これから、紫外線が強くなっていきますが、気になるのがシミ。
40代になると、ほとんどの人にシミが見られるといわれます。
男性女性にかかわらず、顔のシミが目立つと、なんとなく老けた印象に。さらにくすみが加わると、実年齢より10歳以上も上に見られることが少なくありません。
人生、40代から先が長いのに、ポジティブに生活したいですよね。
シミを除去する治療法としては、レーザー治療がよく知られています。シミで悩んでいる方なら、一度は考えたことがあると思います。
手術費用を心配される方も多いですが、レーザー治療のリスクはゼロではありません。
NHK「あさイチ」2019.4.15で、”気になるシミが消える!?最新美容治療”と題し、レーザー治療についての説明がありましたので、参考にしたいと思います。
レーザー治療ですべてのシミは治療できない!
レーザー治療は、すべてのシミに施術できるわけではありません。
番組で解説してくれた皮膚科医・小柳衣吏子医師によれば、レーザー治療を使ってもっとも効果があるシミは、「老人性色素班」だそうです。
老人性色素班は、大人の男女とも共通のシミですが、女性特有のシミに「肝斑」という種類があります。
女性のシミは、「老人性色素班」と「肝斑」の2種類で90%を占めますが、レーザー治療はこの肝斑には使えないとのこと。
<肝斑の最新治療> 肝斑の最新の治療法として、「レーザートーニング」があります。レーザーを弱いパワーで照射し、肝斑を薄くしていきます。 |
シミには他にもさまざまな種類があり、それぞれ治療法が違います。
レーザーでどんなシミでも治療ができるわけではないことを、事前に知っておいたほうがいいでしょう。
レーザー治療の前にシミの種類を診断
おもなシミの種類は、以下の通りですが、5番目の「対称性真皮メラノサイトーシス(ADM)」は、他のシミとは違い真皮内にメラニンが増えるタイプです。
対称性真皮メラノサイトーシスは、比較的あたらしい概念のシミになります。
- 日光黒子(老人性色素班)
- 肝斑
- 雀卵斑(ソバカス)
- 炎症後色素沈着
- 〔対称性真皮メラノサイトーシス(ADM)〕
シミの種類に合った治療をしないと、かえって悪化させてしまいます。事前のチェックが大事!
シミの種類を診断する費用は、3000円~5000円程度ですから、しっかり調べておきたいところです。
レーザー治療の費用は?
シミの治療は、保険がききません。自由診療になります。
レーザー治療の場合、シミの大きさや数、医療機関によっても金額が違いますが、一般的に、1回の治療費用は1~2万円程度。
<ワンポイント>
シミの状態によっては、IPL(光治療)を使う場合もありますが、IPLはエステサロンの方が費用が安いケースが多いようです。
レーザー治療後の経過は?
レーザー手術後にかさぶたができますが、2週間ぐらいで自然にはがれます。
色素沈着する人もいるようですので、手術後のケアが欠かせません。
キレイな状態になるまで、平均3ヶ月。人によっては2~3週間ぐらいできれいになるそうですが、ネットで調べると1年ぐらいかかる人もいます。
特に、日本人の場合、体質により50%程度に色素沈着がでるようですから、レーザー手術で完璧、というわけにはいかないようです。
<ワンポイント>
・術後のカサブタを無理にはがすのはNG!
・しっかりと紫外線対策が必要!
レーザー手術後に色素沈着すると、改善治療をおこなったとしても、レーザー治療前の状態にもどすのがやっとだそうです。
シミをつくらない洗顔法
- 強くこすらない
- 規則性を持ってTゾーンからUゾーンにかけて大きく
- クレンジング落としはお湯に顔をつける
手のひらが触れただけでも、肌には刺激になり、シミの原因に!
とにかく、ひたすらやさしく扱うのがポイント!
クレンジング落としは、手を使わず、お湯を張った洗面器に顔をそのまま浸けるのがベスト。
化粧水の使い方
- ペタペタと押し込まない
- Uゾーンからはじめる
化粧水は、肌に乗せるだけで自然に浸透していきます。たたいたりこすったりすると、逆に肌を痛め、シミの原因になります。
トラネキサム酸やビタミンC・Eでのシミケアが効果的
メラニン色素を研究している東京工科大学・前田憲寿教授によれば、シミケアに必要なビタミンCの摂取量は、1日1g!
ビタミンCの1日当り推奨摂取量が100mgですから、じつに10倍! 100mgというのは壊血症にならないための量。
飲んだ量すべてが皮膚にとどくわけではないので、10倍の量が必要になるそうです。
シミ対策サプりには、【第三類医薬品】でビタミンC1200mgを配合したものもありますが、これだけ量が必要なんですね。
ビタミンCの一番大きな働きは、抗酸化作用。
酸化して黒くなったメラニンを還元してもとの色にもどしてくれる働きがあります。
メラニンそのものは黒色ではなく、酸化して黒くなるそうです。
トラネキサム酸
番組のなかで、小柳医師がシミケアの成分として挙げたのが、トラネキサム酸。
トラネキサム酸は、【医薬部外品】美白クリームにも配合されますが、その効果は抗炎症作用です。
炎症が起きると、メラニンが大量に作られますが、炎症を抑えることで結果的にメラニンの生成がおさえられることになります。
まとめ
シミケアには、紫外線対策が欠かせませんが、からだの内側からのケアも大切とのこと。
ビタミンC1gは、イチゴに換算すると1.6kg、レモンなら60個に相当するそうです。こんな量を毎日摂るのは、不可能!
前田憲寿教授も、番組のなかで、”サプリや飲料でもとっていただければ・・・”と語っています。
40歳すぎてから慌てるより、早目のケアを心がけたほうが重症にならずにすみそうです。
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