人生100年時代、健康で長生きする秘訣はがんの早期発見にかかっているといってもいいでしょう。
そのがんの早期発見について、最近注目されている方法が「アミノインデックス※」です。からだに負担がないのが特徴です。※アミノインデックスは「味の素」の登録商標です。
がん検診の救世主になるはずなのに、あまり浸透していないのが不思議でなりません。1企業の登録商標だから??
がんの検査といえば、健康診断での胸部レントゲンやCT検査、さらにていねいに検査しようと思えばPETがあります。一番苦手なのが「胃のX線検査」。好きな人はいないんじゃないでしょうか。
私は、バリウムを飲むのが嫌でかつ要再検なることがわかっていますから、最初から胃カメラ希望。でも、結構ツライ!
アミノインデックスでストレスフリーの検査
アミノインデクスによるがんリスクスクリーニングのことを、「AICS」と略称で呼ぶこともあります。がんのリスクを検査する方法の一つで、1回の検査には1回5mlの血液を採取するだけで済むようです。
その血中のアミノ酸濃度のバランスを測定することで、さまざまながんの早期発見につながるとのこと。検査費用も割とリーズナブル。これからのがん検査の主流になるかもしれません。
アミノインデックスでわかるがんの種類
アミノ酸の研究では業界のトップランナーと言える「味の素」のホームページによれば、評価できるがんは次のようになっています。
評価項目 | 評価内容 |
男性AICS(5種) | 肺がん、大腸がん、胃がん、膵臓がん、前立腺がん |
女性AICS(6種) | 肺がん、大腸がん、胃がん、膵臓がん、乳がん、子宮がん・卵巣がん* |
*子宮がん・卵巣がんについては、それぞれのがんの可能性については区別することはできません。
わずか5mlの血液でこれだけのがんの可能性を検査できるにもかかわらず、あまり知られていないのは残念です。
検査はとても簡単!
まだ受診したわけではありませんが、アミノインデックスによるがん検査はとても簡単で、心身ともにストレスフリー。
採血の方法は、定期健診と同じ。採決量が5mlほどで、数種類のがんを判定することができるようです。
一般的な検診での採血量は10~15mlほどですから、がんのスクリーニングがその半分以下の量でできるのは驚きです。
がんがわかる仕組み
アミノインデックスは、血液中のアミノ酸濃度を測定することで、健康な人とがんである人のアミノ酸濃度のバランスの違いを統計的に解析します。がんになると、早期であってもアミノ酸濃度のバランスがくずれるとのこと。早期がんの発見にも役立つと考えられます。
がんの可能性を数値判定
アミノミックスによる判定結果は、その数値の大きさによりがんの可能性の高さがわかります。※参考:味の素HP
ランク分類 | ランクA | ランクB | ランクB |
AICS値 | 0.0〜4.9 | 5.0〜7.9 | 8.0〜10.0 |
AICS®では、A・B・Cの3ランクに分類されますが、ランクAからランクB、そしてランクCの順番で、がんの可能性が高くなります。
アミノインデックスの結果でがんがすぐに判るわけではないが・・・
アミノインデックスの検査結果で、すぐにがんと判るわけではありません。
しかし、健康診断や人間ドックによる検査でも、1回の検査でがんとはっきり診断できるケースはほとんどありません。要精密検査と判定されても、がんである確率はとても低いのです。
逆に、見過ごされてしまうがんがあるのも事実です。
その点、アミノインデックスは身体に負担が少ない検査法ですから、優先的に受けてみたい検査の一つです。
検査費用は?
アミノインデックスの検査費用は、とてもリーズナブルです。
<アミノインデックスの費用>
男性AICS【5種】・女性AICS【6種】とも、
20,000円前後
※医療機関によって若干違いはありますが、いずれも費用は20,000円前後です。
妊娠中の女性はできない?
女性特有のがんにも有効なアミノインデックスですが、残念ながら、妊娠中の女性は受けることができないようです。
妊娠中の女性の場合、結果に影響がでてしまうとのこと。早めに検査しておきたいところですが、対象年齢にも制限があります。
受付対象年齢:男女とも25歳~90歳
※妊娠中は不可
どんな検査も100%ではありませんが、アミノインデックスは、従来の検査法と比べればかなり身体への負担が少ない検査と言えるでしょう。
女性特有のがんには遺伝性が強いものもありますから、受けらる機会があればぜひ受けていただきたいと思います。妊娠中は受けられないのが残念ですが。
2017年8月末現在、アミノインデックス検査を扱う医療機関は、全国で約1,300か所。現在、2,000か所ぐらいになっているでしょうか。まだこれからという状況。
味の素HP「アミノインデックス・リスクスクリーニング」医療機関サーチで、対象の医療機関を検索できます。
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