定額制サービスのサブスクリプションは、飲食店でも急速に広がりを見せています。
東京では、ソフトバンク系列の「ビューン」が、2019年5月から、飲食店やネイルサロン、ヨガ教室などを対象として、サブスクリプション「定額制メニュー」の導入支援サービス『Sub.』を開始しました。
すでに導入を開始している店舗では、マスコミの注目を集め、宣伝効果も上がりはじめているようです。
アメリカのある調査によれば、サブスクリプション市場は、2011年に5700万ドルから、2016年には26億ドル、なんと40倍以上に膨れ上がっています。
これだけサブスクリプション市場が急速に拡大しているアメリカでも、顧客の満足度を得ることができずに、撤退する事業者もあるようです。
その理由は?
サブスクリプションで失敗する店舗と利用者
定額制サービスのサブスクリプションは、利用者からすれば、とてもお得なサービスです。
ただし、上手に活用できればの話。
ビジネス+ITの記事からは、サブスクリプションサービスの負け組に共通するマーケットリサーチの甘さが見えてきます。
サブスクリプション失敗の3つの原因は?
サブスクリプションで失敗するケースについて、3つのポイントを挙げるとすれば、以下のとおりです。
- 消費者の嗜好は変わる
- 募集人数のオーバー
- 高額商品のサブスクリプション
「ミールキット」と呼ばれる食材のサブスクリプションでは、顧客の好みが変化がリスクになります。
主食や副菜のバリエーションには限界があり、種類を増やせばコスト高に。どんなに良い食材を安く提供したとしても、個々の顧客の嗜好に合わせることはできません。
顧客からすれば、食材に縛られた気持ちになることも。
サブスクリプションを導入する第一の目的はリピーターの確保ですが、来店型の場合、施設の収容人数を考えないで過剰に販売すると、入店できない顧客からクレームを受けることになります。
顧客の満足度が得られず、解約が増え、店舗の評判も悪くなりマイナス効果になってしまいます。
また、高額メニューや主力商品をサブスクリプションの対象商品にすれば、アップセルやクロスセルの効果が得られず、利益率を大きく悪化させてしまうことになりますから、注意が必要です。
結果的には、顧客にとっても利益になりません。
食材のサブスクリプションボックスは飽きる?
アメリカで、一番多く利用されているサブスクリプションは、動画や音楽配信などのメディアですが、ボックスというタイプもあります。
サブスクリプションボックスというのは、月毎など定期的に送られてくる、食材やアパレル、化粧品などのボックスのこと。いわゆる<定期コース>です。
このボックスが、アメリカで急速に伸びているようですが、商品によっては、解約率が非常に高くなっているとのこと。
その代表格が食材。いわゆる「ミールキット」です。
毎月、決められた食材が届くので、主婦からみればメニューを考える必要がないのでとても便利に思えますが・・・。
自分であらかじめたのんだ料理であっても、ボックスが届いたときには、気分が合わなくなって、食材だけがどんどん冷蔵庫にたまっていくこともあるそうです。
最終的には、廃棄?
買物や調理の手間が減って便利なはずで利用をはじめたはずですが、料理の選択肢が限られてしまったり、食材ごとに包装されたパッケージゴミが”エコではない”との批判もあるようです。
日本国内ではオイシックスが好調
日本国内の「ミールキット」のサブスクリプションでは、オイシックス(Oisix)が好調のようです。
オイシックスが提供するミールキット『Kit Oisix』の累計出荷食数は、2019年4月までに3,500万食を突破。
特に、関東では20代~50代の女性の80%が、ミールキットを知っていると答えているそうです。
食材とレシピがセットで配達され、主菜と副菜が、20分で作れる手軽さが人気。顧客層は、仕事や子育てに忙しい女性。
映画館のサブスクリプションの失敗
アメリカでは、”1日1本の映画を見放題で1ヶ月9ドル95セント”というサブスクリプションがありました。
映画ファンにとってはうれしいサービスで、会員数を200万人まで増やしたそうです。しかし、ご想像の通り、映画ファンが殺到するのが目に見えています。
いつも満員で見れないファンが続出となれば、不平不満がたまる一方で、満足感はゼロ。結果的に、解約する人が続出して経営危機に。
現在、この会社では、観賞回数を制限して、観賞回数に応じたプランへの変更による値上げで、会社の立て直しを図っているそうです。
サブスクリプション「定額制」導入の決断は?
