー |
年齢などによっておススメのカードが違います
三井住友カードには、16種類ものプロパーカードがあり、年齢などによっておすすめのカードが違います。
おもなカードを、いくつかご紹介します。※ 年会費の消費税は、10%で計算しています。
<三井住友カード >
特徴・条件 | スタンダードなカード ※満18歳以上の方(高校生は除く) |
年会費 | 初年度:無料 |
<三井住友カード デビュープラス>
特徴・条件 | 18歳~25歳限定! いつでもポイント2倍 |
年会費 | 初年度:無料 翌年度:年1回利用で無料 |
<三井住友カード アミティエ>
特徴・条件 | 旅行やショッピングなど、アクティブに楽しむ女性専用カード! |
年会費 | 初年度:無料 翌年度~:1,375円(税込) ※割引特典 |
<三井住友VISAバーチャルカード>
特徴・条件 | インターネット決済に便利!世界中のVISAネット加盟店で利用! |
年会費 | 年会費:330円(税込) |
まとめ
「三井住友カード」(VISA)を上手に活用すれば、高額な現金の持ち歩きなどによるストレスから解放され、家計の計画的な支出にも役立ちます。
クレジット機能に不安を感じる方もいますが、デビットカードやプリペイドと上手に併用することで、お金の管理もしやすくなります。
「プロパーカード」は、クレジットカード本来の機能にカード発行会社独自のサービスを付加したものですが、三井住友カードではさまざまなかたちで差別化を図っています。
「三井住友カード」は、新デザインでセキュリティが強化されただけでなく、スマホアプリから海外での使用を止めることができるようになるそうです。
個人の信用のバロメータとしても、三井住友カード(VISA)の「プロパーカード」を、1枚作っておかれることをおすすめします。
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