横浜港に接岸したままのクルーズ客船「ダイヤモンド・プリンセス」ですが、米国の船会社「プリンセス・クルーズ」は、ツアー代金の全額返金を決めたようです。
客室待機の乗客に配られた案内文(ニュース画像)によれば、返金されるのはツアー代金だけでなく、ツアーに関連した次の代金も含まれています。
- クルーズ料金
- プリンセスエアー往復分
- クルーズ前後のホテル宿泊パッケージ
- 送迎料金
- 事前に支払われた寄港地観光ツアー
- サービス料など
全額返金を決めた背景には、新型コロナウィルスへの対応や、乗客への情報提供の遅れが生じたこともあるようです。
ある乗客は、新型コロナウィルスの感染者に関する詳報を知人からの連絡で知ったとのこと。
産経新聞2020.2.3では、以下のような記事も。
船内で特に混乱はなく、男性は「Wi-Fiは有料のため、インターネットに接続していない人は何も知らない。普段通り楽しそうに過ごしている」とした。
正しい情報が、もっと早く乗客に知らされていれば、船内での感染拡大は防げたかもしれません。
インターネットを見れば、陸上での正しい情報が収集できるはずですが・・・。
クルーズ客船のWiFi利用料は高額!
「ダイヤモンド・プリンセス」に限らず、クルーズ客船では、WiFiの利用は有料で、一般的に高額です。
その理由は、海上では電波が届かないから!
WiFi料金が高額のため利用する人が少ないようですが、そもそもクルーズ客船でのツアーを楽しむなら、そのような情報から解放されたいというのが本音かもしれません。
クルーズ客船でのWiFi利用料は高額!
クルーズ客船でのWiFi利用料は、運営会社によって違いますが、かなり高額です。
「ダイヤモンド・プリンセス」のWiFi利用料は、ネットで調べると1分間79セントですから、日本円で、約87円(2020.2.10)になります。
割安のパッケージプランがこちら。※2020.2.10現在
WiFiプラン | 24時間 | 4日間 | 内容 |
プレミアムプラン | $29.99 | $79.99 | 動画などが普通に使える |
サーフィンプラン | $24.99 | $59.99 | ニュースやメールなどを閲覧する |
ソーシャルプラン | $14.99 | $39.99 | SNSやアプリを利用する |
他のクルーズ客船のWiFi料金は?
他のクルーズ客船でも、WiFiの料金は高額です。公式サイト、専門サイト「BESTクルーズ」などから、ひろってみました。
<セレブリティ・クルーズ>
インターネットは、高速大容量回線(新システム:エクセラレート)を使用し、24時間プラン、クルーズ中の使い放題プランなどがあります。
【参考】
7-9泊:199.00$
10泊以上:299.00$
<MSCクルーズ>
1時間:16.9€(2,033円)、5時間:54.9€(6,605円)、 8時間:69.9€(8,410円)など。※1€=120.31円(2020.2.10)
<ノルウェージャンクルーズ>
1分毎:$0.75、100 分間$55 パッケージ (1 分あたり$0.55)、250 分間:$100 パッケージ (1 分あたり$0.40)
クルーズ客船によって多少の違いはありますが、WiFi利用が高額になることがおわかりいただけると思います。
船内連絡は専用ネットワークを利用
クルーズ船内で、グループや仲間との連絡はどうするの?と思いませんか。
通常、船内専用のネットワーク環境があって、「ダイヤモンド・プリンセス」では、「Princess@Sea(プリンセス@シー)」を利用します。
レンタルWiFiは使える?
海外旅行では、レンタルWiFiを利用する方も多いと思いますが、残念ながら、クルーズ客船の場合、海上での利用はできません。
寄港地で停泊中の利用になりますが、上陸してからの行動プランを考えると、レンタルWiFiが安くて便利です。
ただし、クルーズ客船の寄港地が複数になる場合、複数国で使えるプランに申し込む必要があります。
一番人気のグローバルWiFiの場合、1カ国(例えば韓国):570円~。なんといっても、200か国以上に対応しているので便利!
グローバルWiFiの複数カ国プランでは、韓国、台湾、シンガポールなど、アジア16カ国を1台分の料金:1,180円~、利用することができます。
まとめ
クルーズ客船の最高責任者は船長ですが、逮捕権を持ち、乗客を強制的に下船させることもできます。
情報のコントロールも?
過度な予防やリスク対応は、乗客の混乱をまねきかねませんから、難しい対応になりますが、もっと簡単に事態を収束できると考えていたのかもしれません。
クルーズ客船は、外界と隔離された空間ゆえに、万が一の判断が難しいと言えるでしょう。
しかし、クルーズ客船の旅が、日常を忘れ、ゴージャスな空間と時間を満喫することができる最高のツアーであることは変わりません。
コロナ禍で中止になっていたクルーズ客船のツアーが、飛鳥Ⅱなど日本船籍の船から再開しています。2021年度には外国船籍のクルーズ客船のツアー予定も組まれています。
クルーズ客船ツアー、ぜひ一度チェックしてみてください。
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