冬の寒さと乾燥で、肌がカサカサに荒れてきます。
ケア法としては、肌を乾燥させないように保湿することが大事ですが、そもそも皮膚の働きが弱ってきているのも原因です。
保湿クリームなどで肌の外側からケアするのも効果がありますが、根本的な対処法は?
肌の乾燥は外側からだけでは・・毛細血管に原因が?
肌が乾燥すると、肌荒れ、シワ・くすみなどのトラブルが起きやすくなることを体感している方は多いと思います。
私の場合、11月に入ると痒みが出やすくなるので、早目に保湿クリームでケアしています。
ケアが遅れると、冬の乾燥シーズンの間、ずっと悩まされることになりますから、日課は、風呂上りにすぐサラサラジェルタイプの保湿剤を塗ること。
若い時には冬でも痒みは出なかった!ナゼ?
若い時は、乾燥しても痒みは出なかったので、年齢とともに体質が変わったということでしょう。
乾燥肌、敏感肌、アレルギー性肌などど言われますが、カサカサ・痒みなどの症状となって表れるのは、肌の内部が変化したからです。
- 異物からの防御能力の低下
- アレルゲンの体内への侵入
皮膚が健康で、水分が十分に保たれていれば、こうはならないわけですが、年齢にともなう細胞の保湿機能が落ちてきた証拠です。
皮膚の一番外側の角質層は、死んだ細胞の集まりですが、皮膚の内側で作られ、ターンオーバーのサイクルによって皮膚の表面へ上がってきます。
キレイにそろった角質層なら、バリア機能や抵抗力が機能して、外部からの刺激を防ぐことができますが、年齢とともに乱れてくると、防ぐことができなくなります。
さらに、皮膚内部の水分の蒸発しやすくなるので、冬の乾燥期にはさらに肌がカサカサになってしまいます。
また、室内の暖房も、肌の乾燥を加速させることに。
対症法はいろいろあるけれど・・・掻いちゃダメ?
痒いときには、引っ掻くのが一番手っ取りばやいですが、医者からはダメと言われます。
じつは、痒みを一時的に止めるには効果的ですが、掻いたことによって皮膚を傷め、そこから炎症を起こしたり、異物が体に侵入するからです。
また、痒みの原因によっては、痒みの範囲が拡大することも。
若い時であれば、掻いた部位があまり目立ちませんが、高齢になると、赤みが広がったり、傷口のようになってしまうので、美容的にもマイナスです。
また、アトピー性の方だと、掻いても痒みが止まらないので、範囲を広げるだけになってしまいます。
毛細血管の機能が弱ってる
体のすべての細胞に水分や栄養素を送っているのは、毛細血管です。
人の血管の総延長は約10万㎞もあり、なんと地球2周半!毛細血管は、体中の血管の長さのじつに99%を占めていると言われます。
加齢によって、この毛細血管が減っていくことがわかっていますが、60代では若い時と比べて約40%も減少すると言われています。
毛細血管が減ってしまうと、その毛細血管から水分や栄養素の供給を受けていた細胞が機能しなくなります。
これは、皮膚の細胞だけではありませんから、体の健康維持には大問題!
毛細血管が失われる前の段階がゴースト血管ですが、この段階なら、血流によって機能を回復することも可能です。
肌のトラブルで体の機能の衰えがわかる
皮膚のトラブルは、湿疹や痒み、赤みなどによってわかりますが、内臓のトラブルは、初期段階では痛みや痒みなどの症状としてあらわれません。
見方をかえれば、皮膚の状態が悪いときは、内臓など体の内部も不調ということです。
”冷えやむくみ”の状態は、体の中でも血流が停滞してゴースト血管になっていると考えるべきでしょう。
ゴースト血管を改善するには
ゴースト血管をケアするには、血液の循環を良くするのが一番。
もっとも効果的と言われるのが、ふくらはぎ運動です。
ふくらはぎの筋肉には、血液を静脈から心臓へもどす働きがあり、第二の心臓と呼ばれています。
いろいろな運動方法がありますが、一番簡単なのは、かかとを上げ下げするだけ。
ふだん立ち仕事の多い人は、ちょっとした空き時間に数十秒間だけでいいので、やってみてください。
あまり目立たずにできるので、続けやすいと思います。
めぐりに働く食材・ヒハツ
めぐりに働く食材として注目されているのが、コショウ科の植物・ヒハツです。
沖縄では、「ピパーツ」、あるいは「島胡椒」とも呼ばれ、香辛料として使われています。
一般的なコショウと比べて、強くて甘い香りが特徴で、毛細血管をじょうぶにする働きがあります。
ゴースト血管が改善すれば、血液の循環がよくなり、むくみや冷え性が改善することになります。
女性のめぐりに働くサプリメントには、ヒハツがよく配合されますが、これは毛細血管への働きを期待しているからです。
まとめ
”体を冷やすと良くない”と言われますが、臓器への血流が悪くなることでも体は冷えます。
特に女性では、手足の先が冷たくなる”末端冷え性”の方が多いですが、これは手足の毛細血管への血流が悪くなるから。
血流が悪くなる理由として、運動不足以外にも、つぎのような要因が考えられます。
- 糖質や脂質の摂り過ぎ
- 塩分の摂り過ぎ
- 水分の不足
失われた消毛細血管は、復活しないと言われます。若いときからのケア、心がけましょう。
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