寄生虫ダイエットが、大学の医学部で研究されているようです。
テレビ朝日「モーニングショー」によれば、寄生虫ダイエットの研究をしているのは、群馬大学の医学部。
報道によれば、マウスに寄生虫を感染させたところ、感染させないマウスとくらべて体重が2割も低かったそうです。
寄生虫ダイエットはサナダムシだけじゃない?
寄生虫でのダイエットといえば、サナダムシのダイエットがよく知られています。
世界的にも有名なオペラ歌手のマリア・カラスが、サナダムシをお腹に寄生させて50kgも痩せたことから、一気に注目を集めることになったダイエット法です。
今でも、世界のトップモデルのなかには、サナダムシを使って体型をコントロールしている人がいますが、なかなか勇気がありますね。慣れてる?
体重増加を20%おさえることに成功したマウス
実験では、脂肪が高い食事を28日間与えて太らせてから、マウスに寄生虫に感染させたようです。
その後28日間で、寄生虫に感染させたマウスは、感染させなかったマウスと比べて、なんと体重が20%も抑えられたとのこと。
餌は、高脂肪分の食事を両方のマウスに同じように食べさせていたそうですから、ものすごい効果です。
<感染時のマウスの体重>
約30g
<感染28日後のマウスの体重>
〇 寄生虫に感染したマウス:約28g
〇 感染させなかったマウス:約36g
※この数字は、群馬大学のプレスリリースに掲載のグラフから読み取ったもので、正確ではありません。参考資料:「寄生虫によるダイエット効果 」
~世界で初めて科学的に証明される~<2019.4.9>
<人に換算したら>
寄生虫に感染前の体重:体重90kg
〇感染した場合:84kg
〇感染させなかった場合:108kg
寄生虫感染でヤセたのはエネルギー代謝が上がったから?
群馬大学の研究では、エネルギー代謝があがったことに体重減少の理由があるようです。
具体的には、脂肪細胞内の脂肪を燃焼させる物質UCP1の量が増えていたとのこと。
この物質が交感神経を活性化したことが、脂肪の燃焼促進につながったと説明しています。
<サナダムシでの従来説は>
これまでは、サナダムシに感染してヤセる理由は、サナダムシが栄養分を吸収してしまうから、とする説が有力でした。サナダムシは、成長すると長いもので10mぐらいになりますから、説得力はあります。
寄生虫の副作用
サナダムシは、世界のトップモデルが実際に使っていることでも有名ですが、その副作用もいろいろあるようです。
腹痛、吐き気、下痢など。
モデルなど、体型を維持することが仕事であるならまだしも、一般の人がここまで気持ち悪いダイエットをする価値がはたしてあるのか疑問です。
寄生虫を使う前に食生活を見直しては?
病的な肥満なら別ですが、単に食べ過ぎで太ってしまったような場合、寄生虫を使うまえに食生活を見直すべきでしょうね。
多分、運動量も不足!
体重の増加は、だれの目にも明らですし、自分自身が一番よくわかっているはず。健康診断でメタボと言われても、生活習慣を変えるのは難しい?
まとめ
群馬大学による寄生虫ダイエットの研究は、将来サプリメントとして商品化する方向で考えているようです。
でも、寄生虫そのものでないにしても、原材料がサナダムシとか、他の聞いたこともない名前の寄生虫だとか・・・。
サナダムシの姿を想像しただけでも、ちょっと引いてしまいますね。当分の間は、普通のサプリでお腹がいっぱいです。
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