長野県・蓼科の湖といえば「白樺湖」が良く知られていますが、白樺湖からさらに6kmほど奥へ入ったところに、「女神湖」があります。
観光客でにぎわう白樺湖と比べると、とても静かなたたずまいですが、周囲1.5kmほどの湖畔はよく整備され、ゆったり散歩するには最高のスポット。
女神湖の標高は1,540mで、標高1,416mの白樺湖よりさらに100m以上も高いところにあり、都内との気温の差は、約13~14℃。
バナー画像は、リゾートホテル「アンビエント蓼科」の部屋から撮影したものですが。室内にはエアコンが無く、真夏でもスチームヒーターが稼働。
他にもホテルがありますが、女神湖から蓼科山(標高2,530m)を望むことができるのは、ここだけだと思います。
そんな蓼科の奥座敷ともいえる「女神湖」、とくにホテルが気に入り病みつきになりそうです。
蓼科の穴場スポット『女神湖』湖畔からの癒しの絶景!
蓼科「女神湖」へは、東京・新宿駅から、JR「特急あずさ」で2時間14分、茅野駅で下車。
「アンビエント蓼科」までは送迎バスもありますが、同ホテルに長逗留している知人の車で約40分ほど。
道中、標高が高くなるにつれ、ダッシュボードに表示される外気温度がどんどん下がっていくのが分かります。
道路わきの白樺と針葉樹の林の向こうには、広大な牧草地が山の稜線あたりまで整備され、関東近郊の他の避暑地とは違ったみごとな景観をつくりだしています。
「アンビエント蓼科」へ到着したときには、ダッシュボードに表示された外気温は19℃。
都内の気温は32~33℃でしたから、わずか3~4時間で、涼しくて快適な環境に身をおくことができるのが、とても不思議な感じです。
「白樺湖」のようなにぎわいはありませんが、喧噪から離れ、ゆったりとリラックスしたい方にはおススメです。
『女神湖』について
女神湖の標高は1,540mで、周囲約1.5km。
白樺湖が、標高1,416m、周囲約3.8kmですから、規模的にもアクセス面からも、女神湖の開発があまり進まなかった理由がなんとなく感じられます。
そのことが、かえって素晴らしい景観を残してくれたということでしょう。
蓼科にある湖は、もともと農業用のため池として作られたもので、女神湖の正式名称は、赤沼温水溜池とのことで、水源は周囲からの湧き水。
とてもきれいな水が、湖の周囲から流れ込んでいて、長時間手をつけているのが難しいほどの冷たさです。
コイが棲んでいますが、目的は分かりません。
「ホテルアンビエント蓼科」について
女神湖では、「アンビエント蓼科」が唯一のホテルのようですが、管理がゆきとどいた施設や丁寧で感じのよい従業員の対応は、蓼科エリアのホテルの中でもかなりのレベル。
もともと、バブル期に設計され、リゾートマンションとして分譲されたものをホテルとして改装したようです。
すべての棟が地下通路で結ばれているので、外へ出なくても施設内を気持ちよく移動できますから、真冬や悪天候でも移動がとても快適。
通路の一角にある売店には、日用品や食品、菓子類、酒類などが置いてあり、長期滞在でも不自由することはありません。
特に、地元でなければ手に入らないビール、ウィスキー、ワイン、日本酒がいろいろあり、価格の割にはかなり旨い酒が多い印象。
女神湖周辺にも、蓼科牛専門の肉屋などがありますから、部屋によっては、持ち帰って料理することも。
「アンビエント蓼科」の食事
レストランは、フランス料理、日本料理、バイキングの3か所あり、朝食はバイキングのみ。
夕食は、いずれかを選択できますが、私は、1泊目はフランス料理、2泊目は日本料理。
◎フレンチレストラン「ル・プラトー」
コースメニューが、こちら。
<Hors-d’oeuvre>
〇信州サーモンと天使海老のプレッセ
季節野菜のマリネを添えて
<Poisson>
・伊豆伊東湊直送 鮮魚のポワレ
シェリーヴィネガーのソース
<Glaces Diverse>
・お口直しのグラニテ
<Viande>
・国産牛もも肉のロティ
赤ワインソース
<Desseert>
・ピーチメルバ
※食べかけで、失礼しました。
・トアルコトラジャ珈琲 有機紅茶
◎和食処「花いずみ」
<前菜>
・季節の珍味盛り合わせ
<吸い椀>
・水の輪冬瓜 魚素麺射込み
<造り>
・御造り盛り合わせ
<焼き物>
・鮎塩焼き
<台の物>
・蓼科牛スープ鍋
※取り忘れました。
<煮物>
・冷やし煮物
<御食事>
・蓼科産米 鮭茶漬け
<水菓子>
・季節のもの
ちょっと気になったのが、器。
「造り」「焼き物」「茶漬け」で「織部焼」を使っていますが、日本料理のコ―スでは1つの料理にしか使わないのが基本では?
