歯周病は中高年からの病気、と思ったら大きな間違いのようです。
一般的に歯槽膿漏とも呼ばれますが、歯周病には「歯肉炎」と「歯周炎」があります。
若い人たちの症状に多いのが「歯肉炎」ですが、歯周病(歯槽膿漏)じゃないと思っている方が多いようです。
10代、20代の若いときに、”自分は歯槽膿漏”だなんて認めたくないですし、痛みもカユミもなければ、そのまま放置しがち。
中高年になってから、気がついたら、”歯がグラグラ”ということになるかもしれません。
私が受けたフラップ手術についても、少しだけお話します。
溶けたらもどらない歯槽骨(しそうこつ)
歯肉炎の段階なら治すことができますが、歯肉炎になって骨を支える骨、溶けてしまった歯槽骨(しそうこつ)は、元へ戻ることはほとんどありません。
歯肉炎が歯周炎になり、やがて歯槽骨(しそうこつ)が溶け出して、最終的には歯が抜けてしまいますから、歯肉炎の段階でケアするのがポイント。
10代から20代で発症する難病「侵襲性歯周炎」
ちょっと怖い話ですが、「侵襲性歯周炎」と呼ばれる歯周病は難病に指定され、10代から20代で発症するそうです。
若い人の歯周病として、かつては”若年性歯周炎”と呼ばれましたが、現在は、年齢などの境目がはっきりしないことなどの理由から、「侵襲性歯周炎」と呼ばれています。
侵襲性歯周炎の罹患率は低いですが、急速に症状が悪くなっていくので、要注意です。
若い人の3分の2が歯周病(歯槽膿漏)予備軍?
じつは、若い人でも、「歯周炎」になる一歩手前の「歯肉炎」を患っている人は、かなりの数にのぼります。
ただ、症状としてわかりにくいので、歯周病(歯槽膿漏)にかかっているという実感がないだけにすぎません。
厚生労働省の調査結果では、15~24歳の3人に2人、25~34歳の4人に3人が歯肉炎とのデータ結果があります。
数字だけ見ると驚きですが、まだ治る可能性がある段階。
しかし、痛みなどが無い、さらに歯医者さんへ行きたくないなどが、悪化させてしまう原因になっているようです。
この段階でしっかりケアすれば、入れ歯にならずにすみますが・・・。
歯周病の兆候は?
歯周炎になると、治療が難しくなりますから、早目に気づいてしっかりケアするのが一番です。
気づきにくい歯周病ですが、厚生労働省のHPでは、歯周病の可能性として、以下のような症状を挙げています。
- 朝起きたときに、口の中がネバネバする
- 歯みがきのときに出血する
- 硬いものが噛みにくい
- 口臭が気になる
- 歯肉がときどき腫れる
- 歯肉が下がって、歯と歯の間にすきまができてきた
- 歯がグラグラする
”歯ぐきから血が”という経験がある方は、多いはず。
でも、痛みが無いから、そのまま放置。これが一番いけません。
歯周病の治療は?
歯周炎になると、そのままではなかなか治すことが難しいようです。
しかし、初期段階であれば、歯のクリーニングと正しい歯磨きだけで、かなり改善することができます。
歯のクリーニングで、歯ぐきの奥深くに入り込んだ歯垢(プラーク)を除去すると炎症が改善し、歯ぐきが引き締まってきます。
同時に、正しい歯磨きを続けることで、歯ぐきはさらに引き締まります。
また、歯のかみ合わせによっても、歯垢が付きやすくなったり、歯磨きがしにくいなど、歯周病の原因になるので、若い人であれば、歯の矯正をおこなうこともあります。
歯並びは、初対面での印象にも影響しますから、できれば若いうちにメンテナンスしておきたいところです。
歯周炎が進行して、歯周ポケットが深くなってくると、歯のクリーニングではケアができなくなり、外科手術が必要になることもあります。
フラップ手術(歯肉剥離掻爬術(しにくはくりそうはじゅつ))と言って、歯周ポケットが深くなって、歯垢(プラーク)や歯石を完全に取れないときにおこないます。
30代で体験したフラップ手術
私が、右上の歯ぐき(7番と8番の奥歯の間)のフラップ手術(歯肉剥離掻爬術(しにくはくりそうはじゅつ))を受けたのは、30代のときでした。
歯肉剥離掻爬術というと、”大変な手術”に聞こえるかもしれませんが、手術時間は1時間程度です。
歯根の表面をきれいにして、歯周ポケットを浅くするための手術です。
局部麻酔をして、歯肉を切り開いて歯根を露出させ、外側からでは届かないプラークと歯石を取り除いてから、歯肉を元に戻して縫合します。
手術後に入浴なんてとんでもない話ですが、大した手術じゃないと軽く考えて、帰宅してから入浴。翌日から頬(ほお)が腫れあがり大変な目にあいました。
もちろんその後のケアをしっかりおこなえば、歯周病からも解放されますから、もし歯医者さんからすすめられたら受けたほうがいいでしょう。
歯周病予防のための口内ケア
フラップ手術を受けている私が言うのもなんですが、日常の口腔ケアを正しくおこなっていれば、歯周病を防ぐことができます。
その基本ルーティンは、つぎの2つ。
- 歯間ブラシやフロスを使って正しい歯磨き
- 信頼できる歯科クリニックでの定期検査
歯と歯ぐきの定期検査は、歯垢除去などのために3ヶ月に1回と言われます。でもわたしの場合、年1~2回。
2つのルーティンを守るだけですが、私の場合、フラップ手術後、歯と歯ぐきに関して大きなトラブルはなく、定期検査でも歯石や歯垢がほとんど無いと言われるようになりました。
口内フローラのバランスを整える
口の中には、腸内と同じように、口内フローラと呼ばれる細菌叢(さいきんそう)があり、善玉菌と悪玉菌、そして日和見菌が棲んでいます。
歯周病の原因菌である悪玉菌の一つジンジバリス菌(Pg菌)は、歯周病だけでなく、歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こす原因になります。
また、ジンジバリス菌(Pg菌)は、アルツハイマー型認知症の原因の一つにもなっていると言われます。
口腔ケアでは、この口内フローラのバランスを整えることがとても重要なポイントになるわけです。
悪玉菌の増殖を抑えるはたらきがあるとして注目されているのが、ロイテリ菌です。
このロイテリ菌のなかでも、プロテクティス(DSM 17938)は、プロバイオティクス(人体に良い影響を与える微生物)の要件をすべて満たし、生きて腸まで届くそうです。
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