ウルトラファインバブル(UFB)とは、とても小さな泡のことです。
泡と言っても目には見えません。
ウルトラファインバブルが含まれた水は無色透明なので、普通の水と同じに見えてしまいます。
しかしその機能は、「医療」「環境」「食品」「農業」などの分野で無限の可能性を秘め、高機能の泡として経済産業省も注目しています。
身近なところでは、その「洗浄効果」を活用したシャワーヘッドが、アトピーなど肌トラブルのある方からも喜ばれているようです。
石鹸やシャンプーを使わないでも、汚れが落とせるのがその理由です。
ウルトラファインバブル(UFB)の洗浄効果!石鹸が要らない?
ウルトラファインバブル(UFB)でシャワーをしたら、石鹸やシャンプーが要らない?
しかし、そのメカニズムを理解していないために、間違った使い方をして、効果を無駄にしている方もいるようです。
石鹸やシャンプーを使わないと、洗った気がしないという方も多く、ウルトラファインバブルでシャワーしたあとで、シャンプーする方も。
こちらの動画をみれば、ウルトラファインバブルの効果に驚かされます。
”トリックじゃないの?”、と思うかもしれませんが、本物です。油性マジックで顔に書かれた線が、見事に消えてしまいます。
石鹸やシャンプーを使わないほうが良いことが、わかると思います。
せっかくウルトラファインバブルで汚れを剥がしたのに、石鹸カスを付けてしまうかも・・・。
ウルトラファインバブルの特別な性質について、経済産業省 九州経済産業局がその効果を公表し、活用事例などを紹介しています。
ウルトラファインバブルについて、わかりやすく紹介していますので、記事の参考にしています。
油性マジックの汚れが落ちる理由
ウルトラファインバブルに限らず、マイクロバブルを含めたファインバブルには、洗浄効果が認められています。
普通の泡との大きな違いは、マイナスの電位を帯びていること。
汚れなどの有機物質のほとんどは、プラスの電位を帯びているので、マイナスの電位を帯びているファインバブルとくっついて、体から汚れをはがしてくれるわけです。
ウルトラファインバブルとは?
ウルトラファインバブル(UFB)は、とても微細な泡で、さきほどもお話したように目視はできません。
※画像は、サイエンス社「ミラブル」の公式サイトから引用
大きさは、数十㎚(ナノメートル)~1㎛(マイクロメートル)。
ちなみに、ウィルスの大きさは、数十~100㎚、タバコの煙は、数十~500㎚です。
水中で、長期間(数週間から数か月)、泡のままで存在することができるという不思議な性質があります。
マイクロバブルとは?
マイクロバブル(MB)は、ウルトラファインバブルよりも大きくて、1㎛~100㎛の泡のことです。
ウルトラファインバブルのように水中にとどまることはできないので、とてもゆっくりと浮かんできます。
マイクロバブルを使ったお風呂がこちらの動画です。
ウルトラファインバブルと違って、霧のような乳白色の水になりますが、時間が経つと透明になっていくのがわかります。
マイクロバブルでも、マジックが落ちますが、時間がかかっているのがわかります。
マイクロバブルをバスタブで使うメリットは?
バスタブには、マイクロバブルのほうが向いている理由として、つぎの2つが考えられます。
- 汚れを吸着した泡が水面に浮かんでくる
- 長時間バスタブに浸かっていられる
汚れを吸着した泡が、時間が経つと水面に上がってきますから、バスタブのお湯はあまり汚れないことになります。
また、ウルトラファインバブルと比べて、洗浄力が劣るので、逆に長時間お湯に浸かることができて、体を温める効果も。
ウルトラファインバブルには温浴効果も!
経済産業省 九州経済産業局の資料によれば、ウルトラファインバブルには、生活活性として以下の効果が認められています。
- 体内血流の改善
- 体内温度の上昇
この効果は、ウルトラファインバブルを生成するシャワーヘッドでは、世界のリーディングカンパニーでもあるサイエンス社のこちらのデータから確認できます。
水温37℃、室温20℃での実験結果です。
シャワーの吹き出し口から30cm離して、水流を30秒間あてた後の肌の表面温度です。
12名の被験者において一般的なシャワーヘッドより、平均値3.6倍の温度上昇という結果とのこと。
この実験をおこなった『ミラブル Plus』については、こちらの記事を参考にしてください。
まとめ
マイクロバブルには、「美容」「医療」「環境」などさまざまな分野での活用が期待されています。
その最先端の技術をリードしているのが日本なので、経済産業省でも”日本の産業界を変える”技術として、積極的に支援しているわけです。
高品質の刺身用鮮魚は、このウルトラファインバブルの技術で、鮮度と最近増殖を防止し、従来とくらべ5~7倍も日持ちさせることができています。
トヨタホームでは、ファインバブル発生装置「美スパ」が標準仕様となっていますが、一歩先をゆく差別化ということになります。
ちなみに、トヨタホーム「美スパ」には、サイエンス社の「マイクロバブル トルネード」が採用されています。
サイエンス社のシャワーヘッド『ミラブル Plus』にも、世界をリードするその技術が生かされています。
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