『お坊さん便』の口コミや評判!宗旨が違っても・・・

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『お坊さん便』は、日経スタイルでも取り上げられたことがありますが、アマゾンの通販で取り扱っている法事・法要サービスのこと。

自宅やお墓などに出向いて、読経や法要などの法事をおこなう僧侶を派遣してくれるサービスです。

寺院の檀家になっていないけれども、故人の法要のときには、宗旨の僧侶に来てもらって法事をおこないたい、などのニーズに応えてくれます。

『お坊さん便』を運営しているのは、株式会社よりそう(旧:株式会社みんれび)で、2013年からサービスを開始。

便利なサービスとして、リピーターが増えている反面、「利用者が期待する内容と違う」「事業者の手数料が高い」などの不満も口コミもあります

日本仏教界からは、「なんでも商売にしてもうけるのは安易な世俗主義で、節度がない」と非難されながらも、利用者は増えているようです。

しかし、故人を弔う気持ちがあるからこそ、このサービスを利用していると考えるべきかもしれません。

『お坊さん便』への期待と不満

仏事や法事のときに、お坊さんに供養してもらいたいと思っても、菩提寺の檀家になっていなければどこへたのんでいいかわかりません。

また、菩提寺があったとしてもお付き合いがほとんどなく、同じ宗旨でなくてもお経をあげてもらいたい、ということもあります。

そんなときに、『お坊さん便』はとても便利なサービスと言えますが、仏教界の立場からすれば、”とんでもないサービス”ということになるのでしょう。

しかし、法事や法要のときに、お布施をいくら渡せばいいのか、つど悩むのは檀家であっても同じです。お布施の金額、聞けません。

聞いても、多分、”お気持ちで・・・”、との答えが返ってくるでしょう。

戒名をもらうにも、10万円~30万円ぐらいが相場ですが、数百万円を請求された、などの話を聞いて檀家になるのをあきらめたという方もいるようです。

でも、これは例外。こんなお寺ばかりではありません。

『お坊さん便』のサービスと価格

『お坊さん便』は、アマゾン通販で確認すると、[お坊さん便] 法事法要手配チケット となっていて、サービス内容と価格は以下のとおりです。

<サービス内容>

  • ご自宅・お墓などに出向いて法事法要(読経・法話)を行う僧侶を手配
    ※戒名の授与の手配も可能

<料金>

○移動なし+戒名なし:45,000円
移動あり+戒名なし:55,000円

◎「移動なし・あり」とは
「移動なし」は、自宅あるいはお墓など、一箇所で法事法要を手配し、「移動あり」は、自宅から霊園など、二箇所で法事法要を手配します。
料金が高くなりますが、「戒名」をいただくこともできるようです。しかし、戒名をいただいた口コミは見つかりませんでした。
 
ちなみに、「移動あり+戒名授与」の場合、アマゾン通販では75,000円~となっています。
 
 

口コミには悪い批判的なコメントもあるが・・・

『お坊さん便』にたいして、利用者からの悪いコメントもあれば、批判的なコメントもあります。アマゾンの口コミから、いくつか紹介します。

近くのお寺に相談した方が良いと思います。キチンと修行をした僧侶なら3万で法事してくれますよ。

近くのお寺の檀家になれば、この金額のお布施でやっていただくことはできますが、菩提寺でないお寺のご住職が受けてくれるかは疑問です。

坊さんの手取りが実質2万円で、あと残り1万5千円をみんれびにくれてやるのって実際バカバカしいことだとは思いませんか?

この口コミの方は、”坊さんの手取りが実質2万円”、みんれび(現社名:㈱よりそう)の手数料1万5千円としていますが、まったく縁もゆかりのないお寺へ相談することと比べたら、”金額が明瞭で安心”との声が多いのも確かです。

檀家になっていれば、法事のときのお布施は1~3万円が多いようです。

しかし、檀家と同じ金額であれば、檀家から不満が出るかもしれませんから、実質的な負担額としたら妥当と考えます。また、金額がはっきりしているので、安心なのは間違いありません。

『お坊さん便』にたのんで良かったとの口コミも多い

「お寺との縁が切れてしまっていた」という方ばかりでなく、「今の菩提寺の住職には頼みたくない」など、『お坊さん便』にたのむ方の事情はさまざまのようです。

転勤が続いて、お寺とは縁が切れてしまった義父母。法要をして頂けるお寺さんを探したいと、お願いしました。事前にメールにて戒名をお知らせし、当日はお経の他、参列者への配慮もしていただき、家族全員にとって心温まる法要になりました。

