女性の更年期には、”ほてり”や”のぼせ”、”めまい”や”動悸”、”冷え”や”しびれ”などの症状が出ることがあります。
イライラしたり、よく眠れなかったり、気分が落ち込むことも。
これらの症状の他に異常がなければ、更年期症状と呼び、日常生活に支障をきたす状態になると、更年期障害と呼ばれます。
更年期障害の原因は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量の減少にあると言われます。
更年期の肌のシミやシワ、たるみなどの肌トラブルも、このエストロゲンの減少が大きく関係していますが、同時に”女性らしさ”も失われて・・・。
なにもケアをしなければ、流れにまかせるしかありませんが、女性ホルモンのエストロゲンの産生には皮膚の線維芽細胞がかかわっているそうです。
ということは、線維芽細胞の活性化でエストロゲンが増える? あくまで自論ですが、適切なスキンケアで”女性らしさ”が復活する可能性も!?
女性はいつまでも綺麗で女性らしくあってほしい、そんな願いを込めてこの記事を書いてます。
メイクや服装などで”見た目の女性らしさ”を演出するのではなく、女性ホルモンそのものの産生を促して”女性らしさ”を元から回復できるかもしれません。
”スキンケア”から”女性らしさ”回復までのプロセスは、次のとおりです。
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皮膚の線維芽細胞の働きが活性化する
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肌の美容成分が産生される
女性ホルモン・エストロゲンが分泌される
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”女性らしさ”が復活する
エストロゲンが肌に与える影響
女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、おもに卵巣でつくられますが、一般的に閉経を迎えると減少して、心身のバランスが崩れ、更年期障害の原因になります。
このエストロゲンには、皮膚の老化をおさえて、表皮細胞の増殖をうながす働きがあり、お肌のハリやツヤ、弾力を作り出しています。
このハリ・ツヤ・弾力を作り出しているのが、よく知られる三大美容成分「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「エラスチン」です。
そのため、更年期になってエストロゲンの量が減少すれば、シミ・シワ、たるみなどの肌トラブルが増えることは容易に想像できます。
三大美容成分を作るのは線維芽細胞だけ!
三大美容成分「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「エラスチン」を作ることができるのは、じつは皮膚の真皮層にある「線維芽細胞」だけなのです。
コラーゲンたっぷりの食事を摂っても、そのまま皮膚のコラーゲンになるわけではありません。
一度、アミノ酸に分解されてから体内に吸収されて、線維芽細胞によって再合成されます。
つまり、食品の成分としてのコラーゲンがそのまま皮膚の弾力を作り出すコラーゲンになるわけではないのです。
線維芽細胞がエストロゲン分泌を促進する!?
皮膚の線維芽細胞がエストロゲンの分泌を促進することは、かなり以前から知られています。
漢方薬メーカー・クラシエ製薬株式会社の研究レポートには、この線維芽細胞のエストロゲン産生作用(※推定としています)を応用したニキビ治療が報告されています。
線維芽細胞からのエストロゲン分泌促進は, 炎症性ニキビ発症に関わる男性ホルモンに対して, エストロゲンが拮抗作用を示すことにより, ニキビ産生を抑制する
引用元:クラシエ製薬株式会社「化膿性皮膚疾患(尋常性挫創)に対する十味敗毒湯の作用機序の検討」
つまり、線維芽細胞からのエストロゲンの分泌促進によって、ニキビの原因となっている男性ホルモンが抑えられたと説明しています。
この作用機序にもとづいて作られた和漢薬が、クラシエ【第2類医薬品】「十味敗毒湯」ということになります。
ということは、線維芽細胞を活性化すれば、エストロゲンの分泌が増える、イコール肌トラブルが改善して”女性らしさ”が取り戻せる?
線維芽細胞の酵素が男性ホルモンをエストロゲンに変える!?
驚くことに、線維芽細胞には、男性ホルモンであるアンドロゲンを女性ホルモンのエストロゲンに変える酵素を出す働きがあるようです。
クラシエ製薬のケースは、男性ホルモンであるテストステロンを女性ホルモン・エストロゲンと結合させることでニキビを抑える仕組みなので、男性ホルモンを女性ホルモンに変えるわけではありません。
しかし、線維芽細胞によって、男性ホルモンが女性ホルモンに変えられるとなれば、女性ホルモンの増加は単にニキビだけのケアにとどまらないと考えられます。
線維芽細胞にはたらく美容ドリンク
線維芽細胞は真皮層にありますから、表皮の角質層までしか成分が届かない化粧品では、線維芽細胞を活性化できないことになります。
”スキンケアは体の内側からのケアが欠かせない”と言われるのは、真皮層の線維芽細胞に有用な栄養素や美容成分を届けたいからにほかなりません。
美容ドリンクの中には、線維芽細胞にアプローチする特許成分「ローズマリー発酵エキス」を高配合したものがあります。
また、食品として摂取したコラーゲンは直接肌のコラーゲンになるわけではありませんが、コラーゲンペプチド(サイズが小さい低分子コラーゲン)は、線維芽細胞にはたらくことがわかっています。
他にも、線維芽細胞にはたらく成分にはいろいろありますので、以下のサイトを参考にしてください。
体の内外からのスキンケアで”女性らしさ”UP!
体の内側から肌質や体質を変えるのは、とても時間がかかります。
とくに不調の原因が、生活習慣や食事の偏り、精神的ストレスなどによる場合、これらの原因をあわせて改善する必要があります。
まずは乾燥による小じわなどを外側から日常的にケアしながら、長期的には、内側からのスキンケアを続けることが、”女性らしさ”をUPする秘訣のようです。
体の外側からのケアでは、ヒト幹細胞培養液コスメが注目を集めていますが、その使用に慎重な方も多いようですが、こちらの記事が参考になると思います。
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