新型コロナウィルスの影響を受けて、リモートワークを始める企業が増えてきました。
社員にとっては、感染リスクが低くなるだけでなく、通勤の負担が減り、家族と触れ合う時間が増えることが大きなメリットになっています。
会社にとっても、交通費や光熱費などの負担が減るので、経費削減にもなります。オフィスフロアを縮小した企業もあり、会社と従業員双方に都合のよい働き方ということになりますが・・。
打合せなどが減って、従業員間のコミュニケーションが不足するのでは、との声もありますが、”逆に人間関係が良くなった”との声もあるようです。
リモートワークが広がるにつれ、傍目では気づかなかったメリ・デメがわかってきました。
同僚とのコミュニケーションが増える?家庭での盲点は?リモートワーク
満員電車に押し込まれ、毎日往復3時間も通勤時間に費やしていた方にとって、リモートワークは天国のような働き方かもしれません。
会社から仕事を請け負って自宅で仕事、ちょうどSOHOのような感覚でしょうか。
でも、あくまで社員である以上、フリーランスの個人事業主のようなわけにはいきません。
仕事の内容によっては、ほぼマイぺ―スでできるものもありますが、チーム内の連携が必要なものも。
テレワークと聞くと、つい孤立感が漂うイメージがありますが、日経・MONO TRENDの記事によれば、逆に同僚との関係が良くなったとの声もあるようです。
同僚との関係が良くなった!? スメハラからも解放
リモートワークのおかげて同僚との関係が良くなった理由の一つが、適度な距離。
オフィスでは、同僚のささいな言動が気になることがあります。一度気になると、なかなか頭から離れず、仕事に集中するのも難しくなることも。
貧乏ゆすりやキーボードをたたく音など、精神的ストレスの原因にもなります。
リモートワークでは、このようなストレスから完全に開放されますから、同僚にたいする嫌悪感が生まれないメリットがあります。
リモートワークでは、Skype などのインターネット電話サービスを使えば、相手の顔を見ながら、職場と同じような感覚で打合せをおこなうことができますから、実務での不便はありません。
その結果、同僚との関係の良好に。
ワキガや強い香水など、スメハラの原因も解消されますから、リモートワークの効果は絶大です。
自宅での仕事は果たして快適か?
自宅に書斎や仕事部屋があれば別ですが、それだけの仕事環境を確保できる方は少ないと思います。
実際には、リビングやダイニングルームを使うかたが多いのではないでしょうか。
自分一人なら、仕事に集中する環境を整えることができますが、家族と一緒、まして小さな子供がいれば、理想的な仕事環境をつくるのは難しくなります。
ダイニングテーブルにパソコンを置いて、Skype を使って打合せ。そんなときに、子供の声が相手に聞こえるとちょと恥ずかしいですね。
最近のパソコンには、マイク、スピーカー、カメラがついていますから、自宅の様子が相手に丸裸。
よく分かっている同僚ならまだしも、普段あまり接触がない相手に、家庭の内情まで知られたくありません。
また、仕事の内容を家族に聞かれるのも困ります。
カメラをOFFにするだけでは・・・。
自宅で仕事の環境をつくるには
自宅の環境をある程度整えないと、快適なリモートワークは難しいでしょう。問題がいくらか残ったとしても、できるだけの環境を整備したいところです。
日経・MONO TREND 2020.3.2 の記事などを参考に、次のような工夫をおすすめします。
- パソコンの高さを工夫する
・オフィスのデスクは、仕事をするのに適した高さになっていますが、家庭のダイニングテーブルは低目です。画面が低いと、姿勢も猫背になりがちなので、パソコンの下に本をあてるなど、高さを調節すると体への負担が少なくなります。 - 打合せなどではイヤホンを使う
・イヤホンを使わないと、話す声が大きくなり、家中に話の内容が効聞かれてしまいます。できればヘッドホンが楽ですし、静かな声で話せますが、スマホのイヤホンでも十分とのこと。 - 外付けキーボードを使う
・ノートパソコンだと、画面を高くしようとすれば、キーボードも高くなってしまいます。こんなときは、外付けキーボードを使うか、モニターを別途購入するのもおすすめです。 - ペットボトルを手元に置く
・オフィスでもやっていることですが、仕事に集中していると、のどが渇いてきます。ペットボトルなど、飲み物は手元に。 - 休憩時間をしっかり確保する
・オフィスでの仕事でも同じですが、パソコンに集中していると、つい時間が経つのを忘れ、気が付くと肩こりと猫背に。1時間に1回は、カラダを伸ばしたいところです。 - ノイズキャンセリング機能付きのイヤホン
・日経の記事に載っていたのが、AirPods Pro 。家庭の音など周囲の雑音を消してくれるので、テレビ会議だけでなく自分が仕事に集中するときも便利だそうです。
最大の問題は肥満?
自宅での仕事が中心になって、ある日突然気づくのが、体重の増加。
テレワークを始めて、たぶん1、2週間もすれば実感(体感)するはずです。ズボンのベルトの穴の位置が変わってる。あれ?
恐る恐る体重計に乗ってみると、プラス2kg。このくらいならまだ・・・、なんて思っていると大間違い。
1ヶ月、2ヶ月経つと、その効果?は歴然。しっかり脂肪を貯め込んでます。
往復の通勤での消費カロリーが、結構大きいことに気付きます。散歩でもいいので、意識的に運動しないと取り返しがつかなくなるかも。
コワーキングスペースの活用も
コワーキングスペースは、パソコンを使って仕事するには最適な環境が整っています。
都心の便利なエリアにオフィスがあるのも魅力です。混み合う通勤時間帯を外せば、気分転換と適度な運動にもなります。
フリーアドレス制だと、他の人と一緒のスペースなので、Skypeなどでの打合せ、機密性が高い業務には向きませんが、専用スペースを利用すればその心配も不要です。
フリーアドレス制なら、都心の駅近でも月2万円前後ですから、家族に気を使いながらの仕事をすることを考えれば格安です。
まとめ
仕事しやすい環境は、人によっても仕事によっても変わりますが、自宅での仕事がかならずしも良い環境とは限りません。
かえってストレスになることも。
家庭と仕事とのメリハリをつけることが、気分転換・ストレス解消になることだってあるような気がします。
リモートワークを自宅以外の場所ですることを、会社が認めるかどうかは別として、コワーキングスペースが、フリーランスやSOHOで仕事をしている方にとって快適な仕事環境であることは確かです。
新型コロナウィルスが沈静化したら、検討してみてはいかがでしょう。
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