私が生前戒名(法名)を授かった理由・お布施(金額)は?

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戒名は亡くなってからもらうもの、と考えていましたが、5年ぐらい前に戒名(法名)をもらいました。

一般的に”戒名をもらう”と言いますが、ちょっと仏様に失礼な言い方かもしれません。”戒名を授かりました”というべきかも。

生前戒名(法名)を授かった理由は、2つあります。

  • 生前戒名(法名)を授かることができることを知ったから
  • 生前戒名の費用(お布施)が安かったから

戒名は商品やサービスのような取引の対象ではありませんので、本来、金額を付けるべきではありません。

気持ちを”お布施”としてお渡しするわけですが、はじめて戒名を付けるときには、やはり金額が気になります。生前戒名(法名)を授かることにしたのは、正直なところ、金額が安かったから。

戒名(法名)と表記しているのは、私の菩提寺が浄土真宗だからです。

浄土真宗では、戒律がないために仏教に帰依する証として戒律を受け入れる「受戒」が存在しません。そのため、受戒の代わりとして、仏法を拠り所として生きていく証(あかし)として法名が授けられますが、ここでは、生前戒名(法名)と呼びます。

ここでは私のケースを紹介しますが、生前戒名(法名)の扱いやお布施の金額は、宗旨・宗派や寺院によって考え方が違いますので、気軽にご住職に相談されることをおすすめします。

戒名(法名)の付け方

戒名(法名)は、仏弟子として授かる名前です。

戒名(法名)は、社会的地位や信仰の篤さ、得の高さや性別・年齢などによって、「院号」「道号」「戒名」「位号」で構成されます。

院殿・院・居士・大姉・信士・信女など。子どもの場合、童子・童女などがあり、年齢が高くなるに従って戒名のお布施も高くなるようです。

浄土真宗では、戒名(法名)の頭に、男性であれば「釋(しゃく)」が付けられ、女性の場合、「釋尼(しゃくに)」を付けますが、最近では男性女性の区別なく使うこともあるようです。

私の法名は「釋〇〇」、妻の法名は「釋尼〇〇」です。名前にあたる〇〇は、本名そのままではありません。

ご住職から、戒名(法名)にはお経から引用した1文字を入れることを伝えられ、性格や生き方などを参考に名前を決めていただきました。

戒名(法名)は亡くなってから授かるものだというイメージがありましたが、戒名(法名)は仏弟子になったことを表すものなので、本来は生前に授かるものだそうです。

戒名(法名)のお布施(金額)

戒名(法名)は、亡くなってから四十九日法要までにつける必要がありますが、四十九日はあっという間。

生前戒名(法名)を授かっていなければ、一番気になるのが戒名(法名)のお布施かもしれません。

四十九日に必要になるのが黒い本位牌で、この本位牌に書かれているのが戒名(法名)です。葬儀から四十九日まで使われてる白木の位牌には、俗名(本名)が書かれています。

一般的に、戒名(法名)は、文字数が増えると金額が高くなると言われ、私も、両親からそのように教わりました。1文字10万円とも・・。

戒名(法名)の金額は、お布施としてお渡ししますから、ご住職から具体的な金額の提示はありませんが、寺の格式などによっても相場があります。

居士・大姉が50万円~80万円、信士・信女が10万円~50万円との情報もあり、院居士・院大姉なら100万円以上。

「院号」は、もともと何億何十億円をかけて寺院を建立するなど、寺に特別な貢献をした方に与えられたものなので、100万円以上納めてもつけてもらえないこともあるようです。

この金額を知ると、家族葬や直葬などで葬式をできるだけ簡単にして、樹木葬や散骨を考える気持ちもわからないではありません。

生前戒名(法名)のお布施・私の場合

生前戒名(法名)を授かるためのお布施は、宗旨・宗派、菩提寺によっても違うはずですが、私の菩提寺(浄土真宗)の生前戒名(法名)金額は3万円でした。

菩提寺のご住職に、生前戒名(法名)について相談したところ、年に1回おこなわれる帰敬式(ききょうしき)で、法名を授けているとのこと。さらにお布施は、3万円が目安であることまで教えていただきました。

一般的な戒名とくらべると、”えっ、本当?”と思わず声に出してしまいそうな金額でした。

私の菩提寺ではありませんが、ホームページでは”ランクに関係なく3万円”と明記している寺院もあるようです。

他の寺院などから批判もあるようですが、戒名(法名)を授かる側としては安心です。

 

宗旨替えのとき戒名(法名)はどうなる?

菩提寺が遠く、なかなか墓参りに行くことができないので、お墓を近くの寺に移すことがあります。「改葬」といいます。

改葬でも「墓じまい」の手続きは同じなので参考に・・・
ご先祖を敬う気持ちはあっても、墓参りに行けるのは、お盆のときの年2回がやっとということがあります。 年1回も行けない、そんなケースも少なくありません。それでも墓の維持費はかかります。 その結果、最終的な選択肢が「墓じまい」。 祖父...

私の場合、親族の墓を関西から東京へ移しました。関西の菩提寺は浄土宗でしたが、新しいお墓は浄土真宗です。埋葬されている故人は、「宗旨替え」になるわけです。

浄土真宗として、あらためて戒名(法名)を授からなければならないのかなあ・・・そんな心配をしていましたが、菩提寺のご住職は快く浄土宗で授かったときの戒名をそのまま受け入れてくださいました。

「改葬」「墓じまい」「戒名」、それまで何年間もどうしようかと悩んでいたのが、ウソのようにスッキリ晴れた瞬間でした。

当り前ですが、生前戒名(法名)を授かるときは、菩提寺はもちろんですが、宗旨替えすることなど考えていません。

しかし、「改葬」など、なんらかの事情で菩提寺を替える、ときには宗旨を替えなければならないことがあることを知っておいていただきたいと思います。

まとめ

私の場合、菩提寺でおこなわれた帰敬式(ききょうしき)で、生前戒名(法名)を授かりました。

生前戒名(法名)を授かることは、お釈迦様の弟子として、阿弥陀仏に対し浄土真宗の教えに則って生きていくことを誓うことになります。

本来、戒名(法名)を金銭に置き換えるべきではありませんが、現実の生活を考えると、無理のない金額のお布施で授かるのが理想的です。

ここでは、私が、浄土真宗の菩提寺で、実際に生前戒名(法名)を授かったときの例を紹介しました。お布施は3万円でしたが、他の宗旨・宗派、各寺院での扱いについてはわかりません。

ただ、生前戒名(法名)を授かるということは、単に金銭的な理由だけでなく、菩提寺との良好な関係をさらに深めるキッカケにもなります。

万一「改葬」などの場合でもご住職の理解を得やすい、生前戒名(法名)にはそんな利点もあると思っています。

まずは菩提寺、まだ寺院が決まっていなければ、お近くの寺院に相談してみてはいかがでしょう。

直接伺うと、断りにくくなりますから、まずは日本最大級の霊園・墓地検索サイトで探してみてください。

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