たとえば、「焼き物」だけに使うとか・・・。
基本ルールが変わった?それとも一度に出さないから構わない?
ともあれ、2日間とも、素材の味が良く引き出されていて、味付けがとても良かったです。
蓼科牛は、きめ細かな肉質と甘みに特徴がありますが、松阪牛や神戸牛より脂っこさが少なく、私好み。
ホテルの部屋
私が泊まった部屋は、アネックス棟最上階(4階)・レイクビュースイート。
面積は90㎡あり、ツインのベッドルームの他に6畳の和室が付いていています。
キッチンも広々して、とても使いやすい感じです。もちろん、食器や調理道具もそろっています。
広いクローゼット付きのベッドルームには、机がセットされ、無料WiFiがあるので、他のメンバーに内緒でちょっとした作業も可能。
この他に、和室もついていますから、かなりゆったり使うことができます。
ちなみに、ダイニングスペースは、こんな感じです。
画像はありませんが、バスルームがとても広々して気持ちよく、1泊目は部屋のシャワーを使いました。
温泉がある大浴場はかなり広々していて、露天風呂もゆったり。女性用は確認していませんが・・・。
私が泊まった「ホテルアンビエント蓼科」の部屋からは、女神湖の先に、八ヶ岳連峰の最北端にある蓼科山(標高2,530m)のゆったりした山容を望むことができました。
また、一周1.5kmの女神湖の散歩を気軽に楽しめるのも、「アンビエント蓼科」ならでは。
「アンビエント蓼科」の料金
今回泊まった部屋は、知人がメンバーだったので安く泊まることができましたが、通常では、1泊1人・2万4千円ぐらいだと思います。
2人なら、こんなに広い部屋は必要ありませんね。6人部屋ですから。
「アンビエント蓼科」公式サイトから予約もできますが、日本最大のホテル予約サイト「じゃらん」から予約したほうが、2割程度安いようです。
「アンビエント蓼科」へのアクセス
蓼科山の山腹の峠越えで、軽井沢・佐久方面へ降りることができます。
つまり、軽井沢とも距離が近いので、避暑地のはしごも可能。
軽井沢方面からは、JR・佐久平駅を利用しますが、女神湖は、距離的には茅野駅と佐久平駅のほぼ中間。とても便利なロケーションです。
<電車で行くなら>
どちらの駅からも、「アンビエント蓼科」の送迎バスがあり、時刻表がこちら。※2019.8.26現在
<JR駅からの迎え便>
<新宿駅からのホテル直行便>
※格安で、新宿駅からホテルまで直行できるので、とても便利です。
<車で行くなら>
<ホテルの所在地>
〒384-2309
長野県北佐久郡立科町大字芦田八ヶ野字女神湖975
TEL:0267-55-7711(代)
「アンビエント蓼科」でのイベント
「アンビエント蓼科」のロビーには、グランドピアノが設置され、シーズンによって、さまざまなコンサートが催されています。
私が観賞したのは、諏訪にお住まいのフルート奏者の演奏会で、クラシックからポピュラーまで幅広いレパートリーを演奏。
また、星空の鑑賞会もあり、家族連れにも人気のようです。
最後に
「ホテルアンビエント蓼科」へは、今回避暑でいきましたが、湖畔の白樺など、紅葉の季節も素晴らしい景色を見ることができるはずです。
画像が悪くて、イメージがわかない方もいるかもしれませんが・・・。
お盆の時期だと、女神湖周辺も観光客でにぎわうようですが、ピークを過ぎれば白樺湖のような賑わいはありません。
「ホテルアンビエント蓼科」が、もともとリゾートマンションで、現在会員制リゾートクラブの施設でもあることから、家族連れのリピーターも多いようです。
私の好きな穴場スポットですが、ストレス解消のためのショートトリップの参考にしていただければと思います。
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