自分の口臭が気になったことがある人は、90.6%!
口の中の悩みはいろいろありますが、歯の黄ばみや虫歯などを抑えて堂々の1位にランク。
これは、『口臭白書2019』で発表された数字ですが、スメルハラスメントに対する意識が高まってきていることの表われとも言えるでしょう。
口臭は、職場だけでなく、恋愛にも大きな影響を与えます。白書によれば、女性の半数がデート中の相手の口臭に悩んだことがあり、別れる原因になることも。
女性の口臭は男性の2倍キツイ
女性が相手の男性の口臭に悩むことの報告はあっても、男性が女性の口臭に悩んだとのコメントはあまり見かけません。
しかし、実際に口臭がキツイのは女性のようです。
口臭測定スコアの標準値50を超えた人の割合は、男性8.3%、女性17.9%とのことですから、女性の口臭は男性のなんと2倍!
中年男性の加齢臭が話題になることがあっても、女性のニオイについてはほとんど話題になることがありませんでした。女性の口臭については、不快な思いをしたこともありましたが、個人差の問題だと思いこんでいました。
口臭測定スコアは、女性の若年層20~39歳では、基準値以上が11.5%なのに対し、中高年層40~69歳では24.1%と、一気に数字がはねあがります。
つまり、4人に1人が口臭がキツイということに・・・。男性では、若年層、中高年層、ともに10%であることを考えると、女性ならではの特徴といえます。
女性の口臭がキツイ3とつの理由
口臭の原因として、よく話題になるのが歯周病ですが、歯周病は女性ホルモンと深い関係があるようです。
女性ホルモンの分泌量の変化が、口腔内の血液の循環やプラークの細菌に影響を与える関係で、歯周病になりやすいとのこと。
女性ホルモンの分泌量が大きく変化するタイミングは、次の3回です。
- 思春期
・ホルモンバランスの変化によって、月経のつど歯ぐきが腫れやすくなります。 - 妊娠・出産期
・女性ホルモンのプロゲステロンとエストロゲンが、プレボテーラ・インテル メディアの発育を促進させるため、出血が起こりやすくなります。 - 更年期
・更年期症状の一つとしてホルモンのバランスがくずれ、歯周組織が変化するため、歯周病症状が悪化することがあります。
口臭には、朝起きた時や食後などに生じる「生理的口臭」と、胃腸などの消化器系や肺などの呼吸器系から発生する「病的口臭」があります。
しかし、なんといっても口臭は、口腔内の歯周病が最大の原因となっていることは確かです。
歯磨きの回数が多いだけでは・・・
口臭ケアは、歯磨きだけでは難しいようです。
日本人が、1日に歯を磨く回数は平均2.2回で、3回以上磨く人は32.8%もいます。さらに、口臭測定スコアが基準値以上の人でも、1日3回以上磨いている人が14.2%もいるそうですから、歯磨きだけでは口臭ケアできないことがわかります。
歯周病はセルフケアでは治せない!?
歯周病は、セルフケアではなかなか治すことができないようです。
歯周病はできるだけ早く治療を開始する必要がありますが、大事なことは歯周病になる前から普段の定期的な検査と正しいケアを続けること。
歯周病は急になるわけではなく、つぎのようなプロセスを経て悪化していきます。
- 歯間や歯茎の食べかすに、口の中の細菌が付着して歯垢になります。
- 歯垢にカルシウムが付着して、石のように堅い歯石ができます。
- 歯石についた細菌が、歯周ポケットに付着して歯周病を引き起こします。
- 細菌の塊である歯垢や歯石が歯茎に炎症を起こし、それを白血球が攻撃します。
- 歯周病の細菌と戦った白血球の死骸が、膿となって口臭の原因となるイヤなニオイを発生します。
膿が口の中にいつもある、考えただけでもニオイが漂ってきそうですが、歯周病の現実です。
歯周病になる前のケア
口臭ケアは、歯周病になる前からしっかりケアするのがポイントです。
できれば、3ヶ月に1度は歯医者で歯石をとってもらうなど、歯周病の原因をとりのぞいておきたいところです。
どんなにていねいに歯磨きをしても、磨き残しがどうしても出てしまうとのこと。せめて半年に1度は、歯医者でチェックしたほうがよさそうです。
口臭にケアする薬用成分にはどんなものがある?
口臭にケアする成分としては清涼剤がよく使われますが、気分はスッキリしても根本的にケアしてくれるわけではありません。誤魔化しているだけ。
口臭とメンソールの香りが複雑に混ざりあったニオイ、さわやかさとはほど遠いですね。
口臭や歯ぐきの炎症にケアする成分としては、次のようなものがあります。
- グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)
・甘草から得られる有効成分で、歯ぐきの腫れと炎症を防ぎ、歯周炎や歯肉炎を予防します。 - イソプロピルメチルフェノール(シメン-5-オール)
・歯垢の形成をおさえて、虫歯や歯肉炎を予防し、口臭にもケアする成分です。口の中の雑菌を減らし、虫歯の発生や進行、口臭を予防します。 - アラントイン
・抗炎症作用、組織修復賦活(ふかつ)作用があり、歯ぐきを活性化してコラーゲンを作り出す働きを助けます。 - セチルピリジニウムクロリド
・口臭の原因菌を予防し、増殖をおさえ、長時間口臭の発生を防ぐだけでなく、口臭の原因になる舌苔(したごけ)もキレイにします。
【医薬部外品】WHITH WHITE(フィス ホワイト)は、大手通販サイトでも人気のマウスウォッシですが、薬用成分として、イソプロピルメチルフェノール(シメン-5-オール)とアラントインが配合されています。
口の中のケアには、薬用のマウスウォッシュだけでは十分ではありません。ブラッシングと併用することで、その効果が一層発揮されることになります。
まとめ
口臭は、嫌なニオイの中でも代表格ですが、他人が指摘してくれることはほとんどありません。
自分で気づいて、早目にケアしなければ、多くのビジネスチャンスやパートナーとの出会いを無駄にすることに。
口臭は、スメルハラスメントの原因の一つですが、ワキガや体臭などで悩んでいる方も少なくありません。
ニオイは、生活習慣や食事なども影響しますから、自分が注意して事前にケアすることでかなり改善できる悩みの一つです。
口臭の原因となる歯周病のケアとして、最近注目されているのが、口内の悪玉菌を抑えて、口内フローラバランスを整えてくれるサプリメント。
わかもと製薬『アバンビーズ』には、生きた乳酸菌が配合されています。
ぜひ、スメルハラスメント対策の参考にしていただければ幸いです。
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