昔からの習慣で、コーヒーを毎朝飲んでいます。ただし、コンビニ。
100円ですが、味も香りも結構いけてます。気がついたら習慣に。最近、1社が、108円に増量値上げしました。
コーヒーは、1日、2~3杯飲みますが、コーヒーに含まれるポリフェノール・クロロゲン酸が注目されるようになってから、少し意識して飲むようになりました。
クロロゲン酸を効率的に摂る方法
コーヒーは、1日3杯ぐらいが良いという意見があれば、5杯という話もあります。
この何杯が良いかの基準は、カフェインの量。カフェインは、眠気を覚ます作用がありますが、同時に「カフェイン中毒」のリスクも。
カフェインの量は、豆によっても違ってきますから、単純に杯数を決めることはできませんが、なにごとも適量ということですね。
ところでクロロゲン酸について、効果や摂取量はどのようになっているのでしょうか、気になります。
クロロゲン酸は熱に弱いがポリフェノール量は変わらない
コーヒーに含まれるクロロゲン酸はポリフェノールの一種ですが、他のポリフェノールも豊富に含まれています。
日本コーヒー協会のHPによれば、コーヒー1杯(約140cc)には、約280mgのポリフェノールが含まれていますが、この量は赤ワインとほぼ変わらない量。日本茶の約2倍です。
コーヒーの品種であるブラジル産カネフォラ種ロブスタの場合、生豆100g中、クロロゲン酸類10.4g、ポリフェノール類(クロロゲン酸類を含む)11.0gとなっています。
生豆の場合、ポリフェノール類のうち、かなりの量がクロロゲン酸類であることがわかります。しかし、焙煎するとクロロゲン酸は減少しますが、ポリフェノールの全体量はそれほど変化しないようです。
日本コーヒー協会の資料から、データの一部を抜粋しました。
焙煎度 | CQA | FQA | di-CQA | ポリフェノール |
生豆 | 7.6 | 1.5 | 1.3 | 11.0 |
焙煎L値31 | 3.7 | 0.99 | 0.35 | 11.0 |
焙煎L値25 | 2.0 | 0.69 | 0.14 | 11.1 |
焙煎L値16 | 0.15 | 0.12 | 0.008 | 10.5 |
※ブラジル産カネフォラ種ロブスタ、クロロゲン酸類:CQA(カフェオイルキナ酸)、FQA(フェルロイルキナ酸)、di-CQA(ジカフェオイルキナ酸)
この表でもわかるように、焙煎度が上がると、クロロゲン酸類は、ポリフェノールの量はほとんど変化していないことが分かります。
同協会の説明では、クロロゲン酸が別のポリフェノール類に変化したようだ、と説明しています。
この報告書では、ブラジル産アラビカ種の豆のデータも掲載されていますが、ポリフェノール類の量は、カネフォラ種ロブスタと比べると3割程度少ない数値になっています。
クロロゲン酸やポリフェノールの効果
クロロゲン酸には、次のような機能性があると報告されています。
<クロロゲン酸の機能>
- 肥満予防
- 抗がん作用
- 糖尿病予防など
ネッスルのHPには、次のような働きがあると掲載されています。
- 肝機能へのはたらき
- 血糖値へのはたらき
- 美容へのはたらき
クロロゲン酸を配合したダイエットサプリは、この機能性に注目したからです。
<ポリフェノールの機能>
- 抗酸化作用
- 抗がん作用
- 肥満予防
- 抗菌・抗ウィルス作用
- 口臭予防など
ポリフェノールの種類によって、その働きに違いがありますが、基本的な機能は共通しているようです。
つまり、コーヒーを焙煎することで、クロロゲン酸の量は減少しても、ポリフェノールとしての機能性は期待できることになります。
クロロゲン酸を減らさないためには焙煎しすぎないほうが良い
クロロゲン酸の量が一番多いのは、生豆の状態ですが、そのまま摂取というわけにはいきません。
焙煎する場合、できるだけ”朝煎り”で飲むのがおススメですが、好みがありますから、難しいところです。
ただ、焙煎度合いにかかわらず、ポリフェノールの総量はあまり変化しませんから、”中煎り”でも”深煎り”でもいいのかもしれません。
まとめ
一般的に、1日当りポリフェノールの摂取量は、1000~1500mg以上と言われ、コーヒーに換算すると3~5杯分。
ただし、深煎りが好みの方は、クロロゲン酸の量が少ないので、サプリメントの形で摂取するのも選択肢の一つです。
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