海外旅行で面倒なのが、チップ! 面倒というより、分からないと言ったほうがいいでしょう。普段から、チップの文化がある社会で生活していないと、慣れるのは無理ですね。
クルーズ船の旅も、船内は外国と同じなので、チップが当然必要になります。
それでも、昔と比べれば、かなりシンプルなシステムになったようです。チップ制が無くなったわけではなく、料金に定額で含まれていたりします。
クルーズ客船でのチップは客船・ツアーによっても違う?
セレブリティ・クルーズの「日本周遊クルーズ2019」では、船内チップ無料となっていますが、客船によっても、かなり違いがあるようです。
日本船籍の客船「飛鳥」では、チップの心配は無用ですが、基本的に外国船籍でのクルーズでは、チップが必ず必要と考えていたほうがいいでしょう。
クルーズ船内はチップも含めて「クルーズカード」で決済
クルーズ船内での支払いは、基本的に、クレジットカードと紐付けされた「クルーズカード」で支払います。
セレブリティ・クルーズの場合、クルーズカードを「シーパスカード」と呼びますが、支払いだけでなく、客室のカギ、寄港地での乗船券としても使いますから、常時携行している必要があります。
チップも、自動的にこのクルーズカードで決済されます。
昔はサービスの都度チップを払っていた?
チップは、サービスへの感謝として支払うもので、サービスの内容や質によって金額が変わります。
WEB CRUISEのサイトによれば、かつては、クルーズの終わりごろになると、4枚の封筒が客室に置かれたようです。
それぞれの封筒は、キャビン・スチュワード(客室係)、メートルディー(給仕長)ウエーター、アシスタント・ウエーター宛の4枚。
その中に現金を入れて、下船の前夜にお礼とさよならを言いながら渡したそうです。
客船クルーズでチップが必要になるケース
〇カジノディーラーへのチップ:儲けた金額の10%
〇美容室やマッサージなどの個別のサービス:15~20%
〇ルームサービス(朝食など):2$
〇荷物をポーターに預けるとき:1個1$
〇寄港地のツアーガイド:3~5$
ハワイのレストランでも、Tipと書かれた項目があって、15%、18%、20%、25%などと表記され、計算済みの伝票が多くなりました。
これが、クルーズ船内では、固定された率で自動加算されるということですね。
たとえばロイヤルカリビアンクルーズでは、飲み物が18%で、ルームサービス・ポーターなどについては、個別に渡すことになります。
通常のホテルでは、ベッドメイキングの場合、以前は1$が相場でしたが、最近では、2$が普通になっているようです。
客室ごとの船内チップ
キャビンアカテゴリーと呼ばれる船室クラスによって、あらかじめ金額が決められています。船会社によっても違いますが、1人1泊あたりのチップ料金は以下のようになっています。
<セレブリテークルーズ>※2019.6.7現在
- スイート客室 $18.00
- アクアクラス/コンシェルジュクラス $15.00
- バルコニー以下の客室 $14.50
<ロイヤルカリビアンクルーズ>※2019.6.7現在
- グランドスイート以上$17.50
- ジュニアスイート以下$14.50
だいたい、15$前後~20$前後でしょうか。
セレブリティ・クルーズの「日本周遊クルーズ2019」のように、このチップが無料になっているクルーズもあります。
これ以外に、船内チップとしては不要なわけですが、ロイヤルカリビアンクルーズのサイトQ&Aには、追加チップの支払い方についての説明があります。
下船数日前に案内文が客室に配られますので、クルーズカード付けか現金でお支払いいただけます。
定額チップだけだと、普通のサービスを受けたということになってしまうのでしょう。
期待以上のサービスをしてもらったことに対する感謝の気持ちを、追加チップとして形に表すということですね。
クルーズ客船は、3つのランク「ラグジュアリー」「プレミアム」「カジュアル」に分かれますが、「ラグジュアリー」クラスシップでは船賃にすでに含まれている船会社もあるようです。これを、オールインクルーシブ制といいます。
ちなみに、セレブリティミレニアムは、「プレミアム」クラスです。
まとめ
チップは、海外では当たりまえと割り切って、慣れるしかないですね。
カジノのディーラーへのチップは、勝ったときに渡します。
通常は、最終的に儲かった金額の10%程度だそうですが、以前、ルーレットで1回々々払ったことがありました。
もちろん、ディーラーはつど笑顔で受け取りましたが、回数を重ねれば負けるのは当たり前ですね。ほんとうは、払わないでもよかった?
クルーズ船の旅は、寄港先よりも、船内での楽しみ方を見つける旅といえます。
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