クラウドソーシングは、シェアリングエコノミーとして、スキルやノウハウを提供する人とそれを購入する人の架け橋になっています。
プラットフォームとしては、Lancers(ランサーズ)、Bizseek(ビズシーク)、CrowdWorks(クラウドワークス)、coconala(ココナラ)など、名前は聞いたことがあるという方も多いと思います。
クラウドソーシングに登録しているのは、本格的に活動しているフリーランスの方も多いですが、スキマ時間に買物代行をする主婦なども増えてきました。
アンケート回答のような簡単な仕事からアプリ開発などの専門的なものまでいろいろあり、その気になればアルバイト程度の副業から、本業の柱にすることも。
しかし、ある程度の収入を得るまでには、それなりの努力が必要です。
クラウドソーシングでの受注は簡単ではない
クラウドソーシングの各サイトでは、登録会員数も急速に増え、掲載されるプロジェクトもかなりの数に。
サイトに登録すれば、簡単に仕事を受注することができそうですが、そう簡単ではありません。
たとえば、実際のイラスト関係のプロジェクトに、次のようなものがあります。
〔依頼の予算〕50,000 円 ~ 100,000 円
ある「うなぎ屋」さんの依頼ですが、イラストが得意の方なら、やりがいのある仕事です。
自分の作品が、そのうなぎ屋さんが続くかぎり残りますし、そのイラストを見て指名するクライアントが出てくるかもしれません。
このプロジェクトに応募した人は、なんと31名も。すごい競争倍率です。多くのプロ級の人たちが応募するなかで、受注した人は、子育て中で在宅ワークの主婦。
実際の受注金額は、40,000円~50,000円でした。
過去のキャリアを見ると、絵画教室講師、広報デザイナーなど。希望時間単価は、1,500円~となっていましたが、かなりのデザインセンスを持っていることがうかがえます。
人気のあるプロジェクトだと、競争率が高くなりますから、かならずしもスキルに見合った収入になるとは限りません。
もう一つ、ライティングの仕事例です。
この仕事には、30件近い応募が集まっています。
応募条件としては、記事作成はもちろんですが、WordpressやSEOに関する知識が必要で、テスト記事を提出してから本採用が決まります。
ちなみに、本採用されれば1文字1.5円になりますが、テスト記事は3,000円なので、1文字単価は1.0円以下ということになります。
タイピングの早い人で、得意分野の記事なら10分で500字ていど打てるかもしれません。1時間3,000円~4,000円の収入ということになりますが、自分の書きたい記事を書くわけじゃありません。
調べながらの記事作成なら何倍もの時間と労力が必要になるはずです。
最安値では、1文字0.5円なんてケースを見たこともありますが、頭を使う仕事としてはあまりにも効率が悪すぎます。
また、クライアントとの業務内容のすり合わせに時間がかかることも。
ジャンルにこだわらなければ仕事の幅は無限
クラウドソーシングのなかには、coconala(ココナラ)のように、ほとんどのサービス分野をカバーしているところもあります。
coconala(ココナラ)は、2019年現在、会員数130万人、累計取引件数350万件、出品数30万件を超える規模に急成長。
coconala(ココナラ)の急成長の要因は、ジャンルの広さにあります。
一般的なクラウドソーシングでは、ジャンルを絞り込んでいるサイトが多いですが、coconala(ココナラ)はあらゆるジャンルが対象になっています。
coconala(ココナラ)のサイトを見れば、自分にできそうなこと、かならず1つや2つは見つかるはずです。
メジャーなところで競合するより、ニッチなところでファンを獲得するのもクラウドソーシングの楽しみです。
初めのうちは、受注金額にこだわらず、自分のノウハウを磨く、将来へ向けて実績を積むぐらいの軽い気持ちで仕事を受けたほうがいいでしょう。
手数料が高いと言われるけれど
基本的には、どのクラウドソーシングでも、販売総額に対して手数料を支払う必要があります。
Lancers(ランサーズ)は、仕事の受注形式によって、手数料体系が違いますが、タスク形式であれば10万円以下は20%。
coconala(ココナラ)は、5万円以下:25%で、金額が上がれば手数料率が下がっていくシステムです。
手数料が高いという意見を聞きますが、自宅にいてパソコンだけで仕事を受注できるわけですから、けっして高いとは思いません。
まずは、自分の可能性をためしてみるうえでも、気楽な気持ちでcoconala(ココナラ)に無料会員登録しておくことをおすすめします。
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