『湘南ゴールド』みかんの品種です。
今年はじめて食べましたが、数年前から出回っていたようですが、気が付きませんでした。
冬は、なんといってもみかんの季節!さまざまな種類の柑橘類が、時期をずらして店頭にならびます。好みの柑橘類が決まっているので、他の品種が並んでいても気が付きません。
まだ、他のどの品種とも違う独特の香りと味は、ちょっと見逃せません。
湘南ゴールド
ちょっと小粒のみかんです。大粒のものでも直径5cm前後。フルーツコーナーに並んでいても、ついスルーしてしまうサイズ。
特有の香りとさわやかな酸味
湘南ゴールドの皮(外果皮)は、明るいレモン色。皮はそれほど厚みは無いですが、ポロッポロッと欠けるようにむけてしまうこともあります。温州みかんのように、きれいにむくのは難しいですね。
薄皮は、正確には瓤嚢(じょうのう)と言うようですが、少し厚め。透けて見える果肉の色は、外果皮と同じように明るいレモン色。
そのまま口に含んで噛むと、薄皮の触感が若干残りますが、口から出すほどではありません。その瞬間、爽やかな湘南ゴールド特有の香りと酸味が口の中いっぱいに広がります。
この独特の香りと酸味は、柚子(ゆず)の爽やかさと共通するようにも感じます。甘さだけじゃない上品な酸味が、湘南ゴールドの特徴です。
種が無いので食べやすく、しばらく、ハマりそうな味。
中の薄皮を出してしまう人がいますが、みかんの栄養がたっぷり含まれているのでできればそのまま食べましょう。慣れると、結構美味しいです。
シーズン
ハウス栽培のものが、2月上旬から出始めるようですが、路地ものは、1ヶ月遅れの3月上旬から。日本の柑橘類としては、遅いほうです。
みかんには珍しい神奈川県生まれの新品種
みかんの産地といえば、1位和歌山県、2位愛媛県、3位静岡県、さらに熊本、長崎、佐賀と続いて、神奈川県は10位(農水省平成25年統計)。
新しい品種、特に最近の美味しい柑橘系は九州産が多かったので意外です。”湘南”の名前を見て、まさか神奈川県?と思ったのが正直な感想。
神奈川県の農業技術センターが12年の歳月をかけて開発。「温州みかん」と「黄金柑(ゴールデンオレンジ)」の交配種で、神奈川県が指定する「かながわブランド」になっているようです。
湘南ゴールドの価格
まだ、ちょっと高目。1袋8個入りで1,000円程度(2019年3月時点)。まだ、おいていない店舗が多いかもしれません。
2020年3月現在、いつも買っているスーパーでは、去年より少し小ぶりになって、価格も少し下がっています。
湘南ゴールドの通販情報
湘南ゴールドは、楽天の通販でも購入することができますから、ぜひ味わってもらいたいと思います。キズが付いた安い商品もありますが、”ワケあり”はおススメしません。
できれば、最高の状態を味わいたいから。プチぜいたくです。
この時期を逃がしたら、次のチャンスは1年後。みかんは、ビタミンCだけではありません。外果皮・内果皮・スジ(アルベドと言います)には、ヘスペリジンという毛細血管の強化や血流改善に役立つ栄養素が含まれています。
湘南ゴールドの内果皮は薄からず厚からずで、適度な弾力があり、噛んでいるとだんだんやわらかくなってペクチンのような食感になります。
この食感も、病みつきになっている理由の一つです。健康のためにも、ぜひ一度味わってみてください。
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