睡眠不足を昼寝で解消・仮眠30分で業務効率をアップ!

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日本人の睡眠時間は、世界的にみても短いといわれています。

十分な睡眠がとれていると感じるかどうかは個人差がありますが、睡眠による休養が十分とれていないと感じている人が約2割もいるとの国による調査結果も。

日中も寝不足感が残ったままだと、個人の感覚だけでなく仕事のやる気や業務効率にも影響しますから、個人の寝不足感は会社にとって機会損失に。

そんな中、国内でも、日中の仮眠を制度化し、業務効率をアップしている企業が増えています。

パワーナップ(Power Nap)〔積極的仮眠〕と呼ばれる制度で、欧米でもGoogle、Microsoft、Appleなどが採用し、ビジネスパーソンのパフォーマンスが上がっているようです。

日本でも、欧米に習いパワーナップ制度を採用するスタートアップ企業が増えてきましたが、三菱地所も2018年から仮眠制度を導入し、業務効率をアップしているとのこと。

睡眠時間が短い日本のビジネスパーソンにとって、パワーナップ制度は、心身を健康にたもつための助け舟のような制度といえます。

日中の仮眠(パワーナップ)は、ビジネスパースンだけでなく高齢者や若い世代の生活習慣としても非常にメリットがありますので、「三菱地所」の例を紹介します。

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「三菱地所」が仮眠制度を導入した背景

三菱地所は、2018年1月、本社オフィスの完成を機に、仮眠室を整備し仮眠制度(パワーナップ)を導入しています。

もともと食事・運動・睡眠といった生活の根幹となる活動を整えていくことで、従業員のパフォーマンスを高める取り組みを推進していますが、パワーナップもその一環。

実証実験では、業務中に眠気が生じる時間帯などについて、つぎのようなことがわかったとしています。

90%以上の人が業務中に眠気や集中力の低下を感じ、眠気を感じる時間帯は13時から15時に集中している

午後の会議中、眠気を必死にこらえながら、ときに寝落ちしそうになったのは、私だけではなかったようです。

昼食を摂ったあとで眠くなるのは、糖質の取り過ぎによる血糖値の上昇が原因と言われます。重要な会議や打ち合わせがあるときは、昼の食事を少なめにおさえていましたが、それでも睡魔におそわれたことが何度も。

三菱地所の実証実験では、実験に参加した社員の2/3が、アンケートに「仮眠を取ることで作業の生産性が良くなった」と回答しています。

また、80%の社員が仮眠を継続したいとして、つぎのような感想を述べています。

  • 会議中の眠気がなくなった
  • 夕方までやる気が持続するようになった
  • 眠気が改善され、思考が進む

仮眠制度(パワーナップ)の業績への貢献度はさだかではありませんが、わずかな時間でも、心身のリフレッシュ効果はかなり大きいはず。

仮眠の「時間帯」と「取得時間」は?

三菱地所では、昼12時から15時の間に、だいたい15分から30分ほど仮眠の時間を取ることを推奨しているとのこと。

一般的に、朝7時に起きると、眠くなるのは14時ごろなので、仮眠は12時~15時ごろに取るのが合理的。15時以降の仮眠は、夜の睡眠に影響し悪循環になると説明しています。

さらに仮眠時間は、15分~30分までを推奨。日中の仮眠が長すぎると、眠りが深くなり、目覚めてからぼーっとし、業務に集中することができなくなってしまうようです。

日中のじょうずな仮眠で睡眠不足を解消したほうがよいのは、ビジネスパースンにかぎりません。眠りが浅くなる高齢者、睡眠不足で悩む主婦など、昼間眠いと感じたら思い切って30分ていど仮眠をとったほうがいいようです。

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気合で眠らない!は時代遅れ?

就業時間が決まっているビジネスパースンにとって、仮眠(パワーナップ)が制度化されても罪悪感が残るからでしょうか、当初は利用がすくなかったようです。

かつては、ブラックコーヒー缶を片手に気合を入れながら、睡魔が襲う時間帯をなんとか乗り切るなんて時代もありました。営業マンなら、外出先の駐車場で仮眠?

しかし、一度でも仮眠制度を利用すれば、心身をリフレッシュさせその後の業務を効率的におこなうことを体感できるようです。三菱地所の場合、仮眠制度をスタートした2018年1月とくらべ、同年11月における制度の利用者数は4倍になったとのこと。

昼間の眠気を気合で乗り切る時代は過去のものになりそうです。

まとめ

三菱地所が実施したアンケート調査では、2/3の方が仮眠の効果を実感できたとのこと。継続的に仮眠をとっていきたいと回答した方は、8割に達したそうです。

では、残りの2割は仮眠制度(パワーナップ)を継続利用しないのかというとそういうことではないようです。継続したくないと回答した方は0名。

継続利用したいけれど、まだ、若干後ろめたさが残っているのかもしれません。

ところで、高齢者の場合、布団に横になっている時間は長くても、熟睡している時間が短いようです。それをカバーしているのが、昼寝。

ときには1~2時間ぐらい寝てしまうこともありますが、できれば30分ていどにおさえ、睡眠リズムをととのえたほうがいいのかもしれません。

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