熱中症で、救急搬送される人があとを絶ちませんが、私の経験からも、”気が付いたら” というのが実情。
意識して水分補給はもちろんですが、体を冷やすのも効果的です。
「わきの下」や「そけい部」、そして「首のうしろ」を冷やすととても気持ちが良く、熱中症対策にもなりますが、もっと効果的な部位があるようです。
テレビの特集番組「熱中症予防の新常識」で紹介されたのが、「手のひら冷却」!
冷えたペットボトルを握って手のひらを冷やすという簡単ケアですが、トップアスリートも、いろいろな形で、かなり前から実践しているようです。
「手のひら冷却」は「わきの下」より熱中症に効果!?
全国高校野球の甲子園での球児の手に、ペットボトル!
熱中症予防の新常識だそうですが、知りませんでした。
氷水を入れたクーラーボックスに手を浸けて冷やす光景はよく目にしますが・・・・
他には、首やわきの下に冷やしたタオル、ぐらいの知識しか持ち合わせていませんでしたが、トップアスリートはかなり前から実践していたようです。
マラソンや競歩の選手が、レース中の給水所でペットボトルを手に取るシーンをよく見ますが、水分補給のためだけではないようです。
首筋や足にペットの水をかける選手も多いですが、手のひらを冷やす選手もいます。
50km競歩でリオのオリンピックで銅メダリストになった荒井広宙(あらい ひろおき)は、レース中、給水所に置いてあった氷を手にもって歩いたそうです。
少しでも体温を下げる努力をレース中にしていたそうですが、それがメダルにつながったとインタビューに答えています。
男子マラソンの井上大仁選手は、2018年のアジア大会で金メダルを取っていますが、28℃を超える気温のなかで、保冷剤が入ったペットボトルを持って走りました。
手のひらに冷たさを感じるだけでなく、体の内部を冷やすことができるとのこと。
「手のひら冷却」で体温が下がる理由
熱中症予防の専門家の神戸女子大学・平田耕造教授によれば、手のひらには、普通の毛細血管以外に、AVA(動静脈ふん合)という血管があるそうです。
AVAは、動脈と静脈を結ぶバイパスのような役割をしており、冷えたペットボトルを握ることで、体内部の温度を下げることができるといいます。
「手のひら」は「わきの下」より冷却効果大!
体内部の温度を深部体温といい、皮膚の表面温度よりも高くなっています。
熱中症対策には、深部体温を下げることが大事ですが、ケアの方法によってはなかなか下げることができません。
アメリカのスタンフォード大学で、実際に深部体温を測定した実験によれば、「首」「わきの下」「そけい部」を冷やすより効果的な部位が、AVA(手のひら、足の裏、ほっぺ)とのこと。
AVA(手のひら、足の裏、ほっぺ)を冷やしたケースでは、30分後の深部体温が、約1.0℃も低下。
「首」「わきの下」「そけい部」を冷やしたケースでは、約0.5℃の低下ですから、手のひらを冷水ペットで冷却することが、深部体温を下げるのに非常に役立つことがわかります。
冷却ペットは冷たすぎると逆効果
平田耕造教授によれば、ペットボトルが冷たすぎると、熱を運び出すために開いている血管が閉じてしまうため、逆効果とのこと。
熱を逃がすことができなくなってしまうので、あまり冷たくないほうがいいようです。
ペットボトルの適温は、15℃~20℃。
5分~10分程度で充分効果があるようですが、飲むためにはやはり冷たいほうが気持ち良い!?
汗をかくのが抑えられる
テレビ番組のスタッフが、15分間のウォーキングで、この「手のひら冷却」の効果を検証しています。
普通の状態でのウォーキングでは、シャツの背中が汗びっしょり。
しかし、冷やしたペットボトルを持って「手のひら冷却」した状態でのウォーキングでは、汗をほとんどかいていませんでした。
夏、汗で困っている方は、ぜひ「手のひら冷却」を試してみてはいかがでしょう。
肌にやさしい制汗剤をあわせて使えば、さらに快適な夏を過ごすことができるでしょう。
世界初の放射冷却素材「ラディ クール」
「ラディ クール」は、世界初の放射冷却素材です。
直射日光下においてゼロエネルギーで物を冷やし 炎天下でも日陰のような涼しさを感じられる優れもの。
放射冷却素材「ラディ クール」を使ったキャップ、ハット、日傘などが、アウトドア、スポーツ、フェスなどでの屋外活動が多い方から注目されるようになったのは、最近の殺人的な暑さのせいかもしれません。
屋外作業や犬の散歩などでも、炎天下でも日陰のような涼しさを感じられますから、手軽な熱中症対策としても効果的!
熱中症対策のために、「ラディ クール」を使ったさまざまなアイテムが開発されているようです。
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