寒暖差疲労の「症状」「原因」「対策」
最近は1日の気温差も大きくなり、自律神経も体温調節にフル回転!春バテ、夏バテ、秋バテ、冬バテなど、1年中、寒暖差疲労と向き合わなければならない時代になりました。
寒暖差疲労は、1日の最高気温と最低気温の差、前日との温度差が7度以上あるなど、朝夕と日中の温度差が大きいときなどに起きるといわれます。
しかし、エアコンにより室内と室外の温度差が大きくなるなどのライフスタイルを考えれば、寒暖差疲労は季節に関係なく一年中起こると思ったほうがいいでしょう。
また寒暖差疲労は、疲労感だけでなく、頭痛や肩こりなどの症状となってあらわれますが、他の病気が原因になっている可能性もあるので要注意です。
寒暖差疲労の症状
寒暖際疲労の症状は、疲労感のほかにもさまざまな体調不良となってあらわれます。医療機関が作成した寒暖差疲労のチェックシートを参考に、セルフチェック項目をまとめました。
<寒暖差疲労のチェック項目>(参考)
- 暑さや寒さが苦手
- エアコンが苦手
- 顔や身体がほてりやすい
- 自分だけ周りの人より寒さを感じる
- 寒暖差が大きいと、頭痛・肩こり、めまい、関節痛、下痢、喘息などの症状が出る
- 季節の変わり目に体調がくずれる
- 冷え性がある
- 温度が変わらない場所に長時間いることが多い
- 代謝が悪く、身体がむくみやすい
これらの項目が、1~3個あてはまれば軽症ですが、4~6個なら中症、7以上あてはまれば重症とか。
季節の変わり目に起きやすいなどの自覚がなければ、寒暖差疲労とわからないかもしれません。
症状がおなじでも、重大な病気がかくれていることもありますから、これらの症状が長引くようであれば医師に相談したほうがいいでしょう。
寒暖差疲労はなぜ起こる?
寒暖差疲労は、1日の最高気温と最低気温の差、前日との温度差が7度以上あるとなりやすいと言われます。
寒暖差疲労には、自律神経のはたらきが大きく関係しています。
自律神経には、身体が活動しているときに優位になる「交感神経」とリラックスするときに優位になる「副交感神経」があり、ちょうどアクセルとブレーキのような役割があります。
寒暖差が大きくなると、交感神経と副交感神経の切り換えが忙しくなり、臓器への負担も大きくなります。それが、寒暖差疲労の原因と考えられています。
寒暖差疲労への対策は?
気温の変化への対応は、服装で調節するのが一番ですが、自律神経のはたらきを高めるための良質な睡眠や生活習慣の改善が効果的。寒暖差疲労への対策をまとめました。
- 身体を冷やさない
- 適度な運動で筋力をつける
- 良質な睡眠をとる
- 冷たい飲み物をひかえる
- 冷暖房にたよらない
- 生活リズムを整える
寒暖差疲労の症状を軽くおさえるためには、身体を冷やさないのが一番ですが、睡眠などの生活習慣のなかで、自律神経のバランスをととのえるように心がけるのがポイントです。
外気が寒くても室内が暖かければ、つい冷たいものを飲みたくなりますが、身体を冷やしてしまい、寒暖差疲労が悪化する原因になります。
筋肉量が少ないと温度調節が難しくなり、”冷え性”の原因にもなります。適度な運動によって筋力を維持することは、寒暖差疲労対策に効果的。
睡眠が不足すると、交感神経が高まった状態が続き、自律神経の調節がうまくいかない原因になります。また、免疫力の低下をまねきますから、さまざまな不調の原因にも。
首回りを温めて症状を改善する
寒暖差疲労だと思ったら、ぜひ実践してほしいのが、首回りを温めること。
首回りには、自律神経が集中しているので、バスタブに首までつかったり温めることで、寒暖差疲労を改善することができるようです。
まとめ
寒暖差疲労は、季節によっては「PM2.5」「黄砂」「花粉」と重なることもあり、症状が重くなりがちです。
”自律神経の乱れ”が寒暖差疲労の原因と考えられますが、睡眠不足や運動不足、不規則な生活習慣などのライフスタイルをすぐに改善するのはなかなかむずかしいかもしれません。
まずは、身体を冷やさない。
そして睡眠。睡眠不足は、寒暖差疲労にかかわらずさまざまな病気の原因になりますから、まずは睡眠時間を確保したうえで、良質な睡眠を心がけましょう。
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