遺骨をダイヤモンドにするという選択!散骨する前に・・・

ダイヤモンド
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遺品のなかから、故人が愛用していた時計やジュエリーなどを、”形見” として手元におく慣習があります。

着物や愛読書などもありますが、先祖伝来の家宝と言われるものも遺品のひとつ。多少価値があるものでも、相続財産としては申告しないことが多いようですね。

ダイヤモンドも、形見としてのジュエリーの一つですが、故人の遺骨そのものをダイヤモンドにしてくれる事業者があります。

愛用していたジュエリーではなく、遺骨そのものがダイヤモンドに!

遺骨をダイヤモンドにする費用は墓石より安い!

火葬後の遺骨は、墓地に埋葬するのが一般的ですが、最近では、合祀型の「永代供養」や「散骨」が人気になっています。

「樹木葬」も、最終的には他の方の遺骨と合わせて合祀される形になりますから、埋葬場所の特定もできません。

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法事などで故人を弔いたいときは、樹木葬や散骨した近くの山や海へ向かってお参りすることになります。

遺品のジュエリーによって、故人との心のつながりを確かめることができるかもしれませんが、遺骨が埋葬されたお墓とは気持ちのうえでは違いがあります。

お墓には、故人の体の一部が遺骨として残っていますから。

遺骨をダイヤモンドにする利点は、故人の遺品でもあり、故人そのものであるということです。

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遺骨はカルシウムなのになぜダイヤモンドができる?


※画像はアルゴダンザ社のHPから引用

ダイヤモンドは炭素からつくられますが、遺骨はカルシウム(Ca)でできているんじゃない、と思いませんか?

だから、なぜダイヤモンドができるのか、不思議でした。

調べてみたら、遺骨には、カルシウムだけでなく炭素も一定量含まれていて、その炭素だけを取り出して、1300℃、5万気圧という超高圧によってダイヤモンドにされるとのこと。

この技術は国内ではまだ難しく、アルゴダンザ社の場合、スイスでその作業がおこなわれています。

遺骨にはカルシウムを主に様々不純物が含まれていますから、炭素だけを抽出することはとても大変な作業のようです。

遺骨を粉状にしてから、抽出作業をおこないますが、日本の場合、火葬技術が進んでいるため、炭素の含有量が少ないとのこと。

日本以外の国から依頼される遺骨と比べ、ダイヤモンドを作るのに必要な量を抽出するためには、倍以上の手間がかかるそうです。

ダイヤモンドを作るのに必要な遺骨の量は?

事業者によって違いますが、60g~300g、多いところでは400gを預かるところもあります。

預かる量が少ない場合、遺品の中で思い出の品から炭素を抽出して、必要量を確保することもできます。

また、髪の毛には、炭素が多く含まれていますので、火葬する前に遺髪を手元に残しておくのもいいでしょう。

10g程度の遺髪があれば、ダイヤモンドの制作が可能とのことです。

<地域などによる遺骨の量の違い>
遺骨の量は、故人の体の大きさ、火葬した地域によっても変わります。関東以北と中部地方では、直径が20~25cmの大きめ骨壺で、400gはこの1/4~1/3になります。
中部地方の一部、西日本では、12~15cmの骨壺が多いので、1/2~3/4程度になるようです。

ダイヤモンドにする費用はどのくらい?

遺骨から作られるダイヤモンドの大きさ、数量、カットなどのよって、料金がかなり違います。30万円から、数百万円かかる場合もあります。

基本的には、以下が総費用になりますが、かならずしもジュエリーにカットする必要は無く、ダイヤモンド原石のままでも大丈夫です。

総費用=ダイヤモンド制作費用 + ジュエリー制作費用

<参考> ※アルゴダンザ社の価格表から一部を抽出

サイズカットダイヤモンド原石
0.20Ct480,000円420,000円
0.30Ct680,000円540,000円
0.40Ct880,000円700,000円
0.80Ct1980,000円1580,000円
1.00Ct2480,000円1980,000円

原石の場合、ダイヤモンドの原石をそのまま受けとることになります。

また、遺髪から作るダイヤモンドをヘア・ダイヤモンドと言いますが、遺骨から作るダイヤモンドよりは若干価格が安いです。

炭素の量が多いので抽出の手間がかからないからでしょう。

アルゴダンザ社の場合、ヘア・ダイヤモンドでは、すべてのサイズで、一律3万円安くなります。

ジュエリーに加工して身に付ける

遺骨から作られたダイヤモンドをメモリアル・ダイヤモンドといいますが、ジュエリーに加工して、肌身につける方が多いようです。

ダイヤモンドにした理由は、もちろんそのためだと思います。

ただ、デザインの好みがありますから、とりあえずカットだけしておいてもいいでしょう。

ダイヤモンドの色は?

遺骨に含まれる成分によって、できあがるダイヤモンドの色にも違いがでるようです。

やや灰色がかった透明色との認識でしたが、黄色や青色になるものもあるとのこと。

出来上がってみないとわかりませんが、ホウ素を加えて青くしてくれる事業者。さらに、カット後のカラートリートメントによって、オレンジや赤などにしてくれる業者もあるようです。

まとめ

すべての遺骨を、合祀型の永代供養墓や散骨で供養してしまうと、手元に何も残らなくなってしまいます。

葬儀や墓地の費用だけを優先して考えたために、あとから寂しくなり後悔する人が少なくありません。

費用面だけで葬儀や墓地を決めてしまうと、故人を弔う気持ちとのギャップに疑問を感じる人もいます。

遺骨をダイヤモンドにする方法は、そんな遺族の気持ちにやすらぎを与えてくれるのは間違いなさそうです。

「個人墓」や「家墓」を建てる費用を考えたら、かなり安いですし、いつも故人といっしょにいられるのがいいですね。

遺骨のすべてを「散骨」しないで、一部をダイヤモンドにする方が多いとのことです。

また、すでに埋葬済みであっても、一般的な独立墓であれば、いつでも分骨してダイヤモンドにすることができます。

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