漢方について、西洋医学の考え方からネガティブにとらえる専門家もいますが、個人的には漢方にかなりお世話になってきました。
「イボ〇」とか「切れ〇」は、通常の治療では外科的手術になるかもしれないやっかいな病気ですが、漢方で体質を改善し、その後数十年間再発していません。
その漢方薬には、”〇に効く”なんてことは一言も書いてありませんでしたが、発症しない体質に変わった、ということだと思います。
西洋医学では、対症的に治療を進めますから、一時的に症状が治まったとしても、いずれ再発することになり、最後の処置として患部を切除することになります。
実際、切除術そのものが結構大変ですから、会社に勤めていれば、しばらく有給休暇を取ることになるでしょう。
実は、スキンケアにも同じことが言えます。
やっかいな肌トラブル!漢方の考え方でスキンケア!
肌トラブルぐらいやっかいなものはありません。日常生活で一番支障が出るのが、肌トラブルだと思っています。
とにかく、カユミが出たら、仕事であっても遊びであっても集中できなくなるだけでなく、夜熟睡することもできません。
その結果、ストレスがたまり、他の病気の引き金になることも。
早目に治療を受けることがおすすめですし、私自身、何種類ものステロイド剤を使ってきました。
しかし、ステロイド剤で一時的にカユミを抑えたとしても、対症療法を続けることで、その後の再発を防ぐことができるわけではありません。
原因が、体の内側にあるからです。
これが、皮膚トラブルがやっかいな理由ですが、漢方では、症状が治まったあとで皮膚トラブルが起きにくいように、内側から体のバランスを整えることを目的とした処方がされることになります。
対症療法的な処置では終わらず、再び同じような症状が出るのを防ぐことが、漢方治療の本質的な考え方だからです。
スキンケアはなぜ長期継続が必要?
肌の調子が良いと、スキンケアもいいかげんになりがち。悪い症状が肌に出ていないと、真剣にケアする気にならないのもうなずけます。
しかし、大事なのは、肌の調子が正常になったあと、良い状態を維持すること。漢方では、体質を「陰」と「陽」に分けて、体が冷えやすい「陰」の人には、体調が「陽」へ向かうような処方をしてバランスを取ります。
日常生活では、体を冷やすような生活様式や食事をさけるようにして、漢方で体のバランスを正常にもどすようにします。
時間はかかりますが、体質が正常になることで、トラブルも起きにくくなるわけです。
皮膚の角質層の改善には、ターンオーバーのサイクルが関係しますから、最低でも一定期間が必要になり、さらに調子を維持するためにも長期的なケアが必要になるわけです。
漢方系の美容液
スキンケアの漢方の生薬としては、ヨクイニンがよく知られています。
ヨクイニンは、ハトムギの成分で、保湿や美白作用などの生薬として漢方系の商品に配合され、美容液も市販されています。例として、代表的な商品を紹介します。
●【第3類医薬品】BIHAKU ビハクシロップ
メーカー:佐藤製薬株式会社
配合成分:ビタミンB2、B6、ヨクイニン
効果効能:
●次の諸症状の緩和:
口角炎、口唇炎、口内炎、舌炎、にきび、肌あれ、湿疹、皮膚炎など
※これらの症状で、1ヵ月ほど使用しても改善がみられない場合は、医師又は薬剤師に相談すること、との注意書きあり。
●次の場合のビタミンB2、B6の補給:
肉体疲労時、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時
※BIHAKU ビハクシロップは、通販では「LOHACO」だけの取り扱いのようです。「アマゾン」「楽天」でも検索しましたが、取扱ショップがありませんでした。
BIHAKU ビハク錠剤もあり、「アマゾン」「楽天」でも取り扱いがありますが、体への効き方の早さではシロップがおすすめです。
また、漢方系ではありませんが、お肌の線維芽細胞にはたらく特許成分を配合した美容ドリンクです。線維芽細胞のはたらきについては、NHKでも紹介されました。
即効性はありませんが、続けることで体感できるようになる点では、漢方と同じような考え方で引用することをおすすめします。
まとめ
漢方は、永く使い続けるほどその効果効能を感じることができます。
もちろん対症療法的な処方もありますが、体質を改善して根本的に病気にかかりにくい体質をつくることが、漢方本来の目的です。
飲み続けることのメリットは、正常に整えた体調を維持しつづけることですが、スキンケアにもこの考え方は共通しています。
年齢とともに、肌の状態は衰えていきますから、漢方薬にかぎらず、美容液、美容技術など、自分の体質・肌質に合うものを見つけ、永く使い続けることで健康な状態を保つことができると考えています。
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