頭がスッキリしない「睡眠慣性」運転や試験にも影響!

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朝起きたときに頭がスッキリしない、そんな経験だれしも経験があるはずです。

寝不足?なんて思っていましたが、時計を見ると8時間ぐらいは寝ているはずなので睡眠時間に不足はない。ストレスが溜まって安眠できない、というわけでもない。

もしかしたら、「睡眠慣性」かもしれません。

あまり聞きなれない言葉ですが、無理やり起こされたときの寝覚めの悪さは、この「睡眠慣性」が原因と考えられるようです。

睡眠慣性が怖いのは、頭がスッキリしないまま、ぼーっとした状態で車の運転や仕事をすると、判断ミスにつながる恐れがあること。

もちろん、試験などにも影響があるようですから、睡眠や仮眠の仕方には注意が必要です。

「睡眠慣性」で仕事の効率が大幅ダウン!運転や試験にも影響

朝、目覚まし時計でパッと寝床から起きることが出きる人は尊敬に値します。大体、10分ぐらいはグダグダと布団の中。

頭がぼんやりしたまま、着替えして、顔を洗って、歯磨きして、少しづつ昼間のモードへ体調を切り換えていきます。

たまに早朝からの用事で、朝起き抜けに車を運転して事故を起こしたことがあります。自宅の塀ギリギリに車を寄せようとして、ステアリングを切りすぎ接触したのです。

普通なら、アクセルを離して直ぐブレーキを踏むわけですが、頭と体が別々になっている感じでしょうか。実際には、まだ眠った状態から覚醒していないので、体が反応してくれなかったようです。

いま考えると、これが「睡眠慣性」?大事故にならなくて、ホッとしました。

起き抜けの1時間は脳の認知機能が働かない!

ナショナルジオグラフィックによれば、米国で行われた実験によれば、目覚めた直後の認知機能試験の結果は、徹夜した後の試験結果より悪かったとの結果に。

日中の最高のパフォーマンスの状態を100%とした場合、目覚めた直後の試験結果は、なんと65%!一晩徹夜した後の認知機能試験よりさらに悪い結果に。

ちなみに、最高のパフォーマンスが発揮できるのは、起床後、2~4時間でしょうか。

これほどまでに覚醒直後のパフォーマンスが落ちるのは、まさに「睡眠慣性」によって脳の機能が正常に働いてくれないから。

脳波は睡眠時と覚醒時でどう違う?

「睡眠慣性」の実験では、脳波を計測して科学的な検証がおこなわれています。

睡眠には、ノンレム睡眠とレム睡眠があり、ノンレム睡眠はその深さによって、ステージ1(浅い)~ステージ4(深い)の4段階に分けられますが、脳波の周波数を測ることでその状態が分かります。

脳波は、周波数が高いほうから大きく以下の4種類に分類されます。

  • β波(ベータ:14~30Hz)
  • α波(アルファ:8~13Hz)
  • θ波(シータ:4~7Hz)
  • δ波(デルタ:1~3Hz)

β波が一番覚醒している状態の脳波で、α波が安静時の状態、θ波はウトウトし始めた状態、δ波は深い睡眠状態で現われます。

さきほどのナショナルジオグラフィックで紹介された実験結果では、夕方の4時過ぎから急速に認知機能が低下し、6時~8時には認知機能がピーク時の85%前後まで下降しています。

この実験では、睡眠時間が0時~午前8時までなので、睡眠時間・起床時間が違う方は多少前後にずれることになるかもしれません。

起床直後の「睡眠慣性」が残った状態では、認知機能がピーク時の65%程度だとお話しましたが、1時間後でも85%前後。

脳がまだ完全に目覚めていないので、睡眠状態はステージ3~4程度で、体は起きているけれど、脳がまだ眠っている状態ということになります。

昼間の睡眠は30分までならOK?

深い眠りから急に起こされると「睡眠慣性」が生じますが、これは日中の仮眠でも同じです。

一般的に、昼間眠くなったら30分ぐらいまでなら、その後の仕事に支障がないと言われます。

しかし、若い人で、とくに寝つきの良い方だと短時間でステージ3~4の深い睡眠状態に入ってしまうので、「睡眠慣性」が生じて30分ぐらいで目がさめてからボーッとしてしまうことも。

若い人の場合、半数以上が30分程度で深い睡眠に入ってしまうとのこと。車の運転や試験中は要注意。とくに、試験前のウトウトは厳禁!

起床時間をコントロール

睡眠のリズムは、人によって違います。もちろん、睡眠時間の長さもさまざま。

深い睡眠状態のところから起こされると、「睡眠慣性」を生じますが、浅い睡眠であれば、スッキリと起きることができます。

つい、朝寝覚めが悪いと、安眠できていなかったんじゃ・・・と心配になりますが、まずは睡眠慣性を疑ってみては?

起床時間をコントロールするのは難しいですが、睡眠を質を高める機器がフィリップス社から発売されています。

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「睡眠」や「記憶力」を計測するデバイス

脳波を計測するデバイスとしては、病院などで頭に装着する脳波計が頭に浮かびますが、ゲーム感覚で「睡眠」「記憶力」などをトレーニングできる装置が海外でも話題です。

「MUSE2」がその脳波測定デバイスで、海外で話題の「MUSE」の後継機種。

もともと、瞑想やマインドフルネスなどでの脳波を測定して、リラックス状態を可視化するために、NASAやマサチューセッツ工科大学でも利用されている技術を応用しています。

脳波測定機能では、リラックス状態を鳥のさえずりなどで教えてくれますが、他にも身体バランス測定機能、呼吸測定機能など、体の状態をゲーム感覚で可視化してくれます。

「注意力」「記憶力」「長く続く痛み」「眠り」「リラックス」「気分を高める」「スポーツパフォーマンス」の7種類があるようです。

ネットでは、利用者の評判は悪くないようですが、”ヘッドバンド”の充電の保ちがイマイチとの評も。

iPhone、Android両方のスマートフォンに対応していて、大手通販サイトでは、価格も3万円ていどで購入できますから、脳波の状態をチェックする、集中力をトレーニングするにはいいかもしれません。

「L-テアニン」人気の睡眠サプリを比較!1日当りのコストは?
L-テアニンには、睡眠の質を高める効果があります。L-テアニンを配合したサプリメントがいろいろ発売されていますが、何を基準に選べばいいのか迷います。サプリを価格だけで決めるのは、ちょっと心配!製造工場や他の原材料、それに配合量も気になります。

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