シェアリングは、個人が利用するだけではありません。企業が、シェアリングを利用することも多くなってきました。
カーシェアリングを、業務用に使って、年間約80万円の経費削減に成功した会社があります。それも、1台だけで!
シェアリングの活用で業務効率をアップ
都内・新宿にある食品製造のA社の隣が有料P、そこにP系列カーシェアリングの車が2台おいてあります。
うち1台がほぼ毎日空いているので、ときどき業務に利用しています。
現在の社有車は、2台。以前は3台保有していましたが、新宿なので駐車代など経費面の負担が大きく、常時必要な2台に減らしたとのこと。
カーシェアリングの予約ルールは、一応前もって連絡することになっていますが、緊急時でも結構使えるので、不便を感じたことはないようです。
A社が減車したのは軽自動車でしたが、都心の配送に使うだけでも、1ヶ月のコストは、車両代・ガソリン代を含め、約10万円かかります。
「軽で、そんなにかかるの?」と思うかもしれませんが、実際にかかります。
カーシェアリングは、1時間、2時間単位で借りることができますから、緊急配送時にスポットで使用するなら、社有車を買うよりもお得ということです。
冷蔵品や大型商品、あるいは大量の商品を運ぶことがなければ、乗用車でも十分。ただ、後から使う人のことを考えたら、あまり汚さないようにとか、臭いを付けないようにとか、神経を使いますが・・・。
臭いが残っていないのは、清掃のおかげ?
カーシェアリング2社へ登録
新宿の食品製造の会社は、現在、careco(カレコ)他1社と契約しています。
万一、carecoが空いていなかったときに備えて、近隣にある別のカーシェアリングと契約していますが、使ったことは一度もないとのこと。
カーシェアリング『careco』のコストは?
careco社「法人ベーシックプラン」の場合、入会時に「入会金」4,980円が必要になりますが、月会費は無料。
料金体系は個人会員と同じですが、なんといってもうれしいのは、10分130円、最短利用30分~で予約できること。
近隣への配達が集中する時間帯であれば、短時間に効率よく利用できるので、とても経済的です。
1回の利用が2時間なので、1日1,560円! 1ヶ月に20日間ほど利用しているので、1ヶ月のコスト31,200円で済みます。
この31,200円は、自動車保険料(対人・対物)、ガソリン代込ですから、社有車を維持することを考えるとかなり経費削減になります。
さきほども言いましたが、自社で保有すれば、1台につき月10万円は必要です。
差額7万円(1ヶ月)、年間約80万円の経費削減!
『careco』の法人ゴールドプラン
carecoの「法人ゴールド」は、月会費39,800円が大きな負担のように思いますが、実際の使用料から月会費39,800円分が差し引かれます。
つまり、月39,800円の利用額までは、実質無料。使いきれなかった分は、翌月繰越になります。
A社が、careco「法人ベーシックプラン」を利用しているのは、月39,800円まで利用することがないからです。
<ゴールドプランの計算式>
『careco』の「法人ベーシックプラン」と「法人ゴールドプラン」の違い
carecoの、「法人ベーシックプラン」と「法人ゴールドプラン」の経費面の比較を簡単にまとめました。
項目 | 法人ベーシックプラン | 法人ゴールドプラン |
入会金 | 5,080円 | 5,080円 |
月会費 | 0円 | 39,800円 |
10分当り料金 ※車種:ベーシック | 140円 | 130円 |
特典 | 月会費を利用料金に充当し、 残額は翌月へ繰越し |
『careco』法人会員の特徴
- 固定費 0円!※法人ベーシックプランの場合
- 保険料「対人」「対物」 0円!
- ガソリン代 0円!
法人で活用できるシェアリングエコノミー
carecoのカーシェアリングを利用している都内の会社を紹介しましたが、この会社では、他にもチラシのデザインなどでシェアリングを利用しています。
カーシェアリングは、使いこなしている人が増えてきましたが、今シェアリングはさまざまなジャンルで活用されています。
ビザスクのように、専門的な知識を持った現職の人たちが、副業として登録し、同業他社に対しアドバイスをおこなうケースもあります。
ビザスクを利用すれば、1時間15,000円前後~業界の現職の専門家から、詳しいアドバイスを受けることもできます。
ただし、秘守義務を犯さない範囲ですが・・・。
まとめ
carecoを活用して、経費削減につなげたA社の例を紹介しましたが、この会社が利用しているのは1台だけ。
複数台の社有車をcarecoなどのカーシェアリングでまかなえるのであれば、かなりのメリットです。
ただし、1日中、不定期に使用する場合、乗用車で運べない荷物がある場合などのケースは、社有車が無いと無理ですね。
決まった時間帯に短時間、車を使用するケースであれば、carecoなどのカーシェアリングを利用したほうが、社有車を持つよりもかなりのメリットが出ることが多いです。
また、A社のように、careco以外にも、複数社と契約しておくことで、利便性はさらに高まります。
シェアリングサービスは、法人にとっても利便性が高く、経費削減効果も期待できます。一度、試算してみてはいかがでしょう。
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