故人への弔いのために、法事法要をおこないたくても、転勤などで菩提寺との関係が疎遠になっている方が多くなっています。

40~80代の男女を対象としたあるアンケート調査によれば、自身が「檀家である」と回答した人は、わずか36%だったそうです。

もしかしたら、その背景には転勤によって、菩提寺との関係が疎遠になり檀家として認識していないケースがあるかもしれません。

父の十三回忌法要で利用しました。・・・読経のみ、その後の御膳も用意しなくてよし。申し込みの際には宗派や希望日から近くで登録されているお坊さんが派遣されてくるシステムでした。当日は感じのいいお坊さんに来て頂き、今後もお願いしたいので連絡先を貰いました。
何故 利用するに至ったか。特に お坊さんに読んで欲しいです。祖父母の葬儀や その後に来てくれていたお坊さんは 子供だった私にも解るくらいありがたい分かり易いお話をしてくれる方でした。

お布施の使い道はほとんどが恵まれない方への寄付です。残念ながら亡くなってしまい、父の時は違う僧侶に頼まざるを得なくなったのですが この人が酷すぎた。説法らしき物も聞いたことがないし、月命日など こちらの都合も聞かずに早朝にやって来るのです。・・・みんれびさんに この僧侶が来る事だけは避けたいと伝えて申し込みました。聞き入れてもらえましたよ。

今後 逆に登録したいお坊さんがいらっしゃると思いますが、価格が明確になったからといっても 注文する人は信仰心がないわけではないです。一期一会だとしても やっつけ仕事しない お坊さんだけ登録してください。

良い評判のお坊さんばかりではないけれど

『お坊さん便』に登録されているすべての僧侶が、評判が良いわけではありませんが、感謝している方が多いのは間違いありません。

口コミにもありように、次回の法要でも同じ僧侶に来ていただけるようにお願いするケースもあります。

たとえ、スポットだとしても、感謝の気持ちをもってお願いすることで、快く法事法要をとりおこなっていただくことができるのではないでしょうか。

登録している僧侶のコメント

『お坊さん便』に登録して、法事法要をおこなっている僧侶のコラムがあります。

私はamazonで「注文」される僧侶【瓜生崇】

浄土真宗の地方の僧侶の方ですが、核家族化により檀家がどんどん減って、寺での収入だけでは生活が難しくなっている様子が語られています。

生活のために登録し、依頼してくる方とは、”檀家にならず1回限りのご縁”だと思っていたようです。

しかし、『お坊さん便』での依頼は、良い意味でその先入観を裏切るものだったとのこと。

つぎのように語っています。

しかしそれは勘違いでした。通夜や法事では通常法話をしますが、みなさん本当に関心を持って頷いて聞かれ、様々なことを相談して来られるし、少なくない方がその後の法事の依頼もされます。手紙を頂いたりもっと話を聞きたいと言われる方も少なくありませんでした

『お坊さん便』に登録されている僧侶の数は、ほとんどの宗旨に対応できるところをみると、全国で相当な数にのぼるはずです。

僧侶が『お坊さん便』に登録される動機もさまざまだと思いますが、たくさんの檀家をかかえる寺、名刹で法事法要以外に多くの収入がある寺などもありますが、このように恵まれた寺は一部のようです。

そして、コラムのなかで、次のように語っています。

そんな私たちになぜ何万円も払って法事に呼んでくださるのか。それはそこに深い仏教の教えがあるとどこかで感じてくださっているからだろうと思います。

 

まとめ

故人への感謝や弔いの気持ちは、だれの心にもあるはずです。

しかし、次男や三男として地元を離れることで、寺との関係が疎遠になり、離れた土地で新しい寺院との関係をつくる機会がない方も多いはず。

実家とは違う宗旨の僧侶に法事法要を頼んだことになったとしても、故人をおもう心を持ち続けることに意義があると思います。

結婚式のときだけキリスト教徒になる方が多いですが、それでも祝福してもらえますよね。『お坊さん便』へ頼むのも、似ているかもしれません。

最近、お布施の金額を明記することで、安心して檀家になってもらうというお寺が増えてきました。

明記された金額を払うことができなかったとき、まさか離檀するというわけにもいきませんね。

お寺と檀家の関係では、無理しない範囲でお布施をお包みする暗黙の了解が、長いこと続いてきました。

”改葬のときの離檀料を受け取らない”、”葬儀のときのお布施が5,000円だった”というご住職もいらっしゃいます。

金銭的に余裕がある人も無い人も、それなりに。

ネットには、悪いコメントもありますが、実際には、安心して法事法要をお願いできるお寺のほうがはるかに多いです。

一度、自宅近くのお寺に、気軽に相談してみるのもいいかと思います。ご住職の雰囲気から感じ取れるものがありますが、ずばりお布施の金額を聞いてみてもいいでしょう。

かなり有名な寺院でも、お布施の金額を含めた規約作成の準備をしているところもあるようです。

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