収容人員を無視して、顧客数を増やすことだけを考えれば、いずれ顧客から見放され、やがて経営難になることはお話ししました。
では、店舗の規模に対して、どれくらいの募集人数にすればいいのか、判断が難しいところです。もし、失敗したら・・・。
経営者がひとりでいくら考えても、結論はでないでしょう。悩んでいるあいだに、トレンドに乗り遅れることにもなりかねません。
サブスクリプション「定額制」は、想定した収支計画をもとに、緻密な検証をおこなうことを前提として導入しなければ、失敗します。
また、独立して利便性の高い決済システムを導入することは難しいでしょう。
サブスクリプション「定額制」の導入に、不安を感じている経営者の方も多いと思いますが、そんな悩みを解決してくれるサービスが2019年5月にスタートしました。
ソフトバンク系列のビューンが運営する『Sub.』です。
定額制導入で『Sub.』を使うメリット
『Sub.』は、ソフトバンクが持つノウハウを生かし、これから急速に伸びることが期待されているサブスクリプションビジネスをサポートしています。
飲食店、ネイルサロン、ジムなど、さまざまな業種のサブスクリプション「定額制」導入について、個別に緻密な計画にもとづいてシステム導入をサポートしています。
<『Sub.』を使うメリット>
- 店もお客様も楽な決済手続き!
- 募集人数/利用回数制限の採用
- 顧客満足度が高い「定額制」の導入
- アップセルやクロスセルへの期待
- 『Sub.』サイトでの店舗紹介
- 友だちプレゼントでの口コミ拡散
定額制の対象商品の選定、募集人数、利用条件など、アップセルやクロスセルを視野にいれた企画が特徴です。
システム構築から決済の代行、そして集客から顧客管理まですべてを一元管理で請け負ってくれますから、店側としてはとても安心です。
また、『Sub.』を使えば、適正人数が保たれるので、顧客満足度が高い定額制を導入することができます。
定額制導入の3つのポイント
- 習慣性が高い
- 原価率が低い
- 定期利用が期待できる
この3条件に合う商品として、すぐ頭に浮かぶのが「コーヒー」です。
コーヒーを飲む習慣がある人で、毎日カフェを変える人はほとんどいないと思います。コンビニのテイクアウトでも、いつも決まった店のはず。
豆にこだわらなければ、コーヒーの原価は日本茶より安いので、定額制導入にはピッタリの商品といえます。
『Sub.』のシステムを導入しているカフェの一つに、全国展開の大手コーヒーチェーン「PRONT」の系列店、「PRONT IL BARウィング(新橋店)」があります。
この店が導入している『Sub.』の定額メニューを見れば、最大86%OFFでも無理なく導入できている秘密がわかります。
まとめ
サブスクリプション「定額制サービス」は、業種によってはまだ新しい仕組みです。
顧客の利便性と満足度だけを優先すれば、店舗がその負担を背負うことになります。スタートしたら、信用上、サービス内容をすぐ変更することもできません。
『Sub.』のサービスは、サブスクリプションの導入に不安を感じている経営者をサポートしてくれる心強い味方といえます。
独自にサービス展開することもできますが、信用力、情報の拡散力、適正な運用、決済の利便性などを考えると、『Sub.』を利用するほうが現実的です。
いいかえれば、『Sub.』の導入は、店舗にとってメリットがあるだけでなく、顧客にとっても安心して使うことができ、満足度も高いということになります。
『Sub.』は、サブスクリプション関連のサービスとして始まったばかりですが、『Sub.』のサイトは、店側にとっても消費者側にとっても参考になるはずです。
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