SOHOで、新規事業をスタート!
自宅で仕事をする人もいれば、喫茶店や図書館でパソコンと向き合っている人も。私も、たまにスタバやファミレスを使います。
最近、時間制限はありますが、無料で個室スペースを提供してくれる駅もあるようです。公共図書館でもパソコンOKでWiFi有りなど、公共施設でのSOHO環境もますます充実してきました。
便利で気分転換にもいいですが、事務所としては常時使うわけにもいきません。やはり、自宅を使うのが一番。周りも気にならないし・・・。
いずれにしても、起業するのは半端な気持ちでは失敗します。ちょっとしたキッカケや軽いノリ始めて成功しました、なんて話を耳にすることがありますが、宝くじに当たるようなもの。失敗する人が、星の数ほどいます。
テナントオフィスを借り事務員を雇い、きちんと法人登記して創業するのは、よほどしっかりした事業計画があってのこと。一度看板を出してしたら、そう簡単に閉めるわけにはいきませんから。
飲食業のように多額の設備投資が必要な商売も、サラリーマンがライフワークとして選ぶのには不向き。
退職金を使って、内装工事に2000万円もかけ飲食店を始めて失敗、なんて例がゴロゴロ。でも、本人がバラ色のシナリオを描いて始めた事業なのに、夢を壊すようなアドバイスはできません。成功者もいますから。
あるフランチャイズのうどん店を開業しようとしていた友人に、ストップをかけたことが1度だけありました。
セミナーに出席すると、成功事例を次から次へと持ち出されて洗脳されてしまうんですよね。現金が無くても、自宅などの不動産があればいくらでも開業資金は捻出できます。
フランチャイズの説明を受けながら、頭の中ではすでに不動産担保に開業資金を捻出するシナリオを描いています。多少の不足分は、本部への借金でカバー。
今はネームバリューがあり人気だけれど、いざ客離れが始まると一気に売上がダウンします。特定の看板を背負った商売は、好調なときはいいですが、風向きがおかしくなってきたら回復は難しいです。
フランチャイズザー(本部)は、自己保身のために新しい施策を打ち出してきますが、その施策にフランチャイジー(加盟店)がついていけるとは限りません。むしろ、深みにはまって抜け出ることができなくなるかも。
そんなことを考えると、気楽にSOHOで企業するのが一番。もちろん、法人にはしません。成功する自信が無いのに、万が一失敗したときに会社を清算するのも大変。
債務超過で廃業することになれば、”破産”はみっともないから”特別清算”でやりたいところですが、これにもお金がかかります。まあ、最終的には”職権”で、実質廃業なんてケースも多いですが・・・。
定年後のライフワークとしてのスタートなら、なおさらSOHOで充分。
現役時代のノウハウと人脈を生かして、あまり欲をかかないで抑え気味で商売を始めるのが、成功の秘訣かもしれません。老後のリスクテイクは、取返しがつきません。時間的にも、肉体的にも。
商社マンであれば、現役時代の取引先をそのまま引き継いで独立。勤務していた会社の支援があればいいんですが、現実的には利益が相反しますから、1~2年も経つと関係がぎくしゃくしてきます。
”独立したら応援するよ”なんて言ってくれた取引先も、いざ独立したらまったく見向きもしてくれないのは日常茶飯事。
既存の取引先からの甘い言葉を信じ、若いときに独立し、その後苦労した経営者がいかに多いことか。
しかし定年後、現役時代の経験と人脈を生かして成功しているかたは結構います。やはり、商社や販売会社などで営業経験がある方が多いですね。会社としても、その人の力量を無視できないということでしょう。会社もしっかりフォローしてくれるようです。
そんな起業家のオフィスのほとんどは、自宅。マンションの1室で年商数億円という方もいます。そのような成功者は、単に業界の実務を知り尽くしているだけでなく、他の同僚とは違う専門性を持っていることが多いですね。
たとえば、数か国語を自由に使えるとか。日常会話じゃありません。もちろん、専門分野で。
SOHOから話が脱線しましたが、どんな事業でもそんなに甘くはありません。フォローできる範囲の規模で無理をしないのが、仕事を楽しむ秘訣かもしれません。
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