東京23区では、8月1日から8月7日までの1週間で、熱中症の疑いで死亡した方が45人にのぼったそうです。
亡くなった方の年齢は、40代~90代ですが、その多くが、屋内での発症。だれにも気づかれない孤独死のケースも多く、なかには、同居していながら部屋に閉じこもっていてケースもあるようです。
家族や外部とのコミュニケーションが取れていれば、事故にならずに、あるいは早期発見ができたでしょう。自分は注意しているから、まだ若いからは禁物。
メディアでは、自分で意識的に水分を補給するよう呼び掛けていますが、かなり深刻な状態になるまで気が付かないことが多いだけに、”見える化”で注意するしかないようです。
熱中症が自覚症状だけでは防げない理由
熱中症の症状には、段階があります。
タケダ健康サイトでは、次の3段階の症状を紹介しています。
【Ⅰ度】大量の発汗、めまいや立ちくらみ、筋肉痛が生じる
・汗が大量に出ることによって血液量が減少するため、脳へ血流が少なくなり、めまいや立ちくらみを起こします。
大量の発汗や立ちくらみの他に、顔面が蒼白になったり、呼吸回数が増える、筋肉痛やこむら返り(足がつる)などがあります。
【Ⅱ度】頭痛や吐き気、嘔吐などを起こす
・ズキンズキンとした激しい頭痛や吐き気、嘔吐などの症状があった場合、すぐに病院で治療を受ける必要があります。
【Ⅲ度】意識障害やけいれん、手足の運動障害が起きる
・急激な体温上昇で、場合によっては、41℃を超えることもあるようです。
意識がなくなったり、ガクガクとしたひきつけやけいれんを起こし、真っ直ぐに歩けないといった運動障害が起きますが、この状態になると緊急入院して集中治療が必要になります。
自分一人では難しいケア
少しハードな運動をしているときには、熱中症なのか運動のせいなのかわかりにくいときがあります。
バイク(自転車)でちょっと遠出をしたりすると、大量の汗はもちろんですが、途中で足がつったり、休憩後、筋肉が動かなることが・・・。
この段階では、筋肉疲労との区別がつきません。とくに、こむら返りは熱中症でなくても起きやすいので。
バイクで、もしかしたら熱中症、と感じたことが一度あります。
真夏、少し長めのツーリングの帰り、ペットボトルは持っていましたが、こまめな給水を忘れてました。
自宅まで数キロのところで、いきなりガス欠のような状態に。
あわてて近くの公園で、水道の蛇口で頭を冷やし、水を飲みましたが、すぐには回復しませんでした。
30分ほど公園のベンチで横に。公園で遊んでいる子供たちがチラチラこちらを見ていましたが、気にする余裕はとてもなかったことをよく覚えています。
まして、一人で部屋の中に熱中症にかかれば、危険な状態か否かの判断は難しいように思います。
ケアが遅れ、体が動かなって、意識障害がおきれば命にかかわる事態に。
エアコンがついているのになぜ?
よく、エアコンが付いているのになぜ熱中症に?との記事を見かけます。
オフィスであれば、エアコンは自動的に入れっぱなしですが、自宅ではエアコンをOFFにしていることも多いように思います。
とくに高齢者の場合、次のような問題があります。
- 体が温度変化を感じにくい
- エアコンの風がきらい
高齢になると汗腺の機能が低下して、発汗量が減って体温の調節がむずかしくなります。そのため、夏なら熱中症に、冬なら低体温症のリスクが高くなります。
また、エアコンの風をきらう方も多いです。もともと、体の感覚が衰え、暑さを感じにくくなっていますから、ますますリスクが高まることに。
熱中症では、40代の方も亡くなっていますから、若いからといって油断はできません。
手元の「温湿度計」で管理
熱中症は、自覚症状にたよっていると、手遅れになりがちです。
また、具合が悪くなったとしても、自分で救急車を呼ぶことはなかなかできません。
自覚症状だけでなく、目に見える形でケアするのがポイント!
そこで使うのが、「温湿度計」です。
簡単な温湿度計は、手元に置いておけば、温度と湿度が一目瞭然!
エアコンの”ON・OFF”や、水分補給のタイミングを忘れることはありません。
「デジタル温湿度計」と「アナログ温湿度計」の2タイプがありますが、個人的には”デジタル”が好きです。価格は、通販で1,500円前後。
直感的で、視覚的にもわかりやすいですね。また、多少の誤差があっても問題ないので、手元に置けるコンパクトなものがおススメです。
デジタルタイプだと、 こんな感じです。
具合が悪くなる前に、ぜひ参考にしてください。
近くにいてほしいパートナー
パートナーやお付き合いのある方がそばにいれば、熱中症に限らず、具合が悪くなったときに、応急手当をしてもらったり、救急車を呼んでもらうことができます。
また、万一の場合、気が付かずにそのまま何日も・・・、という悲惨な事態を避けることができるでしょう。
若い時は、一人が気楽でいいかもしれませんが、年齢とともに、パートナーがいない寂しさや万一の場合の不安を感じるかたが増えてきます。
また、一人旅をしたくても、旅館から断られることも珍しくありません。旅館の立場になって考えれば、理解できますよね。
これまで、異性との縁が無かった方も、パートナーとの出会いを探してみてはいかがでしょう。新たなライフスタイルの出発点になるはずです。
安心できる中高年専門の結婚相談所がありますから、結婚にこだわらず、気楽にパートナーを探すつもりで参加してみてはいかがでしょう。
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