ヒト幹細胞培養液コスメを使う方が、増えています。
30代、40代からの女性が使うイメージがありますが、愛用している男性も多くなりました。
ヒト幹細胞培養液コスメは、大手化粧品メーカーでも研究をおこなっていますが、商品化にはまだ慎重姿勢。
とはいえ、すでに多くのヒト幹細胞培養液コスメが販売され、副作用などの心配を含めて商品の選択を迷う方も多いようです。
もちろん、価格が高額なことも購入を迷う理由の一つです。
「ヒト幹細胞培養液」の働きを理解してコスメ選びをしたい!
ヒト幹細胞培養液そのものの効果を実感したいのであれば、ヒト幹細胞培養液の配合率が高いものを選択すべきでしょう。
逆に培養液の配合率が低くても、他の配合成分によってテクスチャーが良いと感じる方もいるはずです。
スキンケアのために使い続けるコスメですから、最終的には実際に試して自分の肌や体質に合うかどうかチェックしなければなりません。
なかには口コミだけをたよりに商品を選んで、自分の肌に合わないのに我慢して使い続け、その結果、皮膚トラブルの原因になることも。
ヒト幹細胞培養液の原材料価格は、他の美容成分とくらべてとても高額です。
つまり商品の価格は、ヒト幹細胞培養液の配合量に比例すると考えておくべきです。また、他の配合成分が使用目的にあわないことも・・・。
そんなヒト幹細胞培養液コスメ選びに迷っている方のために、抑えておきたいポイントをまとめました。
ヒト幹細胞培養液の安全性は?
一般的に「ヒト幹細胞コスメ」と呼ばれることが多いので、ヒト幹細胞を配合していると思っている方もいるようですが、”ヒト幹細胞”そのものはまったく含まれていません。
使われているのは、”ヒト幹細胞”を培養するときに使われる培養液です。
ヒト幹細胞培養液の安全性については、以下の記事を参考にしてください。
また、名古屋大学の研究グループは、幹細胞培養液の医療分野への応用での安全性について、移植した細胞が腫瘍化する危険性はないと説明しています。
もちろん、ヒト幹細胞培養液が安全とされているのは、その精製が厳格な基準のもとにおこなわれているからにほかなりません。
ヒト幹細胞培養液そのものの効果はどのコスメでも同じ
ヒト幹細胞培養液そのものは厳しい管理基準のもとで作られていますから、培養液そのものの品質に差がないと考えられます。
もし「ヒト幹細胞培養液コスメ」のテクスチャーに違いがあるとすれば、ヒト幹細胞培養液ではなくその他の配合成分によるものということになります。
ヒト幹細胞培養液に含まれる栄養素とサイトカイン
一般的な化粧品は、多くの成分を組み合わせて、それぞれの配合量を微妙に調整して商品化します。
一方、ヒト幹細胞培養液は、ヒトの細胞に直接はたらくサイトカインや栄養素を豊富に含んでいます。
細胞を増殖させる、あるいは活性化するのに必要な栄養素とサイトカインが、すでに理想的なバランスで配合されていることになります。
つまり、幹細胞培養液に含まれる成分の全容やその一つ一つの働きは解明されていませんし、ヒト幹細胞培養液と同じ働きを、他の成分の配合で実現することは不可能です。
サイトカインの絶妙な相互作用
ヒト幹細胞培養液に含まれるサイトカインは数百種類と言われますが、その働きが確認できているものはほんのわずかです。
これらのサイトカインは、それぞれが単独で機能していると思うかもしれません。
しかしサイトカインは相互に関係していて、あるサイトカインは別のサイトカインの発現をコントロールするなど、複雑に機能しているようです。
ちなみに、ウィルスの増殖を抑えたり、ウィルスを排除するインターフェロンも、サイトカインの一種。
ヒト幹細胞培養液は「生薬」と似ている?
漢方薬に配合される生薬には、「植物由来」「動物由来」「鉱物由来」のものがあり、人参(高麗人参)や生姜、動物性では”すっぽん”がよく知られています。
たとえば、”疲労回復”や”精力回復”の働きがあると言われる高麗人参には、「サポニン」の他にもたくさんの栄養素が含まれていますが、サポニン?mg、〇〇?mg、△△?mg・・・なとの表記はありません。
ヒト幹細胞培養液も、原材料名がそのまま表記されている点では、漢方薬と似ていると考えるのは私だけでしょうか。
細胞のレセプターにはたらく「ヒト幹細胞培養液」
ヒト幹細胞培養液が、漢方薬に処方される生薬と根本的に違うのは、ヒト幹細胞培養液がヒトの細胞のレセプター(細胞のカギ穴のようなもの)に直接はたらくことです。
レセプターにぴったりと合うカギに相当するものが、リガンドです。
つまり、この細胞のレセプターに直接はたらくことができるのは、ヒト幹細胞培養液の成分だけになります。
「生薬」には、この機能はもちろんありません。
「ヒト幹細胞培養液」の配合量について
有用成分の配合量が明記されていない化粧品も多いですが、コスメ全量に対してどれくらい多く配合されているかを「成分表記」から推測することはできます。
「成分表記」は、配合成分量の多い順に記載されていますから、上位に記載されているほど濃度が高いと考えられます。
人気のヒト幹細胞培養液コスメ3アイテム
ランキングサイトで紹介されているヒト幹細胞培養液コスメのなかから、人気の3アイテムを紹介します。
<NANOA SC Serum ヒト幹細胞美容液>
内容量:30ml
価 格:7,700円(税込)
水、BG、1,2-ヘキサンジオール、ヒト脂肪細胞順化培養液エキス、プラセンタエキス、リン酸アスコルビルMg、セラミドEOP、セラミドNP、セラミドAP、ヒアルロン酸Na、フィトスフィンゴシン、グリセリン、コレステロール、(クエン酸/乳酸/リノール酸/オレイン酸)グリセリル、オリープ果実油、ラウロイルラクチレートNa、カルボマー、キサンタンガム、ポリグリセリン-10、トコフェロール、ポリソルベート60、カプリリルグリコール、トロポロン
<ディアガイア セルリファクター エイジレス ナイトリペアエッセンス>
内容量:20ml
価 格:13,200円
【美容液】ヒト脂肪細胞順化培養液エキス、ヒトオリゴペプチド-1、ヒトオリゴペプチド-13、ヒトオリゴペプチド-5、プラセンタエキス、グルコシルセラミド、サクシニルアテロコラーゲン、ヒアルロン酸Na、α-グルカン、トレハロース、架橋型ゼラチン、1,2-ヘキサンジオール 【溶解液】水、BG、グリセリン、ヒアルロン酸アスコルビルプロピル、ヒアルロン酸Na、ペンチレングリコール
<shimaboshi レストレーションセラム>
内容量:30ml
価 格:8,182円(税込)
水、プロパンジオール、ペンチレングリコール、ヒト脂肪細胞順化培養液エキス、オリゴペプチド-24、オリゴペプチド-34、オリゴペプチド-41、アセチルヘキサペプチド-8、ヘキサペプチド-33、デカペプチド-4、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、加水分解コラーゲン、カルボキシメチルヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAP、アデノシン環状リン酸、ヒメフウロエキス、ビルベリー葉エキス、セイヨウオオバコ種子エキス、オウゴン根エキス、水添レシチン、フィトステロールズ、オリーブ果実油、(クエン酸/乳酸/リノール酸/オレイン酸)グリセリル、1,2-ヘキサンジオール、BG、トロポロン、ポリソルベート60、カプリリルグリコール、キサンタンガム
「ヒト幹細胞培養液コスメ」選びのポイント
価格だけを基準に「ヒト幹細胞培養液コスメ」を選ぶのは、あまり賢い選択ではありません。
ヒト幹細胞培養液の配合量が少なかったり、他の配合成分が肌に合わないなどが考えられるからです。
商品価格は原材料価格を基準にして設定していますから、価格に見合った商品のグレードと考えたほうがいいでしょう。
そしてもっとも大事なことは、自分の肌質に合わなければ使ってはいけないということです。
そのためには、いくつかの商品を試してみることも必要かもしれませんね。
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<参考サイト>
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