ファインバブルは、とても小さな泡のことで、さまざまな分野で役立つことが知られています。
身近なところでは、ウルトラファインバブル(UFB)シャワーで肌の汚れを落とす効果が、テレビCMでも衝撃を与えました。
リンナイの最新の研究によれば、マイクロバブル(MB)のバスユニットに浸かることで、肌の水分量が上がり、うるおいが上昇するとのこと。
ファインバブルの生理活性からすれば、想定内と思われますが、マイクロバブル(MB)で、生理活性への効果が確認されたのは初めてです。
◎ファインバブルのサイズの違い
ウルトラファインバブル(UFB) | マイクロバブル(MB) |
数十nm~1㎛ | 1㎛~100㎛ |
無色透明 | 白濁 |
ウィルス(数十~100nm) タバコの煙(数十~500nm) | スギ花粉(約30㎛) 黄砂(500nm~5㎛) |
※経済産業省 九州経済産業局 ファインバブル活用事例集から引用
マイクロバブル(MB)生理活性や美容への効果は?
ウルトラファインバブル(UFB)については、汚れを落とすだけでなく、人体への生理活性として、従来からつぎのような効果が確認されています。
- 皮膚から侵入しやすい
- 体内血流を改善する
- 体内温度を上昇させる
しかし、UFBより泡が大きいマイクロバブル(MB)については、経済産業省 九州経済産業局の事例集によれば、生理活性への効果は確認されていませんでした。
リンナイによって初めて、マイクロバブル(MB)を発生する同社バスユニットのお湯に浸かることで、つぎのような生理活性への効果が確認されたことになります。
- 肌の角質水分量が上昇する
- 肌の調子を整える「うるおい」が向上する
ウルトラファインバブル(UFB)とマイクロバブル(MB)、どちらも汚れを落とすだけではなく、美容効果への期待がいっそう高まりそうです。
マイクロバブル(MB)うるおいの持続時間が長くなる?
入浴後のスキンケアでは、5分以内に保湿することが、肌を乾燥させないためには重要と言われます。
入浴によって、肌の水分を閉じ込めておく皮脂が洗い流されてしまうために、肌から水分が蒸散されやすくなるからです。
マイクロバブル(MB)入浴では、さら湯とくらべて、肌の角質水分量の減少が遅くなるとの結果が明らかになったことで、入浴後のスキンケアに時間的な余裕ができることになります。
入浴後、30分経過したときの角質水分量は、マイクロバブル(MB)入浴では、さら湯より16%も水分量が多かったようです。
入浴後のうるおい時間が長くなるといっても、肌の水分量が減少していくことに変わりはありませんから、化粧水やクリームなどによるスキンケアは、できるだけ早いほうが良いのはもちろんです。
マイクロバブル(MB)皮脂が落ちても水分が保たれるのはナゼ?
リンナイの実験結果では、マイクロバブル(MB)入浴では、皮脂が落ちているにもかかわらず、角質水分量の減少はゆるやかでした。
水分を逃がさないための皮脂が洗い流されているわけですから、ちょっと不思議ですが、血流が良くなったことと関係があるようです。
入浴によって体が温まると、血流が良くなります。血流が良くなると、血液から皮膚に運ばれる水分量が増え、結果的に肌の水分量が上昇するという理屈です。
マイクロバブル(MB)入浴は時短になる
マイクロバブル(MB)入浴は、細かな泡が皮脂や汚れを落としてくれるので、全身をくまなく洗うことができます。
無理してゴシゴシと体を洗う必要はなく、石鹸を余分に使うこともありませんから、コスパだけでなく時短にもなります。
ふつうのお湯であれば、入浴前に石鹸で体の汚れをしっかり洗い流してから、お風呂に浸からなければなりません。
しかし、マイクロバブル(MB)なら、汚れが気になる部分、たとえば汗腺が多い背中や胸などを入浴前に優しく洗っておいて、全身はマイクロバブル(MB)入浴で済ませることができます。
マイクロバブル(MB)入浴ならゴシゴシ擦らないので美肌効果も!
マイクロバブル(MB)入浴なら、ゴシゴシ擦らないので、美肌効果が期待できます。
肌にシミができる原因の一つに、色素沈着があります。ゴシゴシ擦ることによる皮膚への刺激によって、メラニン色素が沈着しやすくなるからです。
カラダを洗うときに、皮膚への刺激が少ないマイクロバブル(MB)入浴なら、美肌効果も期待できることになります。
マイクロバブル(MB)入浴には入眠効果も
マイクロバブル(MB)入浴は、ふつうのお湯とくらべて入眠環境が整うまでの時間が短縮されるようです。
入浴にはリラックス効果が期待できますが、入浴直後は、神経が興奮状態にあるため、入眠環境がすぐには整いません。
一般的には、睡眠前1~2時間前ぐらいに入浴を済ませるのが理想的とされていますが、マイクロバブル(MB)入浴では、50分ぐらいまで短縮されるようです。
まとめ
マイクロバブル(MB)は、これまではウルトラファインバブル(UFB)で期待できるような生理活性作用が確認されていませんでした。
しかし、リンナイの実験によって、カラダの血流を良くしたり、美肌への効果が期待できることがわかりました。
- 肌の角質水分量が上昇する
- 肌の調子を整える「うるおい」が向上する
入浴は、シャワー派とバスタブ派に分かれることが多いですが、睡眠前のリラックス効果を考えると、バスタブに軍配でしょうか。
洗浄力は、やはりウルトラファインバブル(UFB)のほうが優れていますから、バスタブとシャワーをじょうずに合わせて使えば、快適に時短とコスパができそうです。
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