コロナ禍で中止になっていたクルーズ客船「飛鳥Ⅱ」のツアーは、2020年11月2日から8ヶ月振りに再開され、2021年3月には「世界一周ツアー」の企画もありました。
実施されたかどうかについては確認していませんが、クルーズ客船ツアーの本格的な再開も近いかもしれません。
豪華クルーズ客船ツアーについてはまだまだ不安定な状況ですが、価格帯や航路など、参考にしていただきたいと思います。
日本船籍の飛鳥Ⅱは、外国船籍のクルーズ客船とくらべてツアー料金は高いですが、日本語が話せるスタッフがいる、チップが要らないなどから、根強いファンが多いのが特徴。
コロナ対策を徹底しているため、これまでのクルーズ客船の楽しさが多少薄れましたが、クルーズファンにとっては朗報!
飛鳥Ⅱの運行再開でGOTOキャンペーン活用!
飛鳥Ⅱの国内ツアー(直近)は、GOTOキャンペーンの対象になっていますから、お得に飛鳥Ⅱを体験する良い機会かもしれません。
2020年12月~の飛鳥Ⅱ国内ツアー(横浜発着)を見てみると、クリスマスのワンナイトクルーズから年末年始の3泊4日のクルーズなど、GOTO対象なので従来よりかなりの割安感があります。
おすすめのツアーを、いくつか紹介します。
【GOTO対象!】
Xmas 横浜 週末ワンナイトクルーズ C
2020年12月25日(金)横浜港発
¥74,000~¥292,000
【GOTO対象!】
ニューイヤー駿河クルーズ
キャンセル待ち※2020.11.3
2020年12月30日(水)横浜港発
¥234,000~¥916,000
【GOTO対象!】
新春ゆったりクルーズ
残りわずか※2020.11.3
2021年1月2日(土)横浜港発
¥148,000~¥583,500
GOTO対象だけど、それでも高い? 新型コロナの感染症対策も気になります。
新型コロナ感染症対策は?
飛鳥Ⅱのクルーズでは、徹底したコロナ感染症対策をおこなっているため、従来のツアーとはかなり勝手が違っています。おもな対策には、つぎのようなルールがあります。
<クルーズツアーへの参加条件>
- 乗船前の事前PCR検査の実施する
- 2つ以上のクルーズの連続乗船ができない
- 下船から14日以内の再乗船はできない
- 基礎疾患がある場合乗船できない など
<船内の対策>
- 乗船時および乗船中はマスクを着用する
- 乗船時に質問票記入および検温をおこなう
※37.5度以上の場合、乗船できません。 - 1日1回の室内消毒・清掃をおこなう
- 不要不急の客室間の移動はできない など
<施設の利用について>
- レストランのビュッフェスタイルを中止する
- グランドスパや売店では入場人数を制限する
- レストランやショーの座席を指定する
- ツアーデスク・麻雀サロン・カードルームなどは利用できません
- ダンスタイム・インルームマッサージなどのサービスを中止する など
飛鳥Ⅱの新型コロナ感染症対策は、つぎの基準にのっとっています。
飛鳥Ⅱのクルーズ料金はなぜ高い
”飛鳥Ⅱのクルーズ料金が高い”という方もいますが、日本船籍ならではの事情が関係しています。
一番大きな理由は、日本人スタッフが運行しているためコストが高くなるためと言われます。ちなみに、ウィキペディアでは、飛鳥Ⅱの従業員の構成は、日本人3分の1、外国人3分となっています。
これには、国内の海運を守るための制度である「カボタージュ制度」が関係しているようです。
自国の沿岸輸送、すなわち内航海運は自国船に限るというルールです。カボタージュ制度がないと、外国船籍の船が日本へ進出することにより、国内の海運が衰退する心配があるため、世界中のほとんどの国が採用しています。
外国船籍のクルーズ客船の「日本一周ツアー」では、台湾や韓国の港にワンストップしますが、これは「カボタージュ制度」によるもの。こちらの記事を参考にしてください。
さらに、外国客船にはカジノがありますが、飛鳥Ⅱにはカジノが無いので、ツアー料金以外におもな収入源がありません。
飛鳥Ⅱのメリットは?
飛鳥Ⅱには、外国船籍にはない多くのメリットがあります。
- 日本語が通じるのでリラックスできる
- チップが要らない
- パスポートが要らない
- 質の高い日本料理を楽しむことができる
- すべての船室から海が見える
- 全室バスタブがついている
外国船籍のクルーズ客船の場合、ほとんどが外国人スタッフなので、日本語は通じませんから、なんとなく緊張してクルーズを十分楽しむことができません。英語を習得中の方にとっては、絶好にチャンスかもしれませんが・・・。
また、豪華客船でのクルーズの楽しみの一つが料理ですが、質の高い日本料理を楽しむことができるのは、飛鳥Ⅱなどの日本船籍のクルーズ船だけ。
国内の周遊クルーズであれば、さきほど説明したようにパスポートは不要ですが、これは飛鳥Ⅱが日本船籍のクルーズ船だから。
外国船籍のクルーズ客船の日本周遊ツアーでは、外国の港にワンストップしますから、パスポートが必要になります。
飛鳥Ⅱではチップの心配が無い
チップに馴染みがない日本人にとって、海外でのチップを、いくら払えばいいのかとても悩みますが、日本船籍の飛鳥Ⅱでは、チップ制が無いので、余計な心配が要りません。
外国船籍のクルーズ客船では、チップが船員の大きな収入源になっていますから、ツアー料金に自動的に加算されるのが一般的。通常15%が多いので、20万円のツアー料金なら、チップ代としてプラス3万円ということになります。
さらに、ツアーが終わって下船する数日前に、追加チップの案内文?が各部屋に配られますが、クルーズ中のサービスに対するお礼として支払うことがマナーになっています。
クルーズ客船のチップについては、客室クラスやサービスの種類などによっても違いますので、以下の記事を参考にしてください。かなり細かいですが、あまり悩まないほうがいいかもしれません。もちろん、飛鳥Ⅱでは要りません。
「飛鳥Ⅱ」すべての客室から海が見える
飛鳥Ⅱは、バルコニー付きのタイプだけでなく、すべての客室から海を眺めることができます。
デッキで、水平線の向こうに沈む夕日を眺めながらのビールもいいですが、船室のプライベート空間から、二人でゆったりとした時間を楽しむことができるのは、飛鳥Ⅱならでは。
外国船籍の10万トンクラスの大型クルーズ客船では、乗客数が3千人を超えますが、船室クラスによっては狭くて窓がありません。船室内にこもっていたらクルーズを楽しめないかも。
また、全室バスタブがあるのも、飛鳥Ⅱならではかもしれません。通常、スイート以上のクラスでないと、バスタブは付いていません。
ちなみに、飛鳥Ⅱは、総トン数 50,444トンで、乗客数 872人(Wikipedia)、客室内の面積も広く、全室ツインベッドなど、かなり贅沢な仕様になっていることがわかります。
日本船籍のツアー ※GOTO対象!
飛鳥Ⅱに代表される日本船籍のクルーズは、外国船籍にはないサービスとリラックス感が人気です。日本船籍のクルーズ客船は現在3隻があり、それぞれGOTO対象ツアーを企画しています。
以下のリンク(JTB公式サイト)から、日本船籍だけでなく、外国船籍の最新情報についても確認できます。
まとめ
飛鳥Ⅱなど、日本船籍のクルーズツアーはツアー料金は高いですが、チップが要らないなど余計な気遣いがいらないだけでなく、気分的にもリラックスできることからとても人気です。
新型コロナの感染症対策で制約はありますが、GOTOキャンペーンを使えば、豪華客船のクルーズツアーをお得な料金で楽しむことができますから、まだ体験したことがない方にとって絶好のチャンスです。
二人で、贅沢な時間をゆったりと過ごすには、豪華客船でのクルーズは最適なツアーと言えるでしょう。
2023.7.15現在の情報によれば、飛鳥Ⅱは、2023年4月に世界一周クルーズを企画。また外国船籍の大型クルーズ客船についても、2023年GW(ゴールデンウィーク)に、かなりのツアーが予定されています。
新型コロナの影響により、寄港地など、スケジュールが変更になる可能性もありますが、一度、JTBの公式サイトでチェックしてみてはいかがでしょう。
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