L-テアニンは、睡眠の質を改善するために、多くの睡眠系サプリメントに配合されている注目成分です。
睡眠不足が続いて朝起きるのがつらい人のなかには、L-テアニン配合のサプリメントを試してみたいと考えている方も多いと思います。
不眠が慢性的になって、仕事や学習など日常生活に支障をきたすようになれば、回復には適切な治療が必要になります。
そのような状態にならないためにも、生活習慣や食事を見なおして、睡眠の質を改善する必要がありますが、その助けとなるのが「L-テアニン」などを配合した睡眠系サプリメントです。
睡眠系サプリメントと聞くと、睡眠薬にある副作用や飲むタイミングが気になりますが、「L-テアニン」は睡眠薬とくらべるとかなり安全な成分のようです。
「L-テアニン」と「睡眠薬」の違い
「L-テアニン」は、睡眠の質が改善できる機能性成分として配合されますが、睡眠薬(睡眠導入剤)のように急に眠くなったりすることはありません。
L-テアニンは、副交感神経にはたらくことで心身をリラックスさせ、その結果として、”睡眠の質を改善する”はたらきがあります。
L-テアニンを200mg以上配合している睡眠系サプリメントが多いですが、副作用がほとんど無いので、サプリメントなどで継続的に摂り続けても安全と考えられています。
一方、睡眠薬は、脳の機能を低下させることによって、強制的に睡眠状態に入らせるために使われ、依存性や副作用を心配する方も多いようです。
睡眠薬は、大別すると、「ベンゾジアゼピン系睡眠薬」 と「非ベンゾジアゼピン系睡眠薬」があります。
- ベンゾジアゼピン系睡眠薬
・不眠症や睡眠障害に対して処方され、睡眠前に服用することで、寝つきを良くし、不安や緊張をやわらげますが、薬の種類によって、眠気、頭痛、倦怠感、味覚異常、幻覚などの副作用があります。 - 非ベンゾジアゼピン系睡眠薬
・不眠の症状が軽い場合に処方され、依存性耐性が比較的少ないですが、薬の種類により、眠気、頭痛、倦怠感、発疹、頭痛などの副作用があります。
「L-テアニン」には、ほとんど依存性や副作用の心配はないようですが、直接的に睡眠へ導入するはたらきはありません。
そのため、「L-テアニン」配合の睡眠系プリメントの場合、あわせて生活習慣などを見なおしたほうが効果的なようです。
「L-テアニン」は日中飲んでも大丈夫?
睡眠薬を日中に飲んでしまうと、仕事中に眠くなったり、車の運転ができなくなるなど生活に支障がでますから、就寝前に飲むのが基本です。
しかし、「L-テアニン」に限っていえば、日中飲んでも、気分はリラックスしますが、眠くなる心配はないようです。
L-テアニン配合のサプリ「ぐっすりずむ」の公式サイトには、つぎのようなQ&Aが掲載されています。
Q:昼に飲むと眠くなりませんか?
A:眠くなりません。
日中に飲むことで気分を落ち着かせ、ストレス軽減に役立ちます。
「L-テアニン」配合の睡眠系サプリメントは、日中に飲んでも眠くなることはないようですが、これはリフレ「ぐっすりずむ」のQ&Aの話。
睡眠系サプリメントには他の成分も配合されていますから、それぞれの商品の【摂取方法】にしたがって飲んでください。
まとめ
「L-テアニン」は、睡眠系サプリメントの機能性成分として注目されていますが、睡眠薬のように強制的に入眠させるはたらきはありません。
しかし、L-テアニンが副交感神経にはたらいて心身をリラックスさせるはたらきは、毎日摂ることでつぎのような効果が期待できるということにもなります。
- すっきりとした目覚めと起床時の眠気・疲労感をやわらげる
- 一過性の作業などによる精神的ストレスをやわらげる
生活習慣や食事を見なおしながら、L-テアニン配合の睡眠系プリメントをじょうずに活用してください。
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