男性にとって、職人の世界はとても魅力的に写ります。
ひとつは、自分の知らない世界を初めて知る驚き。
そしてもう一つは、できれば自分でもやってみたいという願望。
TVや動画を通じて紹介される職人技に、外国人も魅了されていることは、某TV局の人気番組を見てもよくわかります。
盆栽、寿司、和紙などはまだしも、お寺の釣り鐘に興味を持って、自作してしまうアメリカ人も。
日本人でも、そこまで興味が湧く人は珍しいでしょう。せいぜい、鐘を鑑賞し、音を聞く程度。
ただし、共通しているのは、見ようまねだということ。”似て非なるもの”だということです。
動画を見てわかったつもりでも、基本をしっかり身に付けなければ、本物はつくれません。
動画で知り尽くしたつもりの外国人が、日本へ招待され本物を見たときの驚きを見ても、技術の違いは明らかです。
竹工芸職人というライフワークの選択
NHKの番組で、大分県立「竹工芸訓練センター」が紹介されました。
全国にある「職業能力開発センター」と似ていますが、単科で、試験は年1回(※)。※令和2年度の試験日は、2020年2月16日(日)
令和2年度生 応募要領
設立された背景には、大分県の「別府竹細工」が、国から伝統工芸品として指定されていることがあるようです。
2年間のカリキュラムでは、竹細工の基礎的な技術だけでなく、造形などのデザインから経理まで学べるようです。
要項によれば、入学金、授業料や無料ですが、入校経費として約5万円かかります。
細く薄く均一に割いた竹を、自由自在に編み上げて、現代的なデザインに仕上げていく創造世界は、若い人にとっても魅力的のようです。
職人の世界は、自分の腕が頼り。仕事の内容によっては、クライアントの予定や決められた段取りに合わせなければなりませんから、心身ともに体調管理は絶対です。
サラリーマンのように、”今日はちょっと体調が・・・”というのは難しそう。
会社員を辞めて入校した女性も
竹工芸訓練センターの生徒のなかには、大阪で会社勤めをしていた女性がいます。
2年間で、竹細工の基本を学び、将来のライフワークにする計画とのこと。
教室の壁には、竹を編んだ色紙大の見本がずらりと並べられていますが、編み方だけでも200種類もあるそうです。
1年目の学科は、竹材や刃物、デザインなどについて学び、実技として基本課題を作成します。
2年目の学科では、起業の仕方から、会計経理、マーケティングなどを学び、テーマに沿ったオリジナル作品を制作するカリキュラム。
すべての卒業生がどのような竹関連の仕事に従事するのかはわかりませんが、起業も想定しているようです。
職人の技術を身に付けられる機会は少ない
日本古来の伝統工芸、建築、陶芸、日本庭園、日本料理などに興味があったとしても、新卒としてその業界に就職するか、若いときから親方について修行するのが一般的です。
仕事の内容によっては、短期間で修得できる技術もあるかもしれませんが、人から認められるようになるには10年以上かかります。
大分県立「竹工芸訓練センター」のような専門性の高い訓練校があれば、伝統工芸の技術がしっかり受け継がれていくことになります。
ライフワークとして、伝統的な技術を身に付けたいけれど、そのキッカケがみつからない、という方にはおすすめです。
もちろん、全国から応募がありますから、狭き門かもしれません。
まとめ
人生100年時代と言われますが、サラリーマンとしての現役寿命はせいぜい70歳。
そこから先の人生が長いですが、年金生活に”やりがい” ”いきがい” を感じることはできません。
ライフワークの選択肢は、だれにも与えられていますが、安定した大企業で働いていると、転職や仕事を変える勇気はなかなか湧きません。
しかし、副業、あるいはスキルアップの手段として、資格を身に付けることは、いつでもだれでも可能です。
宅建、社会保険労務士、簿記など、今の仕事と直接関係なくても、将来、どこかで生きてくるのが資格です。
マンション管理士も、その一つ。
歴史が浅い国家資格ですが、全国40万棟あるマンションを取り巻く環境は大きく変化し、そのニーズが高まってきています。
また、マンション管理士は、定年退職後の仕事としても最適です。
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将来を見据えて、今から準備してはいかがですか。資格は、けっして邪魔にはなりません。
じっくり、挑戦してみてはいかがでしょう。
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