歯の黄ばみが気になる、という方がかなりいらっしゃいます。
テレビで、芸能人や女子アナなどの不自然に白い歯をよく見ますが、日本人の歯は、もともと多少黄色味を帯びているのが自然!
欧米人は、日本人と比べて歯が白いですから、自分の歯をより黄色く感じてしまうのかもしれません。
歯の一番外側にはとても硬いエナメル質があって、その内側に象牙質があります。とても堅いエナメル質は白い半透明で、象牙質は黄色なので、象牙質の色が透けて、黄色味を帯びて見えるわけです。
エナメル質の厚さや象牙質の色が違いますから、本来の歯の色も人によって変わってくるわけです。
歯科クリニックで、年1~2回歯垢の除去をおこなっても、掃除後の歯がまだ薄茶色だと、多少不満を感じることも。
また、紫外線に対するケアが社会的に浸透してきましたから、顏の肌が昔よりだいぶ白くなってきたことも、歯の黄色が気になる原因になっているようです。
かつては夏になると、小麦色にきれいに日焼けした肌の若い女性をよく見かけましたが、最近は、めっきり減りました。そのため、歯の黄ばみが以前よりもかなり強調されてきたのも確かです。
顔の肌色が透きとおるように白いのに、微笑んだときの歯が黄色いと、相手の方だけでなく、自分でも気になるのは確かでしょう。
とはいえ、必要以上に白くするととても不自然に。歯のホワイトニングをするにしても、自然な色調を心がけたほうが良いようです。
歯のホワイトニングとは?
歯を白くするという意味では、歯に付いた汚れを落としたり、歯を削って人工の歯に変えることもホワイトニンの技術です。
基本的には見た目の問題ですが、歯科クリニックでのホワイトニングは、歯を削らずに漂白剤(おもに過酸化水素)を使って、化学的に白く(ブリーチあるいはブリーチング)することを指しています。
元の歯の色より白くするには、エナメル層だけでなく象牙質まで白くする必要がありますが、薬剤が歯に沁みて、その傷みから途中であきらめる方もいるようです。
もっとも、漂白剤を使った歯科医院でのホワイトニングについては、危険性が高い割に効果がでない場合もあり、消費者庁からも是正勧告がでたことも。
歯のホワイトニングをおこなっても、徐々に色戻りしていくので、永久的に白さを保てるわけではありません。永くても、1年ぐらいでしょうか。
つまり、無理なホワイトニングよりも、もともとも歯の色程度に近づけるのが、歯の健康のためにも理想的といえます。
歯の黄ばみの原因は?
歯の黄ばみは、歯のエナメル質に色素が沈着した状態です。
この色素とは、コーヒーや紅茶、ターメリックなどの香辛料、タバコのやになど、実にさまざまな色素が沈着したものです。
食事をすると、飲食物の影響によって口の中は酸性になり、エナメル質が溶けた状態になります。
唾液は、その溶けたエナメル質を修復する役割がありますが、その再石灰化のときに、色素成分も一緒にとりこんでしまうため、黄ばんでしまうわけです。
”明日からコーヒーを飲むのを止めよう”なんていう方も出てくるかもしれませんが、唾液がきちんと分泌されている状態なら、まったく心配は要りません。
以前、歯科医に、”明日からコーヒーを止めたほうが・・・”なんて話をしたら、先生から笑われました。
”歯が健康だし唾液の分泌も正常だから、まったくそんな心配は要りません、普通にコーヒー飲んで大丈夫ですよ”
研磨剤を使ったホワイトニングもあるけれど・・・
漂白剤以外のホワイトニングには、汚れた部分を削りとってキレイにする方法があります。
”研磨剤”を使ったホワイトニングですが、これは止めたほうがいいですね。歯を守るエナメル質を削ってしまうので、歯がどんどん弱くなっていきます。
セルフホワイトニングについて
セルフホワイトニングは、サロンなどで設備・道具を使用して、スタッフの指示で、自分自身の手で施術する方法です。
セルフホワイトニングで使われる薬剤は、ポリリン酸、炭酸カルシウム、重曹などで、サロンや自宅で指導を受けて施術することで、着色やくすみを落とします。
成分的にも安全で痛みもありませんから、自然な歯の色を取り戻したいなら、セルフホワイトニングで十分です。
セルフホワイトニングの歯みがき粉
ホワイトニングの機能がある歯みがき粉を使えば、サロンへ行かなくても、セルフホワイトニングをおこなうことができます。
おススメの歯みがき粉は、「ポリリン酸ナトリウム」や「メタリン酸ナトリウム」を配合した商品。サロンでのセルフホワイトニングでも使われる成分です。
ポリリン酸ナトリウムやメタリン酸ナトリウムは、歯の表面の着色汚れとエナメル質の間に入り込んで、着色汚れを浮き上がらせ、再付着を防いでくれるのが特徴です。
この成分を配合した歯磨きは、価格が高いですが、実際にテストした歯科衛生士によれば、1ヵ月ほどでかなり黄ばみがとれているのが確認できたようです。
実際、使用1ヵ月後の写真では、色素がかなり落ちているのが確認できました。
「ポリリン酸ナトリウム」と「メタリン酸ナトリウム」、どちらもカラダにも優しい成分で、その効果には定評がありますが、価格の安い商品では、その効果が薄いようです。
成分の配合量の違い?
「ポリリン酸ナトリウム」と「メタリン酸ナトリウム」両方を配合して、歯科衛生士のサイトでもかなり高い評価を得ているのが、ホワイトニングジェル『はははのは』です。
ホワイトニングジェル『はははのは』
- Wのホワイトニング成分配合
・ポリリン酸ナトリウム
・メタリン酸ナトリウム - 口内環境のためのラクトフェリン配合
- 10種のオーガニック成分配合
『はははのは』は、製薬メーカーとの共同開発で誕生した商品で、口コミから広まりましたが、カラダに優しくホワイトニングができるのでおススメです。
まとめ
歯の白さは、加齢や食生活によっても変わりますが、元々の色そのものに個人差が大きいのも事実です。
真っ白な歯への憧れもわかりますが、日本人の皮膚の色や黒い髪などとのバランスを考えると、あまりに白すぎる葉はとても不自然な印象に。
歯の痛みをこらえて、漂白剤を使ったホワイトニングをしても、時間が経てば色戻りしていきますから、繰り返し施術してもらう必要があります。
そう考えると、あまり無理せず、まずはセルフホワイトニングで、健康的な白さを目指してみてはいかがでしょう。
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