日テレ「every」で墓じまいの現状を特集

墓地墓じまい
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日テレ「every」2019.05.06の特集で、急増する”墓じまい”の現状を放送しました。

墓じまいの背景には、少子高齢化がありますが、将来を考えて早目に手続きをする家族も多いようです。

番組では、60代の女性の実家の墓を、”墓じまい”する様子を放送。

実家に跡継ぎがいないため、母親から生前に墓じまいをするよう頼まれていたそうです。

 

墓石を上から順番にウィンチで取り外していくと、カロートが現れます。

カロートとは、納骨室のことで、遺骨を納める場所のことをいいます。骨壺に納められた遺骨は、ここに納められます。

 

番組で収録された方の場合、遺品とともに取り出された遺骨は1柱(はしら)だけでしたが、解説では”跡継ぎがいない”との説明でしたから、「家墓」だと思います。

昔の墓は、一人ひとり埋葬する「個人墓」が多かったのですが、最近のお墓は、家族代々が入る「家墓」です。

しかし、家墓の跡継ぎがいなくなれば、いずれは「永代供養墓」と呼ばれる合祀墓へ移されることになります。

永代供養をせずに”墓じまい”?

以前は、家墓があっても、跡継ぎがいなくなれば、一定の期間が経過してから、「永代供養墓」である合祀墓へ移しました。

”一定期間が経過”とは、33回忌とか36回忌などの年忌法要が終わってからのことを言います。

33回忌の法要が終わってから合祀墓へ移す、というのが一般的でしたが、最近では、10年、20年、30年など、年忌法要と関係なく、合祀墓へ移すことも多くなったようです。

時代の流れでしょうか。

 

番組のケースでは、墓石もまだ新しく、骨壺もきれいな状態でした。

墓じまいを依頼された女性の年齢も60代とのことですから、ご両親いずれかのご遺骨が納められていたとしても、永代供養墓へ移すにしてもまだ早すぎる時期です。

早目に実行した理由は、故人が「散骨」を希望していたことにあるようです。

故人の希望は地元の海に散骨

散骨は、法律的にはグレーゾーンに属する遺骨の取扱い方法です。

火葬後の骨は、かなりの部分がまだ原型をとどめています。このまま、好きなところに勝手に撒いたら問題が起きるであろうことは容易に想像できます。

遺骨の取扱いは、「墓地・埋葬等に関する法律」(昭和23年5月31日)という法律で定められています。

この法律の第4条によれば、埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行つてはならない、としています。

”散骨”は、”埋蔵”つまり土に埋めるわけではないので問題ないはず、というのが根拠です。

法務省も厚労省も、この法律の解釈について、明確な答を出しているわけではありません。だから、”散骨”がグレーゾーンということなのです。

ただ、「粉骨」してから散骨するようにしましょう。

粉骨とは、読んで字の通り、遺骨を粉末状にすることです。費用は業者によっても違いますが、一般的には3万円前後です。

安いところなら1万円前後、高くて5万円ぐらいのとこともあるようです。

海葬の費用は?

ここでは、詳細については説明しませんが、おもな費用としては、船のチャーター代があります。

散骨に出席する人数により料金が変わりますが、神奈川県・湘南での海葬の例では、5~10人ぐらいならチャーター代は10万円ぐらいになります。

これに、粉骨料や献花などの料金を加算したのが総費用になります。

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海葬で代行委託ならさらに安いけど・・・

遺族が、散骨場所まで乗船しないで、業者へ散骨を委託することもできます。とても安いですが、どのように散骨されたのかはわかりません。

費用は、2~3万円ぐらいです。遺骨を粉にして業者におまかせすることになりますが、故人を供養するという感じではないですね。

ただ、処理したというだけになってしまいそうです。

 

東京湾では、漁協との調整で、散骨場所や散骨時期などが決められているところもあるようです。

自然に還るとはいえ、散骨場所で獲った魚が食卓にとなると、漁師も消費者もなんとなく違和感が残りますから・・・。

まとめ

葬儀や墓地など、葬祭関連費用に消費者が関心を持つようになってから、まだそれほど年月が経っていないように思います。

とにかく安ければいいという風潮が、なんとなく時代の流れのようになってくると、若干寂しさを感じることもあります。

せめて、年忌法要でお参りはして欲しい気がします。

◎「墓じまい」の参考記事

改葬のための「墓じまい」おなじ手続きなので参考に・・・

 

墓じまいで檀家をやめるときに知っておきたいこと

 

 

 

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