エリート社員(37歳)のライフプラン『お金を貯めて50歳でリタイアする』に落とし穴は?

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※画像はイメージです。


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知人Aさんから、息子Bさん(次男・37歳)のライフプランについての相談がありました。

Aさんからは、これまでも資産運用について相談を受けたことがありましたが、息子Bさんの将来を心配している様子。相談というよりも、話を聞いてほしかったようです。

Bさんは、現在中堅ゼネコンの中間管理職ですが、独身。部長になりたい気持ちはなく、50歳までにお金をしっかり貯めてリタイアしたいとのこと。

会社から将来を嘱望されているはずのBさんが、なぜ50歳という若さでリタイアして悠々自適?のセカンドライフをおくりたいという気持ちになったのか。

Bさんの親であるAさんにはかなりの資産がありますので、もしかしたら遺産の分配を計算に入れているのかもしれません。とはいえ、将来の十分な収入と役職を放棄しての早期退職には、いくつかの疑問が浮かんできます。

  • 退職後の生活資金を十分確保できるのか
  • なぜ会社を辞めようと思ったのか
  • 退職後の生きがい(やりがい)は?

30代であれば有利な転職もできますが、50歳ともなれば、知識や経験だけでなく、管理能力を買われてヘッドハンティングというところでしょうか。

退職を意中に秘めたまま、中途半端な気持ちで仕事を続ければ、ヘッドハンティングどころか、50歳になる前に会社を辞めざるをえなくなるかもしれません。


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退職後の生活資金を十分確保できるのか

Bさん(37歳)のライフプランは、50歳までに十分貯蓄をして、リタイア後の生活に備えるというもの。

両親と同居しており、基本的に住居費用の負担はなく、将来的にも住まいの心配はしないでいいようです。社内での付き合いなどを抑えれば、50歳での退職時、退職金を含めた貯蓄額は 5,000万円ぐらいにはなるかもしれません。

この5,000万円を原資として、投資運用による利回り(2%~)を確保していきたいようです。2%の利回りなら100万円、3%なら150万円の運用益になりますが、株式や金融商品のリスクについてはほとんど考えていないようです。

近年の株価は安定的な上昇基調にありますが、リーマンショックやバブル崩壊など、常に激しい騰落を繰り返してきたのが、投資の世界。

いつ起きるかわからない急落リスクを考えれば、手元資金の全額を株式や有価証券などの金融商品へ投資するわけにはいきません。

手元資金が5,000万円であれば、金融商品への投資金額は 2,000万円ぐらいが妥当でしょうか。ハイリスク・ハイリターンの金融商品に集中させるわけにはいきませんから、もし運用利回りが2%なら、年間収益は40万円。

不動産投資はどうでしょう。首都圏の中古マンションを購入して、安定的な賃貸収入を得る方法も考えられます。

しかし事故や災害などのリスクがゼロではありません。地域によっては利回りも低く、管理を業者まかせにすれば、利益はかなり下がります。

もし安定収入が見込める仕事をしているならば、もっと積極的な資産運用プランを描くことができるでしょう。たとえ運用に失敗しても、新たな原資を確保して再チャレンジできるからです。

しかし、完全なリタイアを考えているBさんの場合、投資の失敗によって資金が減少すれば、焦る気持ちからその損失を穴埋めするためにさらにリスクの高い投資を選択するようになるかもしれません。

金融商品への投資金額は一定の限度額を定め、株式であれば、短期で売買するのではなく、長期的に持ち続け株式配当や株主優待を楽しみにするぐらいの余裕を持ちたいところです。

Bさんが資産運用によってどれくらいの利益を期待しているのか、具体的にはわかりませんが、投資によって年金受給までの生活費と年金受給以降の不足額をおぎなうのはかなりハイリスクと考えるべきでしょう。


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なぜ会社を辞めようと思ったのか

そもそも定年まで勤めるつもりで入った会社にもかかわらず、さらにこれから管理職への昇格と昇給が見込めるこの時機に、なぜBさんは50歳でリタイアする決断をしたのか。

父親Aさんの話によれば、Bさんは現在課長代理ですが、将来管理職(部長)にはなりたくないとの思いが強いとのこと。どうやら職場の労働環境に原因があるようです。

なんでも現在の部長は、会社上層部からのプレッシャーと思うようにコントロールできない部下との板挟みにあって、精神的に病んで体調を崩している様子。

普通なら部下にまかせるような仕事を部長みずから処理している姿を目の当たりにして、”ああいう管理職にはなりたくない”という気持ちが強くなったのだとか。

管理職のこのような労働環境はこの職場だけの問題ではなく、会社全体に共通しているようです。Aさんが部長になれるか否かは別として、この企業で働き続けるためのモチベーションが大きく削がれてしまったのは間違いありません。

退職後の生きがい(やりがい)は?

会社での仕事に「生きがい(やりがい)」を見いだせなくなったことが、Bさんの人生観を変えてしまったようです。

”50歳までしっかり貯蓄をして、その後悠々自適の生活を送る”ことが、人生の大きな目標になってしまったようですが、50歳からの40年間、もしかしたら50年間に「生きがい(やりがい)」があるのでしょうか。

「毎日が日曜日」は、サラリーマンにとって夢の世界かもしれませんが、リタイア後これが現実になると、パラダイスのように感じるのはせいぜい1~2ヶ月。

見たい番組があるわけでもないのにTVを点け、スマホのニュースやSNSをチェック。友人はまだ現役で働いていますから、日中に連絡はできません。

リタイア後、親しい友人との飲み会などで話がかみ合わなくなるのは時間の問題。”お前は悠々自適でいいなあ”、皮肉たっぷりのお世辞を真に受けるようになったら致命的。

仕事を完全に辞めとくに趣味もない元の同僚や知人と会うと、なんとなく無気力感が伝わってくることがあります。普段の生活に目的や目標がなく、人との関わりが薄いからだと思います。

Bさんの現在の夢は50歳から悠々自適の生活をすることですが、仕事にかぎらず、ボランティアや趣味など、人との関わりを続けることで、「いきがい(やりがい)」を感じることができるセカンドライフになるはずです。


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まとめ

仕事や趣味、あるいはボランティア活動などを通じて人との関わりを持ち続けることで、やがてそれが生涯における「生きがい(やりがい)」になることがあります。

50歳でのリタイアを決断したBさんですが、まだ37歳という若さ。これからのさまざまな経験や人との出会いのなかで、「生きがい(やりがい)」を感じられる”何か”が見つかるかもしれません。

もし、やりたいこと、やってみたいことが見つからないのであれば、さまざまなスキルを売買しているプラットフォーム「ココナラ」をチェックしてみると良いかもしれません。

自分が将来なにをやりたいのか、どうなりたいのか、今はまだ具体的なプランが無くても、幅広いジャンルのなかに、自分の波長に合う仕事やアイデアが見つかるはずです